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【割高?割安?わかるの⁉】PERとは?
株について興味を持ち、興味のある企業の業績を調べたりしていると、聞きなれない単語が出てくることがありますね。
その中でも「PER」について今回は触れていきます!
投資で出てくる謎ワード達・・・でも?
株に興味を持ってくると、証券会社のアプリなどを使い企業の業績を調べたりすることも増えてくるでしょう。
そうすると、聞きなれない単語と数字が出てきます。それもEPSやPERなどのように日常ではまず聞いたことがないようなアルファベットが並んでいるものもあります。
「うわーっ…謎な横文字と数字がでてきた…」
横文字が出てきただけで、なんだか目を背けたくなりますよね?
ですが!
これらの単語と数字の意味を知っておくと、実は株の購入するためのリサーチにかなり活かすことができるのです!
一見すると意味不明な呪文のようにも見える言葉たちですが、それらが示す数字の意味を知ってから銘柄を購入すれば、損を抑えることができるようになったりと、その存在は投資を行う上で重要なものなのです!
EPSとPER
さて、数多くの単語や数字が出てきますので、個人的に重要だと思うものを独断と偏見でピックアップしていきます!
今回は、EPSとPERです。
まずEPSは『Earnings Per Share』の略で株式1株あたりの純利益を指します。1年間の純利益を発行済み株式数で割った数字で、その企業が1年で1株あたりいくら儲けたかを示します。
よく似た横文字でPERというものもあります。
こちらは『Price Earnings Ratio』の略で、株価収益率を指します。と、言われてもピンとくる人は少ないでしょう。
企業の株価が、先ほど出てきたEPS(1株あたりの純利益)の何倍になっているのかを示しているのです。
PERは株価÷EPSで出すことができます。
PERは言い換えると利益をすべて配当に回したら(実際にはそんな企業はありませんが…)何年で元本を回収できるかを表しています。
株価は夢×現実⁈
少し脱線してしまいますが、PERは株価をEPSで割るとお伝えしましたね。
つまり、算数っぽく式にすると…
PER=株価÷EPS
ですね!では、少し形を変えて株価をPERとEPSで表すと…
株価=PER×EPS
というふうに並び替えることができます!
EPSは純利益を表していますから、一日二日では出てこない地道な企業努力の数字(現実)です。
一方のPERは日々動いている株価によって大きく変わりますね。
EPSとは対象的に投資家の期待や思惑次第でその瞬間で変わってしまう数字(夢)なのです。
つまり、株価=夢×現実と言ったら少し大袈裟かもしれませんが、そこまで的外れとも言えないのです!
夢ばかりでなく現実を見よう!
先ほど、PERは夢の数字ということをお伝えしましたが、数字の大きさでその企業の利益に対して株価がどれだけ割安もしくは割高かを示します。
PERは株価を利益で割りますから、株価が高すぎると数字は大きくなりますし、株価が高くない状態であっても利益が少なければ数字は大きく出てきます。数字が大きい場合には、その株は割高です。逆の場合は割安となり、お買い得な銘柄ということになるのです。
実際、近年の日本企業の平均PERは約12倍です。これより低い企業は利益をたくさん出しているのに株価が安いお買い得銘柄と言えます。逆に高い銘柄は利益が少ないのに株価が高くなっており、過熱気味と言えます。
『値段が上がってる!買わなきゃ!』と素人が焦って飛びつくと火傷するやつですね。
株価は便乗買いによって上がり始めるとある程度は上がりますから、PERは大きくなります。
しかし、それが落ち着くと株価は下がりPERも急落します。現実に戻るのですね。
ちなみにバブル景気と言われていた1980年代頃の日本株の平均PERは、なんと80倍です!
火傷どころか全身火達磨状態ですね…ああ怖い
というわけで、今回はPERについてお話しました!
PERの意味がわかるとその銘柄の株価の過熱感がわかり、割高か割安かを判断できるのです!
購入タイミングを探るのに活かせますし、既に持っている銘柄の場合には下落による損を回避することにも使えますね!
ぜひ知らなかった!という方は覚えてくださいね!