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Xの為になる情報は誰の為?

1. 承認欲求の裏にあるもの

XというSNSを使っている人は多いだろう。日々流れてくる投稿を眺めていると、承認欲求が強すぎる「欲望の塊」のような人が目立つ場面が多々ある。どれだけ現実での評価が得られず、心の隙間を埋めたいと思っているのか、呆れつつも見てしまうことがしばしば。どこの誰かも知らない人からの、「いいね♥」が果たしてそこまで大事なのか?
少し冷静に考えさせられる。

もちろん、SNS上での承認欲求や自己表現自体が悪いわけではない。
人それぞれの価値観や自己満足を否定するつもりもないし、
そこで心が満たされるなら、それはそれで構わないと思う。
しかし、今回はその話ではない。
むしろ最近目立つようになった「為になる情報のポスト」に対して、
もう少し深掘りしてみたいと思う。

2. 見かけの「為になるポスト」の実態

X上には「これを見て学ぼう」「皆の役に立つ情報」という内容で発信しているアカウントが溢れている。
役立つ知識や情報を提供してくれているように見えるが、
実際はどうだろうか?多くの投稿には、「リプ欄をチェック」「LINE登録で限定情報ゲット」などの誘導があり、結局のところ自分の利益に繋がる仕組みが裏で動いている。

例えば、少しでも踏み込んだ内容を知ろうとすると、「LINE登録が必要」や「有料コンテンツの購入が必須」といった仕組みがあることに気づく。
人のために情報を提供しているように見せかけて、実際はフォロワー数や収益の向上が真の目的。別にお金儲け自体が悪いことだとは言わないが、「本当に為になる情報」が何かを、受け手がきちんと見極められるかどうかが重要だと思うのだ。

3. 思考停止に陥らないことの大切さ

SNSの世界で、誰かが「為になる情報」として発信しているものが、すぐに自分にとっての真実や正解になるわけではない。それに気づかずに「いいね」や「リポスト」をしてしまい、さらに一歩進んで「この人の言うことは信頼できる!」と思考停止してしまうのは、非常に危険なことだ。情報の裏にある意図や利益を見抜く視点を持たずして、無条件に信じ込んでしまうことは、自己の成長を妨げ、他者に利用されるリスクを高めてしまう。

お金を払って優良情報を購入するにしても、その価値が本当にあるのか、疑問を持つことが大事。人間が知識や情報を得ていく過程は「選び取る」ことの連続であり、自分の頭で判断できる力が必要だ。

4. 知識を得る責任とSNSの情報リテラシー

お金儲けが目的であろうとなかろうと、SNSは本来、自己表現と交流の場であるべきだが、近年では「情報商材」としての色合いが強まっている。その中で私たちが取るべき行動は、情報をうのみにせず、批判的に受け止め、自分で判断するリテラシーを持つことだ。日本の政治家と国民の関係のように、自分の頭で考えられない人は、いつの間にかうまく利用され、最後は損してゲームオーバー。

そのような危機感を持つことが、これからの情報社会においては不可欠。もしかすると、そういった情報発信を行う人たちも、最初は純粋な気持ちで始めたかもしれないが、収益化を目指す中で自分自身の利益に目が向くようになってしまったのかもしれない。そうした背景を知った上で、SNSに流れる「為になる情報」をどのように受け止め、取捨選択していくかが、我々にとっての課題だと思う。

最後にもう一言、
今まで為になるポストを見て具体的に記憶に残っているものがどれだけあるだろう?
自分自身が実践して本当に良かったものがいくつあるだろうか?
結局のところ自分自身良い話を聞いて得した気になっているだけ。
自分の意識が変わらなければ得した話のループに陥るだけだと言う事にいい加減気付いた方が良いと思う。

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