セカジャガ 第1回・ペルー編
セカジャガとは何か
世界のじゃがいも料理
の略である。私が勝手にそう呼んでいる。
特に誠文堂新光社から出版されている
「世界のじゃがいも料理:南米ペルーからヨーロッパ、アジアへ。郷土色あふれる100のレシピ」
https://www.seibundo-shinkosha.net/book/cooking/19727/
という本に掲載されている料理を作った時
私は「#セカジャガ」というハッシュタグを付けてTwitterに呟く。
この本はオールカラーでおいしそうな料理の写真がたっぷり載っているだけでなく、
じゃがいもの各方面の知識がよくまとまっており読み物としても面白い。
私がじゃがいもにハマっていることを知った心優しい友人からプレゼントされた。
あまりにも愛用しているので
自分でも電子書籍版をセールの時に買ってしまった。
必要な材料を買い物するときに、いちいちメモらずスマホを見ればよくなったので便利だ。
知人にも勧めたら5~6人購入してくれた。え、なんで、すごい、芋強い。
レシピの難易度はそこまで高くないように見えるが
異国情緒を出すために
一般的な家庭にはないような食材や調味料が必要になったり
突然2~3時間煮込んだり、一晩寝かせたり、家庭料理にすんげぇおしゃれアレンジを加えようとしたりするので
作るときはそのページを一読してから準備に取り掛かるとよい。
(私がなんとなくで作り始めて、ほぎゃーとなっているだけである)
2020年8月現在で30品ほど作ってみたので、
地域別などに分けて少しずつ紹介していこうと思う。
記事のタイトルの通り、第1回目はペルーである。
この本の良いところの一つとして、
地域別・国別のレシピがペルーで始まり、日本で終わっているところが挙げられる。
ジャガイモは南米アンデスで生まれた。
紀元前7000年頃にはすでに栽培が始まっていたらしい。
いまでもペルーで年に1回開催されるじゃがいも祭りでは、500種類以上のじゃがいもが集結するという。
その起源の地からヨーロッパ、そしてアジアへと広まっていったじゃがいもの歴史をなぞるかのような本の構成が気に入っている。
どこのご家庭にもあるアヒ・アマリージョ
さて、ペルー料理のページを見ていると、
必ずといっていいほど登場する調味料がある。
それは
アヒ・アマリージョ
……はい?あ、あひーじょ?
それがないとペルー料理は作れないのか。
Wikipediaより
「アヒ・アマリージョ(スペイン語:ají amarillo)は、南米アンデス地域で食用とされる黄色い唐辛子。ペルー・ボリビア・チリの料理には欠かせない香辛料である。和名はキイロトウガラシ(黄色唐辛子)。大きさは数cmから十数cm程度で、形は日本で売られている一般の唐辛子とあまり変わりがない。黄色のものが多いが、橙色のものや日本の唐辛子のように真っ赤になるものもある。また、色がつく前の緑色の状態で利用することもある。ペルーやボリビアの市場では生のアヒ・アマリージョの他、乾燥したもの、粉にしたものやペースト状にしたものなどが数多く売られている。」
黄色い唐辛子のことだった。
まあ、こういうのは
KALDIとか成城石井で買えるだろうと
たかをくくって探してみたが
近隣の店舗では見つけられない。
ならば
南米食材店に行くしかない。
検索したところ五反田の駅前に存在するようである。
キョウダイマーケット
https://kyodaimarket.com/
通販もあるらしいが、
異国の食材がずらっと並んでいるのを見ると興奮しませんか?
私はする
ということで、実店舗に赴いた。
結果、
瓶に入ったペーストのアヒ・アマリージョはあっさりと見つかり(セール品にさえなっていた)
インカコーラやペルーコーヒーやムニャ茶やどう使うかわからない揚げた芋のようなものなども持ち帰った。
総領事館隣接なだけあり、「南米人も御用達」は納得の品揃えでたいへんワクワクした。また行こうと思う。
ペルーのどのご家庭にも当たり前のようにあるアヒ・アマリージョ
舐めてみると少量でもあとからパンチのくる鋭い辛さがある。
私の芋に対するフットワークが軽いことはおいおいご理解いただけると思うが、
こうしてペルー料理と向き合う準備は整った。
アンデスの風よ吹け
作ったペルー料理は3品である
①カウサ・レジェーナ(世界一美しいポテトサラダ)
②パパ・アラ・ワンカイーナ(じゃがいものチーズソースがけ)
③ロモ・サルタード(フライドポテトと肉野菜炒め)
品種は当時家にあった
2年熟成メークイン、新メークイン、三方原馬鈴薯(男爵)
を使用した。
ペルーは7年ほど前に旅したことがある。
テンジクネズミの丸焼きを食べ、紫トウモロコシのジュースを飲んだ。
顔が土気色になって倒れたり、事故で道路が封鎖されたせいで線路を走って電車に飛び乗ったりもした。
だが、あいにく、その時はじゃがいもに何の興味もなかった。
だから、これで味や見た目が合っているのかどうかはわからない。
アンデスの風は吹いているのか?
そう何度も行ける国ではないと思うが、
今旅行したら別の視点で楽しめると思うので、じゃがいも祭りの時に合わせて行ってみたいものだ。