男の育児休暇を経験して

私は今、妻と0歳の子供の3人暮らしです。
去年の10月に男の子が産まれ、現在7ヶ月が経ったところです。育児についても少しずつ慣れてきた今日頃、ふと育児休暇の日々を思い出し、今回はその際に経験したことを話してみようと思います。

私の育児休暇は子供が生後1ヶ月ほど経過した後からでした。出産予定から5週間ほど早かったこともあり体重は1900g程度でした。大体2300gないと退院できないとのことで3週間は病院に入院。その後、産後支援で2泊3日のママトレで妻と子供の2人で育児合宿。そこから私たち3人での生活が始まりました。

【私が思う育児休暇のイメージと実際】
私の育児休暇の期間は1か月でした。当初は2週間と上司に伝えていましたが「せっかく1人目だし、今しか見れない事も沢山あるから1ヶ月くらいとってもいいよ」と言って頂き多めに取ることができました。『これで、家事の助けができる!』←これが私の育児休暇の意義と思っていた事です。

しかし、実際に育休が始まると家事だけではなく、育児が始まります。まずは、ミルクとオムツ交換です。息子は病院入院もあり、哺乳瓶で搾母乳やミルクを飲んでいました。妻の乳房の形状はまだ小さな息子には難しく、毎回搾乳してあげており、足りない部分はミルクで補う状態でした。搾乳は非常に時間がかかるようで、妻も大変そうでした。これが2時間から3時間おき、その間にオムツ交換をするのですが、漏れてしまうこともあり、衣類の交換も度々です。

妻は本当にまとめて寝る時間が無いようでした。流石にこれでは妻が持たないと思い、夜はミルクのみにして、私が朝方まで起きて面倒を見ることにしました。すると再び新たな問題が発生します。それは体温調節です。新生児の体温は元々成人より高いと言われています。息子も平熱は37度台で経過していました。しかし、11月中旬の気温を考慮しながら衣類や布団を着せているつもりですが、着せすぎると体温はすぐに上がり38度台になる事もありました。色々と試行錯誤し、日中は単肌着と長肌着のセット、夜間は単肌着と長袖ロンパース、寒さが強いとスリーパーを使用する事で落ち着きました。

他にも挙げれば色々ありましたが、育児について理解するきっかけになった1ヶ月でした。

【育児休暇を経験して良かった事】
私が思う育児休暇を経験して良かった事は2つあります。1つ目は子供の成長が見れた事です。特に新生児の成長は目に見えて早いです。あんなに小さかった体ですが、育児休暇終了時には新生児サイズのオムツがぴったりになっていました。本当にやる事全てが記念日になり、日々の記録が写真や動画に残っていきました。今までスマホのホーム画面さえ初期設定のままの私でしたが、今ではお気に入りの写真が撮れると写真を変えて楽しんでいます。色々な発見ができた1ヶ月でした。

良かった事の2つ目は妻の大変さを間近で見れた事です。私自身どのくらい育児が大変かを十分理解はしていませんでした。特に最初の数ヶ月は分からないことが多くお互い常に神経を使っています。そんな状態で寝れないとなると相当キツイことになります。

この2つ目が育児休暇後の私たちの関係を繋ぎ止めてくれたものだと私は思っています。育児休暇が終わって数日経ったある日、妻から「子供の服が汚れたから持ってきて」と言われたため衣類を拡げて置いておきました。私は着やすいように置いていたつもりでしたが、妻からは「寄れてたら着れないじゃん。そんな事もわからないの?」と強い口調で叱責されました。これは一回ではなく何度かありました。本当に些細な事で怒るのです。恐らく普通にこんなに言われたら私も言い返したり、怒ってしまっていたかもしれません。しかし、育児休暇の日々を思い出し、思いを堪えて一言謝りその場を離れる事で対応しました。

後に妻は当時のことについて「本当に記憶がないのよね。何か言ってたと思うんだけど。」と言うのです。本当に忘れています。それぐらい追い込まれていたのだと思います。今ではお互い子育てにも慣れてきており、このような事は無くなりました。

【育休を取ろうとしている男性の皆さんへ】
育児休暇については取れるようであれば1週間でも取る意義はあると思います。特に1日の育児を一緒に行うことはお互いの理解に繋がることだと思います。正直な所、育児休暇中、常に育児という感じではありませんでした。本を読んだり、動画を見たりする時間もありました。そして妻が育児をしている様子を見る時間もありました。育児は時間が決まっていません。仕事みたいに何時までやれば終わり、休憩が何時からあるみたいなものは全てグレーなのです。そういう仕事をしている人もいるかもしれませんが、そうなると家でも、仕事でも常に緊張している状態になってしまいます。育児も仕事も上も下もありません。どちらも楽しい事、辛い事が存在します。特に育児は聞いただけでは分かりません。大変な時期を家族みんなで経験する事は良い事だと思います。

長々と書いてみましたが、これは私が育児休暇を通して思った事で、全ての人に当てはまるとは思っていません。あくまでも一意見と思って頂ければと思います。

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