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【三角関係⁈】銘柄分析の3つの指標まとめ編!
みなさんはドラマはお好きですか?私はあまり見ない方でしたが、妻の影響でときどき見るようになりました。
とくに恋愛ものでは三角関係にキュンキュンしてしまいます。
今日はここまで書いてきた投資の指標における三角関係についてお話します。
忘れてしまった方もぜひ読んで思い出してくださいね!
指標の三角関係⁈
前回までのブログで何度かに分けて株価の分析に用いる指標について書いてきました。
PERとPBRとROEでしたね!
では3つの指標を復習してみます。
PBR=株価÷1株あたりの純資産
PER=株価÷1株あたりの純利益
ROE=純利益÷純資産
こうして並べると3つの指標は株価、純利益、純資産の3つの組み合わせが異なっているだけなんですね!三角関係ができあがるわけです。
指標の性格を整理しよう!
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では実際に、3つの指標の性格を整理しましょう。ドラマでも登場人物がどのようなキャラクターなのかがわからないと面白さは減ってしまいますからね!
まずはROEです。ROEは事業の効率を示すものでしたね。この3つの指標の中で唯一、ROEは株価の影響を受けません。ですが、純資産の部分は経営者が意図的に操作することが可能です。
例えば、無借金で純資産500万円で100万円の利益を出したA社と、同じ額の純資産を持っていても1,000万円の借金をして100万円の利益を出しているB社ではどちらも純資産の金額は同じとなり、結局ROEは同じになります。
数字は同じだとしても、このように書かれると中身はだいぶ違いますよね?どちらの会社が良いかは一目瞭然ですね。
ROEは後講釈には使えますが、未来を予測するためには使いにくいのです。
分析の方法は人それぞれですから、もちろん一概には言えませんが、株価の未来を予測する上で重要性が高いのはPERではないでしょうか。
PERはその株価が割安か割高かを判断するための指標です。
株価は高いのに純利益が少なければ過熱気味ですし、逆に利益が出ているのに株価が低い場合には割安となりますね。
ですが、今は純利益が少なくても、これから成長すると思っている投資家が多ければ、その企業の株を買う投資家も増えて株価が上がりますから、PERは大きくなります!
過熱気味と言っても、一概に避ければいいとも限りません!
その企業しか持っていない技術があったり何か大きな事業の計画があったりと何年後かわからないけれどこれから大きくなるという企業も混じっています。その中身には企業への期待があらわれている場合もあるのです!(もちろん、そうではないときもありますが…)
PERを見れば他の投資家がどれだけ期待しているかが見えてくるのです。
一方で、国内の大手家電メーカーのように利益が0になった会社もあります。そうなると、先ほど書いた式に当てはめるべき数字が0となり、式が成り立たなくなります。
そのような時に、これからどこまで株価が落ちるのかを見極めるためにPBRが登場します!
PERの注意点
先ほど、PERは投資家の期待を表していると書きましたが、PERの数字はその業界の性格にも左右されるため注意が必要です。
例えば、不況であっても利益が減りにくい生活必需品を供給する食品メーカーやトイレタリーのような企業はPERは高めです。
また、IT系やソフト系の企業も数年で利益が2〜3倍ということはザラにあるためやはり高めになりがちです。
しかし、これがトヨタや日立といった工場を持つメーカーでは上記のように爆発的な利益をを出すことは難しいため、優良企業であってもPERは低めに出てしまいます。
冒頭のドラマに絡めれば、『下町ロケット』に出てきた某製作所も、もし実在していればメーカーですから、技術はあってもPERは低いことでしょうね。
というわけで、銘柄分析に活用するであろう指標について書いてきました!
初心者はこの中でもまずはPERに注目し、次にROEと下落時にはPBRに注目することを覚えておきましょう!
指標も中身を見て理解すると、企業の性格や業界の特徴が反映されていて面白いですね!