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ラムリンピック2021ダークラムを語る(定番品編)

🥇金メダル ニューグローブ10年(モーリシャス🇲🇺)

蒸留所再開から10年がたったインド洋モーリシャスのラム酒。ピーチティーのニュアンスを含むいわゆるイギリス系のラム酒。ウイスキー好きにもお勧めの一本。
限定品で昔の原酒を含む「ニューグローブエモーション1969」はインタナショナルシュガーケーンスピリッツアワード2020の頂天に君臨した一本。

🥈銀メダル ダモワゾー10年(フランスグアドループ🇬🇵)

アグリコールラムの熟成タイプです。終売となってしまった15年を彷彿させます。癖の強いアグリコールブランが熟成を経て麗しい香を放つ様を体験して下さい。美味し過ぎて泥棒に樽を盗まれたマークが入ってます笑!

🥉銅メダル エルドラド15年

イギリス海軍の重要なラム酒の供給地、南米ガイアナのラム酒。12年、15年、21年とラインナップがあるが木製の蒸留機ポートモーラントの原酒が含まれる15年が価格とのバランスもありメダルにランクイン。どっしりとした骨格はウイスキー好きにもお勧め。

4位 マウントゲイXO トリプルバレル

こちらもイギリス海軍の重要なラム酒の供給地バルバドスのラム酒。マウントゲイはカリブ海で最古のラムの蒸留所と言われている。バルバドスのラム酒としては近年フォースクエア蒸留所の評価が国際的に高くなっている。しかし今年は公開が延期になっていた「007ノータイムトゥーダイ」が上映された事もあってマウントゲイ蒸留所に軍配を上げたい。ダニエルクレイグ演じる007が「カジノロワイヤル」の劇中でマウントゲイのソーダ割りを頼むシーンが出て来るからだ。また公開に合わせ、ジャマイカのラム酒 ブラックウェルより007記念ボトルが発売された。

カジノロワイヤル

ブラックウェル007

5位 アプルトンエステート21年(ジャマイカ🇯🇲)

こちらもイギリス海軍の重要なラム酒の供給地ジャマイカのラム酒。アプルトン21年はTWSC(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)で2度最高金賞を取る実力派。ラム酒の価格が徐々に高騰する中納得感が強いコスパを発揮する。
本年はブランドの中核をなす12年がデザイン変更をした事も話題となった。デザイン変更するとしばしばブレンド比率が変わり味わいが変わる(大体は不味くなる)ボトルが多いなから、そんなに変わらずにいてくれてほっとしました。
来年「ラムランピック2022」はレジェンド枠を作ろうと思っているので、このボトルはそちらに入るかも。定番品の顔ぶれがあまり変わらないのもつまらないと思うので。

アプルトン12年新デザイン

まとめ
アグリコールラムの熟成タイプをダークラム部門に入れての選出であったが結果イギリスタイプのボトルが多く選ばれる傾向にあった。
どのボトルもストレートはもちろん、ロックやハイボールで飲んでも美味しい。ウイスキーラバーがここらのボトルあたりからラム酒の世界に入って来て欲しいと切に思う。
ただ誤解を恐れずに言えば今回紹介しているイギリス系のラム酒(表記がRUM)は全てポットスチルとコラムスチルの原酒をまぜた、ウイスキーならブレンデッドウイスキーと呼ばれるジャンルである。
100%ポットスチルのボトルと区別しづらい現状のラム酒の評価の上昇を妨げていると思う。
一方でトロピカルエイジングと言って高温多湿なエリアで熟成される原酒は、コンチネンタルエイジングと呼ばれる冷涼なヨーロッパで熟成される原酒と比較し1.5倍くらいのスピードで熟成が進むと言われているので価値が高いと思う。
高騰するウイスキーマーケットと単純比較は出来ないが未だ未だ割安感は有ると思う。
まあ熟成した蒸留酒としては同じだかそもそも別のお酒、ラム酒の良さが伝われれば問題無い😅

限定品編もご一読下さい。

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rumclubjapan 長谷川幹洋
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