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投資信託って何?(前編)

 投資をこれから始めたい人にとって、投資をいきなり全て自分でやるのは精神的にハードルが高くなりがちです。でも投資は他人に託してもいいんです!投資信託がありますよ!

 ということで、今回は投資信託についてざっくりと触れていきます!ざっくりと!ね。


無理せず託しましょう

 「投資は自己責任でちゃんと自分自身でやるべきだろ!」

 というご意見もあるかと思います。それはごもっともです。お金を増やすために自分自身で責任を持ってやることは大切です。

 ですが、投資の世界では使えるものはとことん使いましょう!

 以前のブログでも触れたように、いきなり初心者が海外に投資するのはハードルもリスクも高いです。

 私たちは専業の投資家ではありませんから、ずっと監視し続けることもできません。

 自分でやることは大事ですが、それをプロがきちんと代わりにやってくれるのならば、託してみるのもありです。(ただし、プロのふりをしている詐欺師もいますから、もちろんそういう人には託さないでくださいね!)

 身近で投資を託せるもの…その代表といえば!

 投資信託です!

投資信託とは?

 投資信託は聞いたことある方も多いのではないでしょうか?

 証券会社はもちろんのこと、銀行などの金融機関や郵便局でも取り扱っています。

 そもそも投資信託とはなんでしょう?

 投資信託は、複数の投資家からお金を集めたものを運用の専門家が運用して、その運用成果が投資額に応じてそれぞれの投資家へ分配される金融商品です。

 何に投資するかはその投資信託の運用方針に沿って決められます。

 日本株中心のものもあれば、アメリカのIT企業メインのものや新興国の債券中心など…国やジャンルもいろいろです!
 中にはもっと視野を広げて全世界株(オールカントリーいわゆるオルカンと呼ばれます!)なんていう規模が凄すぎてよくわからないワールドワイドな商品もあります!

 例えれば、投資商品(株や債券等)の詰め合わせセットや福袋のようなものです!
 素人では洋服のコーディネートはなかなか上手く出来ませんが、シチュエーションに合わせた福袋やセットを買えばそれだけで全身コーディネートができたりしますよね!

 投資信託はまさにそれで、テーマに合わせたものを自分で選ばずにプロが選んで組み合わせてくれるセットなのです。いやぁ〜便利ですね!

 そんな投資信託には大きく分けて3つの立場の会社が関係しています。

  1. 販売会社

  2. 運用会社

  3. 信託銀行

 「え⁈投資信託って買ったところがやってるんでしょ?運用会社って何?なんで信託銀行が関係あるの?」
 あまり聞いたことない会社が出てきましたね。

 投資信託は証券会社や銀行で購入できますが、それらの会社はお客様の窓口になるだけで、運用しているわけではないのです!

運用会社や信託銀行って何者⁈

 投資信託運用会社は、投資信託を作り、運用しています。

 運用会社は経済や金融など様々な情報収集をし、専門家がどのくらいどの投資を行うのかを指図します。

「え⁈指図するの⁈自分たちで運用してるのに⁈」

 そうなのです。「運用会社」は運用をしているのですが、お客様から集めたお金を持っているわけではないのです!

 お客様から集めた資金は、信託銀行が管理・保管しているので、運用会社は信託銀行に「こー運用しろ!あー運用しろ!」と指示を出しているのです!

 そして信託銀行は、お客様から集めた資金を管理・保管し、運用会社の指示に従って売買を行っています。

 この関係性から運用会社のことを「委託者」、信託銀行を「受託者」といいます。

基準価額って何?

 投資信託をすると「基準価額」というワードが出てくるようになります。「価格」ではありませんよ!

 投資信託は「口(くち)」という独自の単位で取引されます。この一口あたりの値段のことを基準価額と言うのです。難しく考えずに、投資信託の値段だと思ってください。

 この基準価額は、投資信託の中身の資産(株や債券)の時価評価を基に算出されるため、運用の成果によって変動していきます。成績が良ければ上がり、悪ければ下がります。

 どの投資信託にしようかな〜と、購入前にいろいろ投資信託を調べるかと思いますが、その際に見かける値段はこれのことなのです!

 投資信託の基準価額は、ホームページや新聞などでも調べられます。

投資信託だからこそ見る単語たち!

 基準価額と同じく投資信託だからこそ見かける用語は他にもあります。

 投資信託は株などと同じように売却時点の基準価額が購入時点より高ければ、その分利益が出ます。

 しかし、それ以外にも運用で得た利益を投資している口数に応じて投資家へ配る「分配金」があります。

 投資信託は決算を行いますが、分配金はその際に支払われます。(決算の状況によっては支払われないこともありますが…)

 収益が出た分を分配金に充てることから、分配金を支払うと基準価額は下がります。

 わかりやすく例えれば、基準価額100円だった投資信託が好調で、20円利益が出てた場合、基準価額が120円になります。
 決算でこの利益の20円を分配金にすると基準価額は100円に戻るといった具合です。

 他にも投資信託ならではの用語もあります。

 投資信託は、お金を他人に託しているわけですから、信託報酬(管理費用みたいなもの)が発生します。

 また、投資信託は決算ごとに不正がないか監査を受けなければいけないため、監査法人に支払う監査報酬もあります!

 さらに投資信託で株などに投資している場合には、一般の投資家同様に株の売買を行う際に手数料を払わなければなりません。(信託銀行が取引をやる場合でもそこは例外なく取られます!)ですので、売買委託手数料も発生します。

 このように、お金を預かって運用しているからこそ発生してしまう費用などにより、他では見かけない用語が度々登場するのです。

 しかし、これらの用語の意味やそもそもの投資信託の仕組みを理解しているだけでも、向き合い方が大きく変わってきます!

気にしてあげて!

 投資信託はその性格上、金融知識がない人も割と保有できる金融商品です。
 そのため、ほったらかしにし過ぎて自分が買った投資信託はそもそも何のテーマのもので基準価額はいくらなのか、上がったのか下がったのか…を知らない(あるいは忘れた)ままの人が結構います!

 自分の手を離れているからこそ仕方ないところはありますが、自分の金融資産であることには変わりませんので、少しは気にしてあげましょう(笑)

 次回も投資信託にもう少し触れていきます!

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