マンガ「エンゼルバンク」読んで外資系CFOポジションにチャレンジした結果
外資系のファイナンスポジションは日系と比べて給与が高い。大体、1.5~2倍程度。
もちろん給与が高いだけではなく、ポジションを失うリスクも高いです。
要は、ハイリスクハイリターン。
グローバルHQが決める突然の方向転換でほっぽり出される人を見てると、常日頃この怖さを感じます。
だから、外資系企業に身を置くものとしてリスクヘッジはちゃんとしておかなくてはなりません。
リスクヘッジ方法として、まずはいつでも転職できるよう自分自身のマーケットバリューを高めること、そしてマーケットにアクセスして自分の市場価値を確認すること。
つまり、転職活動を定期的に行うことです。
今すぐ転職したいからとか、気持ちが盛り上がったらやるということではなく、まず自分自身を見つめ直す機会として、自分に対するある程度客観的な評価を得る場として転職活動を行うことに意味があります。
突然ですが、マンガの”エンゼルバンク”ご存知ですか?
東大受験マンガの”ドラゴン桜”の外伝として、転職コンサルタントの主人公の活躍を描いた作品です。長谷京が主演でドラマ化もされてましたね。ちょっと古いけど。
で、これには転職のリアルとノウハウが詰まってます。
社会人になる直前に読んだのですが、こないだ久々に読み返しました。で、改めて感心した次第。
この中で転職面接における考え方について書いていますがまさにその通り。
ずばり、「転職採用の面接官は面接のシロウト!」
転職時の面接は現場のマネージャークラスから始まり最後は役員クラスの方が面接を行います。
でも、彼らはその会社の仕事におけるプロでも、採用や面接のプロではありません。
その候補者が必要なスキルや能力、ポテンシャルがあるのかをどうやったら聞き出せるかよくわかっていません。
また、面接官も通常とは違う場面で初対面の人を前にして緊張してることも良くあります。私自身採用の面接をすることがありますが、ぶっちゃけこんな感じです。
なので、転職面接を受ける際には相手は面接のシロウトだと思って、丁寧に自分のことを伝えることが大事です。
相手がプロじゃなくてシロウトだと思うと緊張も無くなりますよね。
で、これ読んだ後に外資系CFOポジションにチャレンジしてみました。
運搬業界のグローバル企業の日本CFOポジションでした。日本支社のサイズは従業員100人程度。
まずは外資系のファイナンスポジションを中心に扱う転職エージェントを使ってアプライ。
Resumeを通過して、筆記試験も無事クリアー。いざ面接へ。
現在の日本のCFOのリプレイスメントとしての応募だったために、一次面接からシンガポール(アジアのHQ)にいるRegional CFOとの電話面接。英語面接で約40~50分ほど。
相手がRegionalのCFOでファイナンスのプロかつ外国人だとしても、面接のシロウトと思って丁寧に自分の経歴、実績、それを踏まえてその会社に入ってどういうことができるか、やりたいか、大切にしている信念等を伝えました。
こちらも無事クリアーして最終面接へ。
最終面接は日本支社の社長とNo.2の方、それから人事部長との面接。
相手は皆さんファイナンス畑ではないから尚更失礼ながらシロウトにしっかり伝わるようにと丁寧に自分のこと、ファイナンスとしてその会社にどういう貢献ができるのかを話しました。
結果、その場で社長から採用したいという話と、年収交渉を持ちかけられましたが自分がやりたいことと希望年収共に合わず見送りとなりました。
結果は少し残念ですが、エンゼルバンクで学んだ考え方は使えること検証できましたし、次に活かせる経験ができたと思います。
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