アメリカの大富豪が今米国株を大量売却している本当の理由
自己紹介
初めまして。長期投資による経済的自立を支援するスクールFree Financial College(以下FFC)代表のライオン兄さんと申します。
私は連続起業家として金融や企業について情報発信を行なっています。
実は最近、ウォーレン・バフェットやジェフ・ベゾスといった有名投資家が米国株を大量に売却しているのを知っていますか?
この記事ではアメリカの大富豪がなぜ米国株を売却しているのか、S&P500やオルカンは今後どうなるのかを解説していきたいと思います。
名だたる大富豪が続々と米国株を売却
まずこちらのニュースをご覧ください。
特に注目されているのが、バフェットが持っている中で一番ポートフォリオが大きかったAppleの株を半分減らしたことです。
そしてこちら。
このように大富豪が次々と米国株を売却していることから、米国株・全世界株(オルカン)は無価値になってしまうのかという不安を持っている方もいらっしゃるかもしれません。
なぜ米国株は売却されているのか?
早速その理由を解説していきたいと思います!
まず、現在は下の図で言うと株価の一番下がる「逆業績相場」に向かいつつある状況です。
つまり、今はその絶好のチャンスに向けて現金ポジションを確保しておかなければならないタイミングなのです。
ちなみに、投資のタイミングについてはライオン兄さんの公式LINEとメルマガで速報を出していますので、チャンスを逃したくない方は記事最後のリンクからぜひ登録してください。
そのために行われているのが、
これが今全世界で起こっていることです。
それではなぜ米国株なのでしょうか?
実は大富豪が米国株を売却しているのは、米国株が無価値になるからではありません。私がそう考えている理由はこちらです。
理由①:今が景気のピークなので、これからの不景気に向けて準備している
理由②:大富豪も米国株の全てを売却しているわけではない
S&P500下落はこう見る
自分の証券口座のポジションがマイナスになると不安になってしまうと思いますが、ここで改めてS&P500のインデックスファンドの仕組みを見ていきましょう。
こちらが1つ目のポイントです。
左は世界で上場されているETFの純資産残高ランキングです。トップ3がS&P500のETFで占められています。金額で言うと2024年6月末時点で240兆円を超えます。
続いてポイント2つ目、こちらはS&Pの長期チャートです。
時折下落していますが、長期的には成長を続けています。
最後にポイント3つ目です。
まとめると、
ここまでの話を聞いて安心した方も多いと思います。ただし、S&P500にはデメリットもあります。
左上の長期チャートを見ると、1973年にピークに達してから1982年まで10年近く高値を更新できなかったことが分かります。
2024年には新NISAがスタートしましたが、今年投資を始めた方は暴落で不安になっているかもしれません。
暴落で不安になった時振り返るべきこと
ここで自分の投資を振り返ってみることが大事です。以下3つがチェックポイントです。
①余裕資金で投資をしていますか?
②「長期・積立・分散」の三原則に従って投資をしていますか?
③証券口座の含み損益を見てしまっていませんか?(見るべきはポートフォリオの比率です)
今もし資産運用で一喜一憂してしまう方は、過剰リスクになっている可能性があります。不安になったら全売却ではなく「ポジションを落とす」ことを検討しましょう。
証券口座の含み損益ばかり見ているとメンタルがやられてしまいます。大事なのは資産運用のアセットアロケーションです。
米国株の今後は?
次に、S&P500やオルカンは今後どうなっていくのかを分析していきたいと思います。
こちらはS&P500の月足チャートですが、上ヒゲが続いた後は下落がくるというサイクルになっています。直近のチャートは上ヒゲですね。
つまり、S&P500やオルカンを持っている私たちは対策を考えなければなりません。
続いて、日足チャートです。
1日単位でもチャートは下落と反発を繰り返していることが分かりますが、チャートを見る限りS&Pはダウントレンドに入ってしまったと言えるでしょう。
ここで逆張って大きな買いを入れても成功しません。今の最適な戦略は、
①積立投資は継続
②円高株安のチャンスになったら一括投資を検討
具体的な円高株安のタイミングは、ズバリS&P500のPER13倍です。現在のPERは20倍なので、割高なタイミングです。
つまり、今は積立投資を継続して、割安な13倍になった時に一括投資をするのがおすすめです。
新NISAのポイント4選
改めて今年始まった新NISAについておさらいしておきます。
大原則は、長期投資です。
逆に、15年以上の長期保有ができない方は新NISAに向いていないかもしれません。
また、報われないケースもあるということに注意しましょう。先ほどS&P500のポイントでお伝えしたように、インデックス投資は何年も高値を更新できないこともあります。リスクを意識して余裕資金で投資するようにしましょう。
そして、50代以降の方へのアドバイスです。
右の円グラフにあるように、GPIFは半分株式・半分債券で組まれています。
その理由を解説すると、まず不景気になった時、FRBは利下げをします。金利が下がった時にリセッションに陥っていなければ株式は上昇しますが、リセッションとなった場合株価は暴落します。
一方で債券は金利が下がると価格が必ず上昇します。
4つ目のポイントは、リタイアした方に向けてです。
年金暮らしの時に大暴落で落胆しないよう、私が個人的におすすめするのはドル建て債券の運用です。
今ドル建て債券の利回りは4〜5%と非常に高いです。そして、発行元が破産しない限り満期まで持てば元本は戻ってきます。この安定的な運用がシニアには最適です。
株価の下落や為替の円高は今一度自分の投資の見直しをする機会を与えてくれます。コスパよくやりきる方もいますが、大きな損失を出す方も多いのでこの機会に振り返ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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