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業界初を0→1で創る、事業企画の魅力。異業種・未経験から飛び込んだ、若きリーダーが見つめる景色とは

こんにちは。ナウキャストHRの木下です。

Finatextグループのメンバーを紹介していく社員インタビュー。今回は、ナウキャストで事業企画・事業責任者を務める大澤弘毅さんにお話をうかがいました!

大澤 弘毅 - 株式会社ナウキャスト ビジネスデベロップメント
千葉大学文学部行動科学科を卒業後、2016年4月に大手人材紹介会社へ入社。人材紹介事業部門にて主に金融機関・コンサルティング会社に向けたリクルーティングアドバイザー業務・キャリアアドバイザー業務に従事。フィンテックベンチャー企業やネット銀行・証券に特化したユニットにて人材支援とリーダー業務を担う。2021年3月にFinatextのクライアントスペシャリストとして入社し、現在はナウキャストのビジネスデベロップメント業務に従事。データホルダーとの事業企画や官公庁との協働、事業会社向けのカスタマーサクセスまで幅広く担当。

担当領域だったフィンテックに、どんどん惹かれていった前職時代

– 本日はよろしくお願いします!大澤さんは、元々営業として当社を担当していたんですよね。

はい。前職は人材紹介会社の営業でして、人材をお探しの法人企業向けの営業と、転職をお考えの候補者向けのキャリアアドバイザー業務の両方をやっていました。所属部門が金融業界を専門に担当しており、そこでFinatextホールディングスやナウキャストをずっと担当していましたね。

– 元々金融業界とはなじみがあったのですか?

いや、全くなかったんです。出身は文学部で、学んでいたのは主に社会学。入社時の配属希望でも、金融の「き」の字も書いていなかったはずなのですが、配属されたのは「金融統括部」でした(笑)。

新人はクライアントを持っていないので、ひたすらテレアポで企業を開拓していくのですが、金融業界は他業界に比べて企業数が少なかったんです。開拓先を検討する中で目を付けたのがフィンテック領域でした。当時は「フィンテック」という言葉自体、あまり浸透していなかったのですが。

– 目の付け所が鋭いですね(笑)。どうしてこの領域に着目されたのでしょうか。

部署内でも比較的異端だったかもしれません。周りはいわゆるレガシーな領域、昔からの金融企業を担当していた人が多かったので。私が元々IT領域に興味があり、配属先もIT担当チームを希望していたぐらいだったので、金融業界内で新興となる分野、金融×テクノロジーって面白そうだなと興味を持ったのがきっかけです。

当時、フィンテック企業は事業企画・経営企画のポジションを多く求めており、私も採用支援の立場として、さまざまな方の転職をお手伝いしました。その際にお伝えしていたのが、テクノロジーで変革を起こそうとしている業界の中で、金融業界が一番パワーを必要とする分野だ、ということ。だからこそ、変革を成し遂げられたときに実感できる社会的なインパクト、自身のキャリアへのインパクトが大きいと思いませんか?と。

その魅力が伝わり、同業種でレガシーな金融企業からフィンテック系へ移られた方もいましたし、旅行会社や広告代理店、WEBサービス業界など、全く異なる業界から転職された方もいました。そして、候補者の方々にその魅力を伝えていくうち、私自身がこの分野にどんどん惹かれていったんです。

金融は未経験、事業企画も未経験。それでも飛び込もうと決意

– フィンテックに興味を持った後、どのような経緯で当社に入社したのでしょうか。

Finatextホールディングスやナウキャストを顧客として担当し、その採用支援を行っていたので、募集している職種やポジションは把握していました。「このポジションが新たに生まれたので紹介してください」という情報が人材紹介会社に告知されるのですが、社会人5年目のとき、Finatextホールディングスで「ビジネス職」のポジションが初めて募集されたのです。

当時、前職では現場のリーダーを務めていました。順当に行けば、次はマネージャー(管理職)という状況。このまま人材会社でマネージャーとしてキャリアを積んでいくのか。それとも、別の道に行くのか。元々、事業企画や事業開発など、仕組みを考えて大きなインパクトを生み出す仕事に興味があり、前職でも将来的にはマーケティングや企画職などのポジションに行きたいと思っていました。

ちょうどその時期、プライベートでも結婚という大きな転機がありまして。結婚式という一大イベントが終わり、少し落ち着いたタイミングだったというのも、区切りという意味では良かったのかもしれません。20代後半から30代前半にかけての、キャリアの重要な時期。せっかくのチャンスに挑戦しない手はないだろうと考え、意を決してFinatextの人事担当に連絡しました。今までずっと営業としてやり取りしてきたので、初めはまさか「選考を受けたい」という連絡だとは思わなかったそうですが(笑)。

– そこでFinatext/ナウキャストを選んだのはどうしてだったんですか?事業企画ポジションを求めている企業は他にも多くありそうですが。

実は、選考はFinatextしか受けていないんです。もし落ちていたら、転職自体していなかったかもしれません。明確な不満があって転職を考えていたというわけではないですし、事実、それまでは転職したいと思ったこともありませんでした。一歩を踏み出したのは、Finatextだったからです。

おっしゃる通り、フィンテックやデータ分析の領域にはプレイヤーが多くいますが、圧倒的に独自性を持っていたのがFinatextホールディングスでした。たとえば昨今、データ利活用の重要性が叫ばれていますが、その領域で2016年から事業展開し、オルタナティブデータ(これまで伝統的に用いられてきた公的な統計データや決算情報などに代わって注目される新たなデータ群)を預かって分析・加工して提供するという点では他に比類する会社はありません。そうしたプロダクトの独自性と、それを通じて実感できる社会貢献性や社会的意義の大きさに惹かれました。

– 落ちていたらという話もありましたが、受かる自信は結構あったのですか?

いえ、そんなことはありません(笑)。そのポジションの採用要件から見ても、別の業界でコンサルティングや事業企画をやっていた方とかのほうがマッチすることは分かっていました。当時の私は社会人5年目で、事業企画は未経験。プレゼンテーションスキルや企画スキルもほぼないに等しい状態ですので、入社後にしっかりキャッチアップすることを前提に採用していただいた形です。

選考過程で代表の林さんと面談した際、「(スキルや経験的に)足りない部分を感じているやつもいるだろうけど、おれは応援してるぞ」と言ってもらいました。この言葉には勇気づけられましたね。

大手企業の役員クラスとともに事業を創っていく仕事

– いよいよ、実際のお仕事内容について聞いていきます。まずはどんな仕事をされているか教えてください!

ビジネスデベロップメント(ビズデブ)業務、いわゆる法人営業兼事業開発を手がけています。ナウキャストには二種類の顧客がいて、自社が保有しているデータを外に出して活用したいと考える「データホルダー」と、そうしたデータを活用してさまざまなインサイトを得たいと考える「データコンシューマー」です。

前者のデータホルダーには、JCBやKDDIなどの大手事業会社のマーケティング部やデータ戦略部、DX推進部が多いのですが、自分たちのビジネスを通じて蓄積されたデータをどのようにして世に出すか、そこからどう世の中にインパクトを与え、売上につなげていくかについて、コンサルティングから事業性の検証、事業企画に至るまでを行います。

後者のデータコンシューマーは、具体的には日本銀行や内閣府などの公的機関やベガコーポレーションなどの民間の事業会社の経営企画、その他金融機関のアナリスト、データサイエンティストなど。オルタナティブデータのセールスと、ご契約後のカスタマーサクセスが中心です。オルタナティブデータはそれまで世に出ていなかったものですので、データの特徴や癖などをご説明した上で、しっかりと活用いただけるようにサポートします。

– 自社の事業の拡大だけでなく、顧客(データホルダー)に対しても事業開発を行う、ということでしょうか。

そうですね。こちらが事業開発を行うというよりは、顧客の新しい事業を一緒に作っていくというほうが近いかもしれません。しかも業務で接するのは、事業企画を管掌する立場の方ですので、大手企業の役員や本部長クラスの方々です。自社に眠るデータ資産を活用できていないことに課題を感じながらも、何をすべきか考えあぐねている。正解のない0→1の仕事に対し、時に「データとはこうあるべきだ」と助言・提案し、時に一緒になって脳みそに汗をかきながら、二人三脚でこれまでにない価値を具現化していきます。

そして、ご活用いただくデータコンシューマーにその価値を的確に伝え、寄り添うことで、顧客のビジネスへの影響や社会的なインパクトを生み出していく。これらを通して、オルタナティブデータビジネスという未知のポテンシャルを秘めた領域を最前線で切り拓いていく仕事だと思っています。

社長とガッツリOJT。チームに根付く面倒見の良さ

– かなり業務の幅が広く、難易度も高そうな印象ですが、どのように業務に慣れていったのでしょうか?

実は、はじめのうちは事業開発ではなく、「JCB消費NOW」という消費動向データをデータコンシューマー向けに提案するセールス業務を担当していました。そもそもデータがどう使われているのか、個人情報に関する法律はどのようなものがあるのかなど、業務に必要な最低限の基礎知識はそのときに学んでいます。

当時は人が少なかったこともあり、一緒に仕事をする相手はCEOの辻中さん(ナウキャスト代表取締役CEO)でした。少しして、辻中さんと二人でデータホルダー向けのコンサルティングに入るようになり、もちろん分からないことばかりながら、必死にキャッチアップして食らいついていったという感じです。

– 社長といきなりペア・・・!緊張しそうですが、鍛えられそうですね。

はい。プレッシャーはありましたが、「未経験からデータビジネスのプロフェッショナルになっていくんだ」というワクワクのほうが大きかったです。そしておっしゃる通り、ビシバシと鍛えていただきました。

人材紹介の営業はマッチングビジネスなので、多様な選択肢や情報、事例を参考にしながら企業と候補者にとって最適なものを選び出す仕事です。他方、ナウキャストのビズデブは、そもそも扱うのは未活用のデータであり、前例やノウハウはありません。

その環境下で求められるのは、限られた情報で問題解決に向けて仮説を持ち、徹底的に考え軌道修正していく仮説思考のスキル。さらに、考えた企画を相手に伝えるための資料作成スキルやプレゼンスキルなどです。入社当初、そうしたスキルはいずれも不足していました。作る資料のクオリティは低く、プレゼンも全然できない。はじめのうちは正直、けちょんけちょんにされました(笑)。

– なるほど(笑)。でも、そこから這い上がっていったと。

そうですね。「顧客にはこういう立場で接するべき」「こういうストーリーでプレゼンを展開しなさい」など、ありがたいことにさまざまなフィードバックを頂き、愚直にそれを実践していった結果、おかげさまでだいぶできるようになったと思っています。

辻中さんは日銀出身の方ですが、ご自身もナウキャストに来てしばらくは、VC(ベンチャーキャピタル)として関わっていた元マッキンゼーの戦略コンサルタントの方から色々と学んだそうです。現在はシニアのビズデブの方も増え、20代のジュニア層を含めて5名の組織になりましたが、ごく少数しかいなかった時代から変わらず、人を育てる機会や風土がしっかり根付いていると感じますね。

わずか1年でプロダクト責任者。両輪の事業企画へ

– 大澤さんは現在、ユニットリーダー(プロダクトをリードする事業責任者)を務めていますよね。

はい。オルタナティブデータに基づいてマクロ経済の分析情報を提供する「Economic Research」事業の担当として、チームを持ち、数字を管理する事業責任者のポジションです。引き続き、ビズデブの業務もやりつつ、自社のプロダクトの拡大にもコミットしていこうとしております。

▼最先端の経済指標!?ナウキャストのEconomic Research事業のこれまでとこれから

– 入社してまだ1年ほどですよね。すごいスピード感!

驚くほどのスピード感ですよね(笑)。ビジネスがどんどん成長していて、それに伴って組織も拡大し、新しいポストもどんどん生まれています。昨年(2021年)12月に親会社のFinatextホールディングスが上場したものの、中身はまだまだ勢いあふれるベンチャー企業ですね。成長の機会、自分の幅を広げるためのチャンスには非常に恵まれている環境だなあと感じます。

– 今後はどのような目標を掲げていらっしゃるのでしょうか。

ビズデブ・事業企画・事業開発としてもっと経験を積み、より高いパフォーマンスを発揮して顧客に価値提供できる存在になりたいですし、ユニットリーダーとしてもプロダクトとチームを大きくし、会社の成長に貢献していきたいと思っています。その両輪を大きくしていくイメージですね。

– 顧客に対しても社内でも事業企画の立場って、かなり稀有な存在ですね。
最後に、そんな大澤さんの仕事以外の一面も聞きたいです。お休みの日はどのように過ごされているんでしょうか?

仕事以外の時間は、家族(妻と犬)で過ごす時間に充てることが多いですね。特に犬の散歩は良いリフレッシュになっていて、夜に夫婦で犬の散歩をしながらその日あったことを話したり、どちらかの仕事が遅かったら散歩がてら迎えに行ったり、大切な時間になっています。

あとはブームになる少し前くらいからサウナにハマっていて、現在も1〜2週間に1回は足を運んじゃいます。オンとオフを分けて、土日はゆっくり休むことを大切にしていますね。

– 素敵な過ごし方ですね!改めて色々なお話、ありがとうございました。

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▼大澤さんのMeety


▼データ事業で募集中のポジション

  • データBizDev/コンサルタント

  • カスタマーサクセス、営業推進


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