![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33286347/rectangle_large_type_2_1ba6165628000e3fb3e26048b33b7e52.png?width=1200)
母の名は。 第7回・シンシアとフランスのお芋
本日はシンシアとフランスのお芋
フランスのお芋……
いや正直、日本のことでも沼が深くて
外国のじゃがいものことは
全然わからんのだけど
そして、知ろう学ぼうとするには
致命的な語学力不足
日本との違いとか楽しいんだろうけどな~
でも、まあ今知っていることだけご紹介しますね
仏蘭西女学園
セカジャガ 第4回でフランスを取り上げたが、
フランスでもじゃがいもはよく食べられている。
そのため、品種が多くあり、そのうちのいくつかは日本にも入ってきて栽培されている。
特にGERMICOPAという会社が育成した品種が多いようで
2000年代から登録されているフランス品種の
その特徴は
名前がかわいい!!
シンシア
ジョアンナ
シルビア
ドロシー
チェルシー
ロザンナ
女子高ですか!?
エプロンドレスな制服を着て、そばかす三つ編みですか!?
ジェルミコーパ社のサイト見てみると
じゃがいもの写真に顔と足を付けて(つまりじゃがいもを胴体として)る画像が載っているので
やっぱり女の子扱いやん
日本でも「さやか」「はるか」はいるけれど、
なんか人名っぽいほうが愛着がわいて大事に育てやすいのかしら。
リンゴは家族の名前付けちゃうの、よく見たけれど
日本では株式会社ホーブ ジャパンポテト事業部でそういった海外品種を取り扱っているようである。
ボンジュール、シンシア
タイトルでシンシアを特別扱いしたのは
初めて自家栽培したじゃがいもが
シンシアちゃん
だからである。
といっても、私が手塩にかけて育てたわけではなく
実家の母上がやっている家庭菜園での話
母上は
花を植えるのは昔から好きだったが
2年前まで野菜を育てることはなかった。
だが、
仕事を引退し、社会人大学の園芸学科で
花だけでなく野菜についても実地で学ぶうち、興味が湧いてきたらしい。
ちょうど、そこにじゃがいもにハマった子(私だ)がちょくちょく帰省しては芋について語る。
ちなみに私は花に興味がないので、母上が一生懸命花について話しても「ふーん」と流していた(ひどい)
だが、野菜(主に芋)については別である。
「センチュウは怖い!」という盛り上がる共通話題があるのだ。
2018年12月は
ひじき「芋はいいぞ。芋やろうぜ」
母上「え~やらないよ~」とか言っていたが
2019年2月には
空き家になっている祖父の土地を耕し
種芋を買いに行っていましたね
芋熱が母上を動かした。
3月以降
毎週のように生育状況が写真付きで報告されてゆく。
はじめてのじゃがいもにシンシアを選んだのは母上の趣味である。
こちらから品種の指定はしていない。
#芋研ゼミ
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) June 24, 2020
シンシアはフランスのじゃがいもです。
フランスの品種で日本に来ているのはジェルミコパ社のが多いのですが、名前がかわいいのが特徴です。シェリー、サッシー、ロザンナ、ジョアンナ、ドロシー……女子高かよ! pic.twitter.com/PbrnCtaSyT
シンシアは、ローマ神話の月の女神アルテミスの別名の英語読みで「誠実」という意味があります。
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) June 24, 2020
1997年にキリンビールが日本に導入しました。
皮は白黄、肉は淡い黄色をしていて楕円形。目が浅く皮が剥きやすいのがうれしいですね。 pic.twitter.com/0T5zMtdQXG
ホクホクともねっとりとも違うきめ細かいなめらかさで、カレー、肉じゃが、コロッケに合います。おフランスなので生クリーム・バターとも相性は抜群。グラタンドフィノワなんか最適かもしれません。糖が多い分、茶色くなりやすいので揚げ物は△
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) June 24, 2020
昨年わが畑でも栽培した品種なのでした(終) pic.twitter.com/jqpAFyWBoX
ご両親は「ランディア」と「オーシャイアン」
形は大ぶりの卵型で、凹凸が少なく目も浅いので、皮が剥きやすい。
しっとりなめからかな食感、煮崩れしにくく煮込み料理に向いている。
あっさりしているかと思いきや甘い風味があって、バターやクリームとの相性がいいのもおフランスっぽい。
このファーストポテト・シンシアちゃんは
寒がりなのか40日も芽が出ずに、我々をやきもきさせ
心配していた畑のじゃがいもですが芽が出たとの報告がありました!育ててくれている人が「シンシアちゃんは寒がり寝坊助」と言っていて、薄い本が爆誕するから不用意な発言はやめてねとニコニコする。 pic.twitter.com/1BuyiwOuVM
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) April 7, 2019
10個植えた畑のシンシアちゃんは3個に芽が出たらしい。そして段々と増える謎の足跡についても報告あり。 pic.twitter.com/ssu9vTMcdx
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) April 13, 2019
シンシアちゃん、10個全部に芽が出たもよう。寒がりさんだな〜。 pic.twitter.com/VsgMRCV4ym
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) April 22, 2019
日当たりが悪かったのか、なかなか大きくならず
プランター住みのシンシアちゃん(じゃがいも)に会ってきた。 pic.twitter.com/4KUKiSLx4d
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) April 28, 2019
畑住みのシンシアちゃん(じゃがいも)に会ってきた。 pic.twitter.com/qjzbWa9Pxh
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) April 29, 2019
シンシアたん、追肥と土寄せの時期がやってまいりました。順調! pic.twitter.com/KmP8aIJsVl
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) May 5, 2019
プランターのシンシアちゃん、育ちすぎて支柱が必要に。蕾が見えてきましたね、わくわく。 pic.twitter.com/bNsVYEJdF5
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) May 9, 2019
畑のシンシアちゃんは位置によって成育状況が異なる。葉の色が薄い奥の子には2回目の土寄せと追肥。てんとう虫の幼虫が付いておりちょっと心配。 pic.twitter.com/fbXEHG0YKH
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) May 15, 2019
蕾はできても花は咲かなくて我々をはらはらさせた
畑のシンシアちゃん、さほど成長せず。蕾ができても花が咲く前にもとがなくなってしまうらしい。最後の土寄せ。 pic.twitter.com/AxXigGYmrj
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) May 26, 2019
畑のシンシアちゃん、目立った変化なし。場所によって葉の色が違う。果たして花は咲くのか……? pic.twitter.com/CxbXmmaPvJ
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) June 3, 2019
シンシアちゃん、花が付かぬまま葉が枯れ始めて畑番がつらい思いをしております。あなたがシンシアちゃんに声をかけてほしいと言うので、今月末、会いに行こうと思います。 pic.twitter.com/kZVEvUsot7
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) June 16, 2019
結果、職場の朝礼で
(前略)うまくいかなくてもしょうがないねとあきらめそうにもなったのですが、この間の週末についに畑を掘り返してみると八百屋で売っていてもおかしくない立派なじゃがいもが土の中から出てきました。じゃがいもは地上に咲いた花が実になるトマトやナスと違って、掘り返してみるまではうまくできたかどうかパッと見てわかりません。けれど、じゃがいも本来の強さを信じ、途中でやめることなく経過を見ながら工夫をして世話を続けたことが収穫の喜びに繋がりました。仕事にも重なる部分があるかもしれません。(後略)
というスピーチをしたくらいには
おいしくいただくことができた。
そして、本日シンシアちゃんを収穫してまいりました!
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) June 30, 2019
心配させやがって、立派なお芋だよ。 pic.twitter.com/k2rf5lXebz
じゃがいもの花を見られなかったのは少し残念というか心配したけれど、咲いても摘んじゃったほうがよいという話も聞いた。トマトや茄子は出来不出来が一目瞭然だが、土を掘るまでわからないスリルもあってまさに隠された宝物だね。
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) June 30, 2019
プランターのシンシアちゃん、畑のシンシアちゃんより子沢山だった。 pic.twitter.com/4G5rIHTIV9
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) July 4, 2019
朝礼での私のじゃがいもスピーチは4回にわたり、もはや「ビジネスシーンで役立つ芋」についての記事を書こうかと思うくらいだ(やめなさい)
大地の林檎たち
そのほかにも購入して食べたことのあるフランスのお芋について。
【シェリー】
北海道旬直さんのお芋【シェリー】はフランスのお芋なのでフランス家庭料理「ポトフ」に。赤い皮の細長い体は煮崩れしないしっとり系の柔らかさ。 pic.twitter.com/4QvnsF8Xga
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) May 25, 2020
【ニョッキ】じゃがいも料理ならパスタも作るのか俺は……ニョッキってイマイチだなと思っている人はできたてのモチモチを食べると少し変わるかもしれない。イタリアでは腹に溜まる料理を木曜日に食べるらしく、木曜日のニョッキと呼ばれるとか。【使用品種】シェリー#セカジャガ pic.twitter.com/rbdg19O8xV
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) July 26, 2020
フランスで人気のお芋
つやのある赤い皮で楕円形
収量が多く、ジャガイモシストセンチュウに抵抗性を持っているそうな。
注意としては、加熱してから時間がたつとかたくなるので作り置きには向かないこと。
カレーやポトフは食べきれる量で。
【コロール】
北海道旬直さんのお芋【コロール】大ぶりな2個中1つがすごく甘くて1つが淡白、品種を疑うほど個体差大きいですね!アイルランドの定番家庭料理「アイリッシュシチュー」に。#セカジャガ pic.twitter.com/A6QixiFPGp
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) May 18, 2020
洋ナシ形、こちらもつるんとしている。
黄色い皮と名前がなんかおいしそう。
クリーミーだと聞いていたので、シチュー好きの友人に分け与えたら、甘みもあってばっちりとのこと。
ミルクを混ぜるフランス風のマッシュポテトとかにもよいんだろうな。
口当たりがよくて、メークインよりさらに煮崩れしないのに味がしみこむ性質。
【ディンキー】
北海道旬直さんのお芋【ディンキー】すまない色白の君もフランスなのは知っているがベラルーシの「ズラズィ」になっていただきました!鶏レバーをマッシュポテトで包んだパンケーキ。#セカジャガ pic.twitter.com/OcqBSX5xz2
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) May 25, 2020
赤色の皮の品種はいくつかあるが、
これはシェリーよりも薄茶に近いような淡い赤
長楕円形の見た目にメークイン系かと錯覚するが、ホクホク系。
つまり煮崩れはしやすいけど、ポテトサラダやコロッケ向きだな。
味の主張はあまりないので、いろんな料理に使いやすい。
【サッシー】
シンシアちゃんと同じフランス育ちの「サッシー」を手に入れたのに写真を撮らぬままローストポテトにしてしまいました。油との相性が良い子のようです。 pic.twitter.com/3xOUcGfD67
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) October 14, 2019
昨晩は青川邸に「サッシー」を差し入れたら、「何料理に合うの?」と訊かれ「フライと油と相性いいみたいですよ」と回答したら、その場で(私が)揚げるというイベントが発生しました。 pic.twitter.com/fTFXDDcPMt
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) February 29, 2020
いままで紹介したフランスのお芋とちょっと違うのはその見た目。
長楕円形のメークイン系で、目も浅いしつるっとしている子が多かったけど
サッシーは
男爵系なんですな
コロコロだし、目も深いし
皮は厚めで、よくみるとうろこ状になっている部分がある。
肉色は黄色で、火を通すとさらに濃くなる。
でも味は案外あっさり、味付けしやすい。
結構気に入ってフランス芋の中では去年一番リピートした。
サイゼリヤのフリウリ風フリコを食べてみたくて未食なのだが、家でジェネリック的なものを作ってみる。サッシー、黄色い。 pic.twitter.com/TUqVoiKzdb
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) March 11, 2020
サッシーを持っていったらサッシーがあったので、サッシー祭りを開催しました。 pic.twitter.com/UuJuQlx54R
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) March 15, 2020
作ってもらったポテトサラダ、大変良かった。
もともと
ポテトチップスに加工する用に改良された品種ということで、
湖池屋がオンライン限定で、工場直送チップスを作ったりもしている(もちろん買った)
どぇぇーっ、サッシー使用のポテチとか、あなた……買うしかないか(届いたばかりの三方原馬鈴薯チップスの箱の方を見ながら)https://t.co/HSsflHgtPB
— かまこやもり🥔雲形ひじき🍎フィナンシェヤクザ (@kmkymr) June 25, 2020
最高級ジャガイモ
いつか食べてみたいじゃがいもがある。
フランスのノワールムティエ島でだけ栽培されている
「ラ・ボノット/La Bonnotte」というお芋だ。
1㎏で5万円もする、それはそれは高級な食材である。芋界のキャビアじゃん。
なぜそんなに高いのかといえば
小さく柔らかいので収穫などは手作業で行われ、年間の栽培量が少ないから。
第一次世界大戦から第二次世界大戦の間に消えかけたが、ごく一握りの愛好者たちによって栽培が続けられてきた。
海の近くで栽培され、肥料に海藻が加えられるため、海の香りとかすかな塩味がするらしい。
レモンと土の香り、木の実のような複雑な風味もあるらしい。
なにそれおいしそう~。
フランス人は見かけたら争うように買い占めようとする。そんなにすごいのか~。
いつか食べてみたい、あなたはそう思いませんか?
母の名は。バックナンバー
いいなと思ったら応援しよう!
![雲形ひじき](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/32085456/profile_91a340838fcf1e21afed75dbfc182e71.jpg?width=600&crop=1:1,smart)