米国大統領と投資の不思議な話⁈
米国大統領選挙が終わりましたね!
当初の予想では接戦になるとされていましたが…
蓋を開けてみれば共和党の圧勝で来年一月からトランプ政権が本格的に始動となります!
今回は、米国大統領と投資の不思議な「アノマリー」について触れていきます!
米国大統領の3年目
まずはここで「アノマリー」が何なのかを簡単に復習します。
「アノマリー」はシンプルに言えば「理屈では説明できないけれど、なぜかそうなってしまうこと」です!
世の中には、なぜそうなるのか実は誰もわかっていないけれど、なぜかいつもそうなる・・・
そんな不思議なことがいくつもあります。
投資に関するアノマリーには、米国大統領に関係するものがあります。
それは、「米国大統領の3年目には、ほぼニューヨークダウが上がる」というものです。
嘘でしょ?と思われた方も多いと思います。私も実際にデータを見るまでは信じていませんでした(笑)
実際に上がっているのか・・・?
本当に3年目は上がっているの?
それでは、早速いくつか例を挙げてみます。
まずは、共和党政権の年を挙げていきます。
1953年~56年までのアイゼンハワー政権の3年目は、ダウ平均株価が前年比20.8%上昇していました。
ちなみにアイゼンハワー政権は、この後の2期目(1957年~60年)のときの3年目も前年比16.4%上昇していました。
1981年~84年のレーガン政権の3年目は前年比20.3%上昇しています。
1989~92年の父ブッシュ政権の3年目は前年比20.3%上昇、2001~04年の息子ブッシュ政権でも3年目には25.3%上昇していました。
続いては民主党政権の年を見てみます。
1949~52年のトルーマン政権の3年目は前年比14.4%上昇、1965~1968年のジョンソン政権は15.2%、1993~96年のクリントン政権に関しては33.5%も上昇しています!
ちなみにクリントン政権は2期目の勢いも凄まじく、なんと25.2%も上昇していました!
もちろん、すべての政権の3年目が上昇しているわけではありません。実際、2013~2016年のオバマ政権の3年目は下落しています。
しかし、ここにあげた例は一部で、ここに記載していない政権の3年目も数値は差はありますが上昇しているものがほとんどなのです。
理由は・・・ない
いかがでしたか?
一部例だけでもこれだけ上昇しています。この結果を見たら、「米国大統領の就任3年目はよくわからないけど相場が上がるぞ!」と言われても仕方がないですね。
しかし、なぜこれだけ上がっているのでしょうか?
就任3年目は翌年に選挙を控えています。
そのため選挙で勝つために経済対策を行うからではないかとも言われています。
しかし、例にも紹介したように2期目の大統領の3年目でも同じようにダウが上がっています。
米国大統領の任期は2期までとなっているため、2期目の大統領は経済対策をしても再選はないのです。
そうなると、経済対策は理由としては弱くなってしまい、決定的な理由にはならないですね・・・
しかし、これ以外にこれといった理由もありません。
実に不思議な米国大統領と投資の関係性の話でした!
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