プロダクトの価値を最大化するために開発チームとして取り組んでいること
株式会社FiNC Technologiesの牧野です。
2022年の4月から、法人向けに提供している「はたらくを、けんこうに。」のビジョンを実現するためのプロダクトの1つである「FiNC BIZアプリ」の開発を行うチームにジョインしました。
今回は、FiNC BIZアプリが導入先企業様にとってより価値のあるものとするため、直近で開発チームとして取り組んでいることを紹介させていただきます。
スクラム開発の導入
プロダクト開発は非常に不確実性が高く、どれだけ企画を練って、チームでディスカッションをしても、実際にユーザに利用してもらうまではそれが価値のあるものかどうかがわかりません。
FiNC BIZアプリはリリースして1年ほどということもあり、これまでは必要最低限な機能の開発を優先で進めてきましたが、それが落ち着いたこともあり、今後はどこにフォーカスしていくのか、プロダクトの価値とはなにか、ということにより向き合う必要が出てきています。
不確実性が高く、ユーザに利用してもらわないとそれが価値あるものかどうかがわからない前提においては、価値がある(と思われる)ものを小さく早くデリバリし、そのサイクルを高速で回すことが、プロダクトを成功に近づける唯一の方法だと言われています。それを実践するための開発手法として、FiNC BIZアプリの開発チームではスクラムの導入を進めました。
導入にあたり、これまでスクラム開発が未経験のメンバーもいたため、いくつかのステップに分けて導入を進めました。
1. アジャイル開発の共有会
スクラム開発はアジャイル開発の手法の1つです。
そのため、まずはそもそもアジャイル開発とはなにか、なぜFiNC BIZアプリの開発において重要なのか、というところについて認識を合わせるための時間を設けました。
私は「正しいものを正しくつくる」という本が好きで、アジャイルに開発することの価値についてもわかりやすく説明されているため、その内容を参考に説明資料を作成させていただきました。
アジャイル開発で頻出する用語についても、この時間で認識合わせをしました。
2. スクラム開発の共有会
アジャイル開発についての理解を一定進めた上で、ではスクラム開発とは何か、どうやってアジャイルな開発を実践するのかについて理解を深める時間を設けました。
スクラムガイドに記載されている価値基準や開発チームのロール、各種スクラムイベントについて、内容を噛み砕いたものをドキュメントにまとめ、それを元に認識合わせを行いました。
この段階で開発チームのメンバーからもいくつか質問をいただき、ディスカッションも行いました。
3. スクラムの導入
ざっくりとスクラム開発についての共通認識ができたところで実際に数スプリント、スクラム開発を回してみました。
私の過去の経験でも、スクラムガイド等のドキュメントを読むだけではスクラムが何なのかよくわからなかったこと、やってみる中で疑問が多くでてきたため、実際に導入することを早めに行いました。
そこでチームからもいくつか疑問も出てきたため、より理解を深めるためにその後スクラムガイドの輪読会を行いました。
4. スクラムガイドの輪読会
スクラム開発の全体像、スクラムの3本柱、価値基準、ロール、スクラムイベントなど、いくつかの回に分けて輪読とディスカッションを行いました。
我々、開発チームの各メンバーのロールはスクラムガイドにおいてはどれにあたるのか、どういった責任を持っているのかなど、改めて理解を深めました。
また輪読会を通して、「我々のチームではスクラムガイドの中のこれはできてないのでは」など、開発プロセス改善につながるディスカッションもでき、有意義な時間とすることができました。
上記のようなステップを通じてスクラム開発の導入を進めました。
もちろん導入をするのはゴールではなくスタートであり、スプリントを繰り返す中で改善点が毎回見つかりますが、振り返り等を通して開発プロセスの改善を行い、少しずつ前に進めている実感があります。
分析基盤の構築
開発した成果物は、実際にユーザに利用してもらわないとその価値の検証ができないのは上述のとおりですが、FiNC BIZアプリがよりユーザにとって価値のあるプロダクトになるには、実際にユーザがアプリをどのように利用しているのかを我々が把握し、改善につなげる必要があります。
これまでFiNC BIZアプリでは、ユーザの行動を分析するための仕組みが不足しており、数字をみてプロダクトを改善することに課題を抱えていました。
その辺りの課題を解決し、ユーザにとってより良いアプリとするために、現在分析基盤の構築を進めております。
おわりに
FiNC BIZアプリは0→1のフェーズを終え、さらなるグロースに向け日々改善に取り組んでいますが、やりたいことに対してまだまだリソースが足りていない状況です。
プロダクトのビジョンや開発チームとして取り組んでいることに少しでも興味をもった方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。
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