【虫ではないけど虫です!】投資の世界にはイナゴが存在する⁈
みなさんの中には虫が苦手という方も多いのではないでしょうか?
ふにゃふにゃした芋虫が苦手だという方もいれば、蝶やバッタのなんとも言えないお腹の見た目が苦手という方もいます。
実は投資をしていると…イナゴになる人がいるのです!投資をしている人なら意外と経験しているかも⁈
投資でイナゴ⁈
みなさんはイナゴをご存じでしょうか?
夏の終わり頃から姿を見せる小型のバッタの一種で、稲を食べるためよく田んぼやその周囲の草むらに生息しているバッタです。害虫になっている地域や食用にしている地域もあります。
私の住む地域は田んぼや田畑があちこちにあるため、秋になると公園などでもよく見かけます。私の子ども達も公園に行くと他のバッタと一緒に楽しく探しています。ちなみに、子供の頃に佃煮にして食べたことがあります。(それも小学校低学年のせいかつの授業で!)意外と美味しかったのですが、やはりあの見た目の生き物をまた食べたいとは思いませんね…結局その一度しか食べたことはありません。
さてそんなイナゴですが、投資とは無関係に思えますよね?
たしかに、実際の昆虫のイナゴは登場しません。
ですが、投資の世界でもイナゴが現れるのです!しかも大量に…!
たくさん現れる⁈
投資の世界では、イナゴというとある投資家のことを指しています。
それは短期で材料株の回転売買を繰り返す個人投資家のことです。材料株とは、株価が大きく動く材料になるような情報が出た企業の株のことで、ニュースなどで情報が流れると、その情報を材料に株が買われたり売られたりして値段が急に上昇・下落するのです。材料が出た後もその材料を理由として過剰な程にまで値段が上がり過熱気味になってしまうこともあります。
リアルタイムの情報を得た個人投資家が、一斉に取引に参加することで、株価が急騰・急落を引き起こすのです。この個人投資家の投資行動を、稲穂に群がるイナゴに例えた表現というわけです。
最近は大量発生気味…
イナゴ投資家は近年特に増えているように思います。
特に最近では、YouTubeやX(旧Twitter)などのSNSで発信力のある投資家が情報発信をしたり、具体的に『〇〇社が買いだ!』などと投稿することでその情報を得た他の投資家が群がって短期売買をする例が増えています。
ちなみに、イナゴ投資家の短期売買によって急激に値段が上がった後に急激に下落してタワーのような値動きのことを『イナゴタワー』と呼んだりします。
初心者ほどイナゴに陥りやすく焼かれる!
実際、初心者ほどこのイナゴになりやすいと言えます。初心者は分析もまだ充分にできないので、外部の材料を判断材料にする場合が多いと思います。
そんな時にSNSに出てくる有名な投資家や影響力を持つインフルエンサーの銘柄に関する投稿はとても大きな材料となります。
しかも、その投稿を見て実際にその企業を調べたら本当に株価が上がり始めているわけですから、飛びつかないわけがありませんよね。
しかし、発信側からすればそれが狙いなのです。
自分が発信したことで勝手にイナゴ投資家達が売買してくれて、値段を上げてくれるのです。
発信者も、もちろんその株を持っています。
そして、もう充分に稼いだところで売却して、いきなり投稿の注目銘柄からその銘柄を外したり、全くその銘柄について騒がなくなったりします。
するとイナゴ投資家も急いで売りに走ります。株価は急落して後から遅れて波に乗ってきた初心者や情報弱者が損を被るという流れになるのです。
この状況を『焼かれる』と言ったりしますが、イナゴタワーが出来上がる時には大量のイナゴの丸焼きが出来上がるのです。
売買の材料はきちんと調べて!
あまり自分で勉強せず情報収集もしない初心者投資家がイナゴ投資家になりがちです。
実際、下落前に売却してしまえばそれなりに利益が出せる投資法なので決して否定はしませんが、非常にリスクの高い方法といえます。
この投資法にハマってしまうと、短期間で散財してしまい、早々と投資を辞めていくことになります。
もちろんSNSを活用することは間違いではありませんし、きちんと調べて材料にすればSNSは強い味方になります!
他人の情報を鵜呑みにはせずに自分で調べて判断しましね!
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