【経費で落ちるから有利?】
学校卒業して最初に就職したのは、某銀行の子会社のリース会社。その当時、業界NO.1は、今のオリックスで、社名はオリエントリースなんていう名前でした。
当時、リースというもの自体、広く普及しておらず、顧客もよくわかっていなかったので、「リースは経費で落ちるから有利ですよぉ。」がセールストークとなってました。「経費ならいいね。」なんていう反応たくさん、もらいました。
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社会人になったばっかりで、社会の仕組みもよくわかってなかったですが、今のようにパソコンなんかない時代です。
リース料は、電卓を使って、金利・固定資産税・保険料etc.を一つずつ計算していたので、その内訳はよくわかります。どこが「経費で落ちるから有利」なんだろうと、ずーっと疑問に思っておりました。😫
まぁ、銀行さんがお金を出せない限界金融の側面があったり、オフバラなんていう会計基準を狙ってたところもありましたので、経費→有利については、そう思う人はそう思っとけ、と最後のほうは諦めの境地になっておりました。
ところが、今の業界に移って、最近、まだ「経費で落ちるから有利」がまかり通っているところがあり、びっくりです。
特に、4年前から取り扱いが変わり、4割損金なんてものが市場に出回るようになったのは、デジャブを見ている思いでした。
細かいことはさておいて、ザックリ言うとこんな感じ。
①4割損金の条件は、返戻率85%未満。
→ 15%は没収します、ということ。
②法人が負担する税金はMAX35%。
③1000万の保険料で繰り延べできる税金は
140万円。(400万×35%)
④一方、保険会社に没収されるのは、①の通り、
150万円・・・。
140万繰り延べ(節税ではない。その件はまたいつか。w)する為に150万没収されるんですね。
これを決算対策とは言わないと思うんですけど、まだまだあちこちでこんな話がまかり通っていたりします。
決算月に利益出そうだからと、慌てて4割経費でもいいやと、年払いの契約とかする人いますけど、あれ、損するだけですよ。
個人的にいったキャバクラの領収書を営業経費に紛れこませた訳じゃないんだから、経費にすればいいってもんじゃないんですよねぇ。