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2023年3月期通期決算説明会における質疑応答を公開します

皆様、こんにちは。
当社は5月12日(金)に、機関投資家・アナリストを対象に2023年3月期通期決算説明会を実施しました。
本記事では、同決算説明会における質疑応答を公開します。

質疑応答

質問①:2023年度のコストの見通しについて

売上高が伸びている中で広告宣伝費が減らせているという話があったが、2023年度のコストの見通しと、その他コスト関連で何か見込んでいる変動要因があれば教えてほしい

  • 我々は、広告宣伝費をはじめとした販管費において、売上を伸ばすために多額の投資をするということはあまり起きないビジネスモデルであるため、現状の見通しを実現するためにそのようなコストの発生を想定していない

  • あり得るとすると、サービス拡大に伴う通信費の増加や、想定以上に案件が取れ、業務委託費の増加があるかもしれないが、そこは、概ね売上高増に合わせて増加するため、利益率が大きくブレるようなネガティブサプライズはないと考えている

質問②:現在の市場環境について

2021年度後半ぐらいから、銀行、信託銀行、生損保の基幹系システムの刷新が非常に盛んになっているが、この時流は御社にとってやはりポジティブと捉えてよいのか

  • ポジティブと捉えて問題ない

  • 金融機関全般に言えるが、基幹システムの刷新は少しずつ進化しており、レガシーなシステムだけで全てを刷新しようとはせず、例えばある程度範囲を絞って、それ以外のところはクラウドで柔軟にやろうという動きがある

  • 基幹システム部分のハイエンド性能を要求される部分に携わることは難しいが、周辺のローエンド性能で対応可能な部分は、より柔軟なクラウドを活用でき、当社が携わる余地があると感じている

  • その中で、証券インフラでは、例えばシステム移管の案件を一つ担当させていただく等、我々も少しずつ参加でき始めるかと思っている

質問③:投資一任サービスについて

投資一任サービスについて、これはニッセイアセット等とやられている事業に加えて、新たに、例えば地域金融機関等とやっていくことを念頭に置いているのか、それともIFAや運用会社等を想定されているのか

  • 結論、どれか特別にここをやっていくということはなく、総合的に合わせてやっていきたい

  • ニッセイアセット様との取り組みもさらに強化していく予定だが、例えば足元だとIFAのファイナンシャルスタンダード様がすごく伸びており、IFAとの取り組みも強化していきたい

  • また、販売パートナーとして、地銀や信金等への拡大も盛り上がっている領域なので、ここも強化していきたい

質問④:システム移管について

システムの入れ替え案件を2023年度に1件実現するという話があったが、どのような業態の会社を想定しているか

  • 投資信託を販売している中規模金融機関をイメージ

  • 大規模な基幹システムを作るほどの体力はないものの、クラウドを使ってライトにサービスを改善させたいというような思いを持つ会社

  • 一般的に投信販売システムについては専用のものがなかなか存在しないのが実情だが、規模の大きくない会社の場合、システムの導入コストが大きくなるので、我々の共通プラットフォームに乗り換えていただくことでコストを削減していくという点がニーズとして出てきやすい環境になってきていると思われる

  • その部分を中心にまずは移管プロジェクトのビジネスを狙っていきたい

質問⑤:送金決済領域への取り組み状況について

上場時の会見の資料で送金決済の部分についても新しい領域で挙げられていたと思うが、これについての今の検討状況やステータスはどのようになっているか

  • 刻一刻と調査を行なっているところだが、足元まだ送金決済領域へ飛び込む予定はない

  • 我々は証券、保険、貸金を経て、本丸に近づきつつあるが、決済の領域は装置産業で、システム開発の難易度も段違いに高く、かつそれなりに競合もいるので、しっかりとした勝ち筋が見つかったタイミングで検討したいと思っている

質問⑥:保険インフラの導入企業数と売上高について

保険インフラの導入企業数について、2022年度の目標8件を1件上回る9件であった一方で、売上高の着地はほぼ計画どおりであった理由と、2023年度の従量課金が増える見通しである理由について

  • 保険インフラの売上高は想定よりも伸びた

  • その中で全体の売上高がほぼ計画通りであったのは、証券インフラの従量課金の伸びが想定よりも弱かったため

  • 証券の従量課金はどうしてもマーケットにある程度左右される側面があり、計画策定時に我々の想定していたとおりにいかなかったというのが正直なところ

  • ただし、我々の従量課金は一定程度AUMに連動するところ、ファイナンシャルスタンダード様やWealth WingにおけるAUMが足元順調に積み上がっていることから、2023年度の従量課金収益が大きく伸びるという見通しは達成できる見込みであると思っている

質問⑦:売上成長の内容変化による収益性の影響

「既存パートナーとの商品追加」という形で売上を伸ばしていく場合と、「従前のように1から開発していく場合」ではコスト構造に変化が生じる印象があるが、このように売上成長の内容変化により御社の収益性にどのような影響を与えるか

  • 指摘のとおり、我々も例えばA社の1個目の商品より2個目の商品のほうが当然のように楽になると思っている

  • 一方で、例えば保険商品は、商品自体が複雑であったり、基幹システムと顧客側のインフラを接続するところが2個目の商品であったとしても意外と難しい側面があるため、まだ確信を持って利益率が高くなるとは発信していない

  • ただし、既存顧客との取引が特に2023年度は増えてきているため、収益性は改善していく方向になるかと思われる

決算説明会の動画


書き起こし

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS08791/b790243c/c946/41c1/ae1b/6b022d35bcd4/20230522165727183s.pdf


決算ハイライト

決算のハイライトはこちらのnoteでまとめておりますので、ご確認ください。


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