高く高く ゴルフスクール9/15/2022
多くのスポーツにおいて、選手は重心を落として低く構える。それをゴルフでやると膝が曲がり、手が下がり、猫背になり、顎を引いてしまうことになる。それでは、いかんのだよ。
コーチに先週の惨劇の相談をすると、その回答は「プレショットルーティンを元に戻して、アドレスに入ってからグリップする」という先祖返り作戦である。チョロやシャンクの原因はスイングでは無く、構えだろうということで一応の納得を見る。
そのコーチが「構えが低くなってますね。膝を伸ばして、股関節で一回だけ身体が折れるイメージで立ってください」と仰る。手の位置が上がったので、トゥが浮かなくなり、クラブはいい感じのアドレスなのだが、俺の違和感は半端ない。でも、顎が上がったのでトップで左腕が入るスペースができ、フォローで右腕が入るスペースができたためかスイングが簡単になる。むしろ、簡単すぎてこちら側で何かしたくなってしまう、例えばドローで打つとか、ので、余計なことをしないように心がける必要がある。
よく考えれば他のスポーツで低く構えるのは前後左右に動きやすくするためなので、その場で回転するのがメインのゴルフとは相容れないのだ。でも、数十年前のバレーボーラーであり、ハンドボーラーであった俺の身体はそうは考えてくれないようである。
まったく以て、理性で感性を制御するのは極めて難解なタスクであることを痛感する。