【目安?ありますよ!】株価の目安
投資を始めた人は、最初に株を買った時にどのように銘柄を決めましたか?
好きな企業の株を買った人もいるでしょう。
「安いと周りが言うから…」
なんて理由でその銘柄にしたという人も少なくないと思います。
株は安く買って高く売ることが重要ですから、その銘柄が安いのかを知ることは大切です。
ですが、その銘柄の値段が安いのかどうかを一目でわかるためには、日頃から値動きをチェックしていないと難しいですよね?
でも実は株価の目安になるものがあるんです!
理論株価とは?
「理論株価」という言葉をご存知でしょうか?
初めて聞いた方もいらっしゃるでしょう。
理論株価とは、証券会社が個別に算定している銘柄の本来あるべき株価のことを指します。
目標株価ということもあります。
※ただし、理論株価と目標株価がイコールにならないこともあります。
企業に関するさまざまな情報や予測をもとにした企業価値から算出された理論上の株価のことです。
算出方法が決まってない⁈
では、理論株価はどのように算出されるのでしょうか?
実は理論株価を求める計算式には多くの種類があり、ただ1つに決まっているものではありません。
理論株価自体がもともと証券会社が出しているもので、しかも証券会社は独自のデータや計算式を使って計算しています。
理論株価の基となる将来の利益予想の数値もアナリストによって出し方が異なるのです。
そのため、投資の雑誌に掲載されている理論株価と、大手証券会社が計算している理論株価とでは同じ銘柄でもその数値に大きな差が出てしまうことがあるのです。
ただし、基本式は存在しています。実際にこの理論株価の計算方法で目標株価を設定している証券会社もあります。
理論株価=PER(株価収益率)×予想EPS(1株あたりの予想純利益)
必ずしも全てこの式を基に計算されているわけではありませんが、この式で計算されることが多いのです。
あくまでも理論だけど…
今回は理論株価について触れてきました。
あくまでも理論上の値段ではありますが、中身は結構奥深いものなのです。
PER、EPSとも高く見積もれば計算上は理論株価は高くなります。
ただ、その数値が現実的なものではなかった場合、理論株価も絵に描いた餅となります。
高いPERが許容されるには、その企業が属する業種の成長性が高い状態が続くことが求められますし、高いEPSが許容されるには、決算で成長が続いている、もしくは業績が急拡大するような要因がある必要があります。
逆に、理論株価を市場価格が大きく下回る銘柄は将来の大化け候補となる要素があるといえます。
ただ理論株価を見て「安い、高い」の判断をするのではなく、それをきっかけにさらに事業内容などを深く掘り下げてみていくと面白い発見があるかもしれませんよ!