【エッセイ#20】親子で脱プラ。竹の歯ブラシを試してみて…
自分の子どもに、「サステナブルな買い物」を教えたい。そう思って、フィナンシェの会の活動を続けているわけですが、私自身が学ぶことも非常に多いです。
たとえば、プラスチック。今までプラスチックの絵本を何冊かご紹介しましたが、一緒に読むと大人も気付いていなかったことがたくさんありました。「プラスチックで動物たちがこんなに大変なことになっているんだ」「洋服の繊維も実はプラスチックで、洗濯すると海にプラスチックが流れてしまう」「えっ、マスクも、歯ブラシもプラスチック!?」「プラスチック問題はリサイクルでは解決しない。でも生活から無くすことはできない・・・」などなど。
■ 親子で取り組む脱プラは道半ば…
プラスチック問題に関心のある4歳の娘と話をし、まず洋服は綿などの自然由来の素材を買うようになりました。次に取り組んだのが歯ブラシ。毎日使い、毎月買い替える歯ブラシはプラスチック製でした。今回親子で竹の歯ブラシを買って試してみることにしました。
(親子お揃いで可愛いデザイン)
竹って変な感じなのかな、と思いましたが、全く違和感はなし。でも、外国製だからなのか、口のサイズに対してちょっと大きく…。大人の私が子ども用サイズを使うとちょうど良いくらいでした。娘も磨きにくいと感じたようで、プラスチックを減らすことよりも、虫歯を作らないことを優先して、子どもだけいつものプラスチック歯ブラシに戻してしまいました。実行したいと思っていても、結局脱プラには程遠い生活です…。
一方で、日々生活していて、プラスチック問題を身近に感じることがありました。家で冷凍のムール貝を買ってみたところ、貝の中にプラスチックの糸のようなものが…。娘も貝や魚は「プラスチックが入っているから食べたくない」と言います。調べてみたら、「100%のムール貝にマイクロプラスチックが含まれている」という記事もあり、家族みんなでプラスチック問題を目の当たりにした瞬間でした。
詳しく知ることができれば、改善につながる買い物の選択ができる。しかし、知ってしまったが故に、いつも通りの生活が送りにくくなる。難しいところですが、まず大事なのはサステナブルな買い物かどうか考えられる知識を付けること。親子で一緒に学びながら、できることを実践したいと思います。
たくさんの家庭や子どもたちに届けるため、可愛いイラストを使ったお金の紙芝居、海外事例の翻訳など、さまざまなコンテンツを作っていきたいと考えています!