【アイディア#12】(続き)Suicaで管理する子どものお年玉
ご家庭で試していただきたい、ちょっとしたフィナンシェなアイディアをご紹介します。
今回は、以前ご紹介したお年玉のアイディアの続きです。下記の投稿の通り、今年は娘たちにお年玉をSuicaであげました。私たち親からはチャージ済のSuicaを。そして、彼女たちの祖父母や親戚からは現金でお年玉をもらいました。
◼︎ まずは自分でチャージして、お金であることを意識させる
全てのお年玉を合わせると、それなりの金額に。お菓子とおもちゃ一年分くらいはありそうです。お菓子とおもちゃに用途を限定して、このお年玉だけで一年間やりくりさせる、というのが今回のアイディアです。
でも、保育園からの帰り道に「お年玉を使いたい!」と言われることを想定して2人分のお財布を持ち歩くわけにもいきませんよね。そこで、親戚からの現金のお年玉も全部Suicaに入れることに。こうすることで、購入履歴を後で見ることができる、持ち歩きが便利、というメリットが生まれます。副次的ですが、キャッシュレスなので、現金が必要なガチャガチャは買えない、というメリットも。
早速、駅に行きお年玉をチャージしに行きました。
まずは、この機械でお年玉をSuicaに入れられる、ということを教えます。普段は「ピッ」という音でなんでも買えてしまいそうな印象を与えていますが、お金であることが理解できた模様。
姉妹でそれぞれのお年玉を、自分の名前の書かれたSuicaにチャージできました。そして、入れた金額を12ヶ月で割ると、1ヶ月に使えるお金はこのくらいだよ、と教えます。
◼︎早くも使いすぎの傾向が…
自分でやりくりさせてから、近くのスーパーやコンビニなどでお菓子を買ったところまでは順調でした。ところが、どうしてもSuicaが使えないお店で買い物をしたい、という場面に。ここで、私は後でお金を返してもらう、ということで、このお店で買い物をしたのですが…。Suicaは現金に戻せないですし、Suicaで親の物を代わりに買ってもらい、返金してもらおうにも、子どもが理解できずに喧嘩になり…。結果、Suicaを利用できないお店で買いたい時は、お小遣いを自分で稼いで現金をもらおう、ということになりました。(娘のお小遣いについては下記をご覧ください)
そして、お年玉をもらってから約1ヶ月が過ぎた今時点。姉妹2人揃って使った金額はなんと2ヶ月分以上。毎回、残りの金額を一緒に確認していましたが、来月は少し控えるから!という事で、そのまま使わせてみることにしました。
年末までにうまくお年玉を使えるのかどうか、怪しいなとは思うのですが、失敗できるのも今のうち。うまくいかなかったら、親子で反省会を開こうと思っています。
◼︎自分のお金をあげることで、物を大切にする気持ちを育てたい
そして、自分のお金を使わせることの狙いは、お金のやりくり以外にもあります。要らなくなったらすぐに捨てる、というライフスタイルを見直し、決められた金額の中で自分の本当に欲しいものは何かを考えさせること。そして、欲しいものを選んだ先には、すぐ飽きずに買ったものを長い期間大切に扱うこと。これらの概念を生活の中で自然と身に付けて欲しいと考えています。
みなさまのご家庭では、お子さんにお金を使わせていますか?また買った物を大切にすることをどのように教えていますか?少しでもみなさまのご家庭の参考になると嬉しいです。
フィナンシェの会では、子どもとお金を学べるアイディアや、絵本をご紹介しています。最新の記事をお届けするため、noteのフォローかFacebookページにいいね!をお願いします♪
(文:Mari Kamei)
たくさんの家庭や子どもたちに届けるため、可愛いイラストを使ったお金の紙芝居、海外事例の翻訳など、さまざまなコンテンツを作っていきたいと考えています!