言語聴覚士に向いている人の特徴
ここでは、言語聴覚士に向いているのはどういう人かについて語っていきたい。第一に向いている人の特徴を挙げると、やはりコミュニケーション能力に長けている人だろう。
言語聴覚士のリハビリの対象となるのは、話したり聴いたり食べたりといったことに障がいを抱えている患者だ。そのため、コミュニケーションを取るのが難しく、自分の気持ちや症状を満足に伝えられない場合も多い。よって、患者の立場や気持ちを汲み取り、意思疎通できる能力が必要不可欠となる。
次に、観察力があることも重要だ。先述のとおり、障がいによって思うように症状や気持ちを伝えられない患者が多いため、しっかりと相手を観察できるスキルが求められる。表情や口元などの小さな変化も見逃さず、気持ちを読み取れる観察力があれば、患者をより安心させることができるだろう。
さらに、説明上手であればもっと理想的だ。言語聴覚士は、リハビリの内容や今後の目標について、相手に理解できるよう、分かりやすく患者やその家族に説明しなければならない。その際、患者や家族は先々に不安を抱えているケースが多いため、前向きになれるようなサポートが求められる。そこで相手に分かりやすく、丁寧な表現を用いて状況を伝える能力があれば、より信頼される言語聴覚士になれるだろう。
中には、上記の特徴に当てはまらない自覚がある人もいるかもしれない。しかし、だからといって諦める必要はない。コミュニケーション能力や観察力といった部分は、仕事を通して学んで習得することが可能だからだ。ゆくゆく信頼される言語聴覚士として活躍したいのなら、ぜひ上記のスキルを優先的に磨いてくと良いだろう。