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【惑わされるな⁈】評価損益って何?
投資は『安く買って、高く売る』ことが基本です。
しかし、現実はそんなに甘くはありません。
安く買ったつもりでも、買った後にさらに下がってしまうこともあります。
逆に高く売ったつもりでも、その後にさらに上がってしまうこともあります。
今回は、『評価損益(ひょうかそんえき)』のお話です。
保有すると値段が気になりがち
冒頭でも書いたように、投資はなかなか理想通りにはなりません。
買ったあとに値段が下がって、買った直後から損をしている状態となることもよくあります。
仮に売ってしまった場合には、売ったあとに値段が上がってしまったとしても、もう手元にありませんからそこまで気にはなりません。
後悔はするかもしれませんが…
しかし、買ったあとに値段が動いてしまうと商品は手元にある状態で買った後の値段の動向が見えますから、上がっていても下がっていても気になりますよね。
ワクワクしたり、しょんぼりしたり…
商品に投資をした状態(保有した状態)では、その現在の値段が見えてしまうため、どうしても値段が気になってしまうのです。
売らなければ仮のまま
ここで注目したいのがその現時点の値段と買った時の値段の差額です。
この差額を評価損益(ひょうかそんえき)といいます。
含み益や含み損という表現をすることもあります。
購入した時点と現時点の値段を比較して、利益が出ているのか、損をしているのかがわかります。
気をつけたいのは、確定ではないということです。
よく評価損益だけをみて『やった!利益が出た!』という人がいますが、投資の利益は売却して確定させなければなりません。
持ち続けている限りは日々評価損益は動いてしまうため、利益が出ていてもそれは確定していないのです。
あくまでも、売却した場合の仮定の損益なのです。
投資をしないと味わえない
この評価損益は、投資をすることで初めて味わえるものではないでしょうか。
日々値動きのあるものに資産を投じているからこそ出てくるものです。
リアルタイムで資産の損益が表現されるのです。
この評価損益に左右されて一喜一憂してしまう初心者が多くいます。
「今はプラスだよ!」「今マイナスになりました!」
そんな感じで自分の資産が数字で見えるわけです。慣れないと落ち着かないですよね。
しかし、先ほども書いたように評価損益はあくまでも仮のものであり、利益も損も確定していません!
現時点では損であっても、業績の改善やサプライズな良い判断材料があればたちまち値段が上がることもあります。
逆に今利益が出ていても、そのまま持ち続ける限りはいつでも損になる可能性があります。
一喜一憂しないためにも、目標資産額を決めたり、売却の目安を決めておくなど利益を確定させる指針をきちんと決めて、「せっかく利益が出たのに損になってしまった…」なんてことがないように備えておきましょう。