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スナック忘れな草~1973・2024菊花賞・本命馬と買い目決定編~


■ 不吉な予感

2024年10月17日(木)午後12時半
-東京都某区 スナック忘れな草-

その日マスターは、店内のちょっとした片付けごとがあるため午前11時ごろから作業をしていた。

ひと段落したところで立ったままスマホを確認すると、JRA FUNのXに更新があり、イチローとのコラボが発表されている。よしとマスターは小さくガッツポーズをした。

イチローについては火曜日の時点で、サインの可能性があるとしてタコ社長に見解を告げていたからだ。

菊花賞のデータ分析コピーの文言に数字「3000」が使用されており、それは2020年のダイヤモンドステークス以来のことだった。「3000」と「ダイヤモンド」から、メジャーで3000本安打を達成しているイチローを想起したというわけだ。

イチローの背番号「51」

51年前の牡馬クラシックで、タケホープがダービーと菊花賞の二冠に輝いていた。JRAがイチローという大物を、このタイミングで引っ張り出してきた以上、ダノンデサイルの二冠濃厚なのだろう。タケホープ以来、51年ぶりのダービー&菊花賞二冠馬の誕生だ。

だとすると、ギョニ子のプレゼンである海外ドラマ「フルハウス」馬券。狙っている5番と12番のどちらかに、ダノンデサイルは入るはずだ。

スマホの画面を閉じ、右手でスラックスの右ポケットにスマホをしまおうとしたときである。体の外側に右ひじがはみ出した関係で、戸棚に陳列しているグラスに右ひじが触れた。あっと体を左にかわしたときには時すでに遅く、振り返るとひとつのグラスがスローモーションのように床に落ちていくところであった。

やってしまった。しゃがみこみ、手を怪我しないように慎重に破片を集める。グラスが落ちた周辺に念入りに掃除機をかけた。

一旦落ち着こう。マスターはお湯を沸かしコーヒーを飲むことにした。豆をガリガリと挽き、フィルターにお湯をゆっくりと回し入れる。立ち上がってくるコーヒーの香りをかいで、ずいぶんと落ち着いてきた。

いつもはカウンターの中で立ったまま飲むことが多いのだが、今日は客席側に回ってみた。普段ギョニ子が座るカウンター右端から2番目の席に座り、黒い液体をすする。

顔を上げると、視線の先の戸棚には先ほどグラスを落としたところが、グラスひとつ分ぽっかりと空いている。いつも今日子ちゃんやしんちゃんからは、こんな風に景色が見えてるんだなと、感慨深げにマスターは数回頷いた。

囲碁から来ている岡目八目という言葉があるが、将棋の対局中相手の側に回って、相手の目線で盤面を見ることが多かったのは加藤一二三だっただろうか―

ふと、もしダノンデサイルが当たりでなかったらという考えが頭をよぎる。さっき落ちたグラスは、それを教えてくれたのではないだろうか。いや、フルハウス馬券の完成はともかく、JRAがイチローを出してきた以上、何か仕掛けがあるに違いない。

背番号51からの、51年前である1973年-

マスターはポケットからスマホを取り出すと、1973年について調べ始めた。

数分後、1973年のある出来事から、ダノンデサイルではないある馬が浮上した。ダノンデサイルでなければ、この馬が5番か12番に入るのだろうか。

マスターは、午後2時10分くらいになるであろう出馬確定を待ち、作業を続けることにした。

■ 意外な馬

14時9分ごろから、マスターはスマホのリロードを繰り返していた。JRAのホームページ、出馬表の画面だ。十数回目でやっと、菊花賞の出馬表へのリンクが表示された。

2024年10月20日(日曜)
第85回 菊花賞

3-05 ハヤテノフクノスケ

6-12 シュバルツクーゲル

5番と12番には、どちらにも予期せぬ馬の名前があった。合格発表の中に、自分の受験番号がなかったときの受験生のように、マスターはがっくりと肩を落とした。

その刹那、ダノンデサイルではないもう一頭の注目馬のゲートが、光り輝いて見えた。

そうか!

マスターは思わず声を出していた。このゲートでもフルハウスは完成するんだ!

■ 一文字減らす

一方そのころ、麗子ママはスーパーに買い出しに来ていた。いつもは商店街を一軒一軒回るのだが、今日は買いたいものの中にこのスーパーにしかないものがあったため、スーパーだけで全部買い物をすますことにしたのだ。

エコバッグふたつ分の買い物を終え、ドリンクコーナーでティータイムを取ることにした。今日の気分からなんとなくココアオレを選び、エコバッグの中からスイーツを取り出す。ブルーベリータルトだ。

タルトを一口かじってからココアオレを飲み、合わせるならコーヒーのほうだったなと後悔した。そういえば、菊花賞の枠順が確定しているころだ。嫌な予感を覚えつつスマホを操作する。

案の定、5番と12番には予想だにしなかった人気薄の馬が配置されている。競馬に絶対はないが、頭から狙うにはちょっと、いやかなり勇気がいる馬だ。

フルハウス馬券は絵に描いた餅だったのか-

「今度はどんな絵に描いた餅を見せてくれるのか、楽しみにしていますよ」

月曜日のくろたんの声がよみがえる。

しんちゃんと今日子ちゃんが次に来店するのは明日の金曜日だ。また一から検討しなおしになりそうだ。

麗子ママはタルトの最後のひとかけを口に放り込むと、スマホで「ウマのそら」を確認することにした。引っかかっているところが2点ある。

まずは「蚊だな」と「蚊だ」。くろたんがXでポストしていたやつだ。単純に、3文字と2文字からフルハウスを想起し、これは都合がいいと考えていた。だが、5番または12番優勝によるフルハウス成立が怪しくなった今、別の解釈が必要な気がしてきた。

「蚊だな」と「蚊だ」・・・・・

3文字と2文字・・・・・一文字減っている

一文字減らすことが解決策になるのか。

麗子ママは、釈然としないままもうひとつの気になる部分を見返してみた。このナレーションから一文字減らすとどうなるだろう。

いや、単純に一文字削るというより、一文字少ない単語に置き換えるということだろうか。試行錯誤していると、ふとその文言が浮かんできた。もとの単語から一文字少ないものだ。

これだわ!

麗子ママは、すっかりぬるくなった甘ったるいココアオレを飲み干すと、紙コップをゴミ箱へ入れ、エコバッグを手に持ちスーパーを出た。

■ 金曜日を待つ

2024年10月17日(木)午後7時
-東京都某区 スナック忘れな草-

「5番と12番、どちらにも意外な馬が入ったつうのに、いやに落ち着てるじゃねえか?」

タコ社長がいった。マスターは苦笑いでごまかす。

「店に来てくれと、今日子ちゃんとしんちゃんにLINEしようかと思ったんですが、やっぱり明日披露することにします」

「ほう・・・さてはBプラン発動ってわけかい?」

タコ社長は、そう言って視線をマスターから麗子ママへ移した。麗子ママがにっこり笑って頷く。

今日の夕方、マスターと麗子ママは作戦会議を開き、お互いの新しい狙いの馬が一致視していることを確認済みだったのだ。

「ま、楽しみは明日に取っておくぜ・・・その代わり、ちょっとやそっとの小ネタじゃ許さねえからな」

タコ社長はそういって、眞露の水割りを喉に流し込んだ。

■ フルハウス

2024年10月18日(金)午後7時
-東京都某区 スナック忘れな草-

6時半ころからマスターは、ドアが開くたびに素早くそのほうに視線を走らせていた。入って来た客が真一郎やギョニ子ではないとわかると、がっかりした表情が顔に出ないよう、苦労するほどだった。

午後7時。真一郎とギョニ子がいつもの指定席に座り、生ビールとおしぼりやらが配られた。

「あーあ。フルハウス馬券、自信あったんだけどな・・」

生ビールをふた口飲んでから、ギョニ子がため息まじりにいった。真一郎も渋い顔で頷いている。

「今日子ちゃん、安心してください。フルハウス馬券、完成しますよ」

自信ありげにいったマスターの顔を見て、ギョニ子の顔がパッと明るくなった。

「ええ? ホント? 5番のハヤテノフクノスケか、12番のシュバルツクーゲルが勝つってこと?」

「いや、別の馬番でのフルハウス馬券完成です。今日子ちゃん、トランプを持っていますか?」

「あ! まだバッグに入れっぱなしのはず・・・」

ギョニ子からトランプを受け取ると、マスターは7枚のカードを抜き出した。ギョニ子の前に、そのうちの6枚を並べる。その作業をみて、タコ社長がギョニ子の左に移動してきた。

「JRA FUNの企画にイチロー登場。私はこれで、てっきりダノンデサイルが5番か12番い入るものだと思っていました。イチローの背番号、51番からの51年ぶり二冠馬誕生です」

マスターは、火曜日にタコ社長に話して聞かせた、データ分析コピーのところから話して聞かせた。真一郎がいった。

「へえー。ダービーと菊花賞の二冠馬って、そんなに少ないものなんですね。ダノンデサイルが勝てば、1973年以来、51年ぶり史上3頭目になると?」

マスターが頷く。

「ですが、ダノンデサイルは5番にも12番にも入らなかった」

みんながうんうんと頷く。

「そこで、フルハウス馬券を完成させつつ、イチローの51にもつながる別の馬を見つけました・・・・・今日子ちゃん、菊花賞の位置にあたるカードをめくってください」

ギョニ子がカードをめくる。

9番!」

コスモキュランダか!」

まずギョニ子が叫び、タコ社長が続いた。

「これのどこがフルハウス馬券なんでい?」

タコ社長の問いには、真一郎が答えた。

「『キュー』ですよ! アルファベットのに数字の。どちらも読みは『キュー』です!」

ギョニ子とタコ社長がおおと叫ぶ。

桜花賞  12番Q=キュー
オークス 12番Q=キュー
菊花賞   9番キュー

ダービー 5番
秋華賞  5番

5のワンペア「キュー」のスリーカード
→ フルハウス

「フルハウス完成はわかったぜ! で、コスモキュランダとイチローの関係はどうなるんでい?」

先を急ぐタコ社長に、マスターが落ち着いた声でいった。

「その前に、コスモキュランダの5枠9番が、実に都合にいいゲートであることを、もう少し説明させてください」

そういってマスターは、ギョニ子の前に並べてあるトランプのうち、皐月賞の位置にあるカードをめくった。ふせてあったカードは、もちろんジャスティンミラノの13番にあたるKだ。


「コスモキュランダが、Kの意味も持つとしたら面白くないですか? ポーカーにはない役ではありますが、5とQとK、スリーペアの完成です」

「スリーペア? どうやったらそんなことができるの?」

「京都競馬場のゲスト、阿部一二三選手。彼から『一二三』をもらい、コスモキュランダの調教師、加藤士津八から『加藤』をもらいます」

加藤一二三か!!」

タコ社長がパンと膝を叩いていった。

「なるほどわかりづれえが、コスモキュランダがKになるぜ!!」

京都競馬場ゲスト
阿部(一二三

コスモキュランダ
加藤)士津八

→(加藤)(一二三

顔の前にクエスチョンマークがあるギョニ子と真一郎に、タコ社長が説明する。

「いいかい? 加藤一二三は元将棋の棋士。これは大丈夫だな?」

ギョニ子と真一郎が頷く。

「でだ。将棋盤っつうのは9×9の81マスで構成される。それぞれの駒の位置や移動した場所を棋譜に残すために、縦横の数字を使うんだ・・・・ま、こまけえことはおいおいて、5枠9番が示唆する5九という位置は、先手玉の最初の位置を示すっつうわけだ。王将、すなわちキングだな!」


日々頓死

「へえー! そういうカラクリなのね!」

ギョニ子がいった。真一郎が続く。

「コスモキュランダの9番は、読みの『キュー』からクイーンとなり、5枠9番という位置は将棋を介しキングにもなる。その結果、フルハウスとスリーペアが両方完成する! ドンズバここしかないってゲートなんですね?」

マスターが大きく顎を引く。

「そういうことです。これも、ゲストが阿部一二三であり、調教師名が加藤であるという奇跡・・・いや、仕込みから成せるカラクリです」

桜花賞  12番Q
オークス 12番Q

皐月賞  13番K
菊花賞  5枠9番K

ダービー 5番
秋華賞  5番

5とQとKのスリーペア

■ 1973

「それでマスター、コスモキュランダと1973年の関係は?」

真一郎が質問をする。マスターが答えた。

「1973年をググってみてください。その年の出来事をまとめたWikipediaがあるはずです」

三人が一斉にスマホを操作する。タコ社長がいった。

「おお! 川上巨人がV9達成とあるぜ! V9からの9番がVってか?」

「なんと! それには気づいていませんでした」

マスターが頭を掻いた。

「でもいいかもしれませんね。川上哲治からのカワカミプリンセス。チェルヴィニアがオークスと秋華賞の二冠を達成しましたが、カワカミプリンセスも同じくオークスと秋華賞の二冠馬でしたね」

「そうなるとネタはほかにあるんですね?」

真一郎がそう質問したタイミングで、ギョニ子がそのネタを見つけていた。

「あ! 競馬のニュースがあったわ! セクレタリアト三冠達成・・・これかしら?」

ご名答です今日子ちゃんと、マスターが右手の親指を挙げた。

「アメリカダート三冠馬のセクレタリアト。その輝かしい戦歴と、綺麗な栗毛の馬体から、ついたニックネームが『ビッグレッド』!」

みんながおおという声を挙げた。


JRA-VAN


Wikipedia セクレタリアト

ビッグレッドファーム! コスモキュランダの馬主ですね?」

真一郎の問いにマスターが頷く。

菊花賞
5-09 コスモキュランダ
ビッグレッド)ファーム

「へえー! セクレタリアトって、ビッグレッドファームとなにかつながりがあるのかしら?」

「逆ですよ、今日子ちゃん。セクレタリアトのような名馬を輩出できるようにと、創業者が同馬のニックネームをいただいたんです」

「創業者、故岡田繫幸・・・」

タコ社長が腕を組んでいった。

岡田繫幸・・・西田敏行・・・・・ま、神様のいたずらだろうな・・・」

みんなが神妙な顔でうんうんと頷いた。

■ 違和感

10分間の休憩後、プレゼン係は麗子ママへと移った。

「みなさん、『ウマのそら』はもう見たかしら?」

みんながうんうんと頷く。

「くろたんさんがポストしてたけど、『蚊だな』と『蚊だ』・・・『3文字』と『2文字』からフルハウス示唆でもあるかもしれないけど、一文字減ってることが大事だと思うの」

みんなが麗子ママに注目する。まだ先が見えない。

「まあそれはちょっと置いておいて、もう一度『ウマのそら』を見直してみて。何か違和感を覚えないかしら」

三人がスマホを操作し、動画を見なおす。タコ社長がまず口を開く。

「うーん・・・・やっぱりこの『GⅠ初挑戦初制覇の快挙を成し遂げた』って部分だよなあ・・・馬の『GⅠ初挑戦初制覇』なんて快挙とは呼べねえぜ」

「そう、それそれ!」

ギョニ子も同意した。

「ウマのそら。」―菊花賞編― | JRA FUN


真一郎が続く。

「確かに! 馬名のキセキに結びつけるためにそうしたんでしょうけど、なんだか強引な感じはします」

麗子ママが深く顎を引いていった。

「そこでね、この『GⅠ初挑戦初制覇』の『挑戦』のところを、一文字減らして4文字の別の単語にしてほしいの。そうすると、快挙だし奇跡と言えるわ」

しばらく沈黙が続いたが、数十秒ほどしてタコ社長がいった。

「もしかして『初騎乗』かい? 『チョウセン』が5文字、『キジョウ』は4文字だ!」

「そうすると『GⅠ初騎乗初制覇』・・・そんな騎手いるんですか?」

真一郎の質問に、タコ社長は即答した。

「熊ちゃんがいるぜ! あれは・・・・何年かは忘れたが、とにかくオークスのコスモドリームだ!!」

おおという声がギョニ子と真一郎から挙がった。麗子ママがいった。

「社長さん、ビンゴよ! しかもゼッケンはコスモキュランダと同じ9番!」

1988 
第49回 オークス
3-(09)(コスモ)ドリーム
熊沢重文 GⅠ初騎乗初勝利

菊花賞
5-(09)(コスモ)キュランダ

三人がおおという声を挙げる。マスターがあとを引き継ぐ。

「熊沢重文の他に、GⅠ初騎乗初勝利を挙げた騎手がもうひとりいます。江田照男です」

「おお! プレクラスニーだな!」

タコ社長がいうと、マスターが頷く。

「秋の天皇賞、2着入線の繰り上がり1着・・・2着入線の繰り上がり1着ってどこかで聞いたことはありませんか?」

「あっ!」

ギョニ子がいった。

「島耕作の漫画に出てきたシンクグローバル。同じ戦歴の馬が・・・なんていったかしら・・・」

「アイズオンリーですね。同日のメインがやはり秋天で、勝利騎手がMデムーロ天覧競馬でした」

netkeiba.com


歴史と文化 巡礼の旅日記

「先週の秋華賞を勝ったルメール・・」

真一郎がいった。

「昨年の天覧競馬をイクイノックスで勝ったのもルメールでしたね? なんだかつながっていますね」

「つながっているといえば・・・」

マスターがまとめに入る。

「プレクラスニーが優勝した秋天。1番人気1位入線のメジロマックイーン。その年の有馬記念でも1番人気でしたが、ゴールしたときには一頭前にいました」

ダイユウサクね!」

ギョニ子がいった。

「そうです、今日子ちゃん。あっと驚くダイユウサク。実はこのレース、イチローの特設サイト、『メモリー』のところに出てきます」


JRA FUN イチロー競馬

「ダイユウサク以外は、ナリタブライアン、テイエムオペラオー、ゼンノロブロイ、ウオッカなど、GⅠを複数勝利した名馬ばかり。ダイユウサクの有馬記念の年は、トウカイテイオー、ニシノフラワー、ミホノブルボンらもGⅠを勝利していましたから、何か仕込みがあってもおかしくないでしょう」

「するってえと・・・」

タコ社長がニヤリと笑っていった。

「狙うはダイユウサク、マックイーンと同じ枠の5-1・・・イチローの背番号馬券だな?」

baseballking

1991 第36回 有馬記念
1着:5-08()ダイユウサク
2着:1-01 メジロマックイーン

菊花賞
1-01)ピースワンデュック
5)-09()コスモキュランダ

みんながおおという声を挙げ、スナック忘れな草の本命馬と買い目が決まった。

スナック忘れな草
菊花賞 本命馬・買い目

9番 コスモキュランダ(GⅠキングバトル)
単勝:9番
枠連:1-5(イチロー馬券)

■ 編集後記

本編に入れなかったネタをいくつか。

●CMの3頭

コラソンビート
加藤士津八)(ラフィアン

コスモキュランダ
加藤士津八)(ビッグレッドファーム

HERO IS COMING.『秋を満喫』篇 菊花賞 30秒

ラフィアンとビッグレッドファームは同グループ。

3頭のうち2頭が杉山晴紀で、
スプリンターズSのルガルで使用済み。

調教師を使い切るならここでしょう。

●重賞インフォメーション

富士ステークス 過去の優勝馬
2020 ヴァンドギャルド

1着:5-05()ヴァンドギャルド
2着:8-11 ラウダシオン(Mデムーロ

菊花賞
5)-09()コスモキュランダ(Mデムーロ

~~~

ヴァンドギャルド(福永祐一
(馬名意味:ワイン関連

福永祐一・ワイン関連」といえば、
同騎手が最後にGⅠで馬券になったのが、
2022有馬記念

2022 有馬記念
1着:(5-09)イクイノックス
2着:2-03(ボルド)グフ()シュ(福永祐一・ボルドー

漫画「島耕作」にもワインが出てきますね。

●2024富士S

富士S
5-09)(レッド)モンレーヴ

菊花賞
5-09)コスモキュランダ
ビッグ(レッド)ファーム

レッドモンレーヴがヤリ、
コスモキュランダが不発なら困るのですが(笑)

20日が友引なので両方あるか?

~~~

●我はゴッホになる

昨日の朝、徒歩通勤時にいつも聴いているオーディブルで、
新しい小説を聴き始めました。

原田マハ『板上に咲く』

内容を知らずにたまたま聴き始めたのですが、
あっと声をあげそうになりました。

それは私の故郷青森の名版画家、
棟方志功の話だったからです。


ギャラリー 双鶴


ふと、数十年前の光景がフラッシュバックします。

ねぶた祭りに参加した夜、なにかの撮影なのか、
撮影用のライトを浴びながら、慣れない足取りで踊る、
体の大きな男が観客の注目を浴びていました。

若き日の西田敏行さんでした。

ドラマ「鬼が来た 棟方志功伝」で、
撮影に来ていたのでしょう。

KYODO NEWS

ほがらかな笑顔を浮かべながら、
ラッセラー、ラッセラーと、汗だくになりながら
跳ねる西田敏行さんの姿がいまでも目に焼き付いています。

「池中玄太80キロ」、「西遊記」
「釣りバカ日誌」、「ドクターXシリーズ」・・・

味のあるいい役者さんでした。

西田敏行さんが青森に来ていた年。

調べてみると、1983年。
私が中学一年生、13歳になる年の夏の出来事でした。

西田敏行さんのご冥福お祈りします。

■ 富士ステークス

「邪馬台国はどこですか?」#12
土佐(兄弟)・馬喰(横山)・焼鳥(よし田

富士S
1-01(吉田)豊

2-(04)ゴンバデカーブース

5-(09)(横山)和生
5-10(横山)武史

1番に焼鳥よし田の吉田豊
5枠に横山兄弟

「邪馬台国はどこですか?-HIMIKO IS COMING.-」#12 馬喰横山

尊(富士
1999年 4月9日生まれ

枠連:2-5
馬連:9-10
ワイドBOX:(4.9.10)3点

■ 菊花賞 サイン補足・最終見解

富士Sで5枠が不発でした。

富士S
5-09)(レッド)モンレーヴ 9着
5-10 クルゼイロドスル 8着

菊花賞
5-09)コスモキュランダ
ビッグ(レッド)ファーム

富士S不的中は残念でしたが、
これで菊花賞では5枠の期待値が少し上がったかと。

●ダンスインザダーク

GⅠ当該週4Kリマスター動画
8-17 ダンスインザダーク(1996)

秋華賞でも4Kリマスター動画は、
メモリアルヒーローではない、
スティルインラブ登場でした。

それについてはXでポストしました。

2003 秋華賞 
8-17 スティルインラブ
前走:(ローズS 1人気 5着

2024(ローズS
レガレイラ(1人気 5着
ルメール・木村哲也

秋華賞
チェルヴィニア 1着
ルメール・木村哲也

スティルインラブから素直にいけば
チェルヴィニアだったのですが、
人気馬で面白くないからと、他の馬にして撃沈でした…

スティルインラブもダンスインザダークも、
同じ「8枠17番」での優勝。

先週と同じことをやるという意味なら、
ひとつの解釈は秋華賞と同じ騎手、
ルメールの13番アーバンシック。

小説の核にしたポーカーネタなら、
スリーペアの完成です。

<2024 牡馬牝馬三冠>

桜花賞  12番
オークス 12番

皐月賞 13番
菊花賞 13番(アーバンシック)

ダービー 5番
秋華賞  5番

もうひとつの解釈、
ダンスインザダークの戦歴から。

ラジオたんぱ杯3歳S 3着
(現ホープフルS)
きさらぎ賞      2着
弥生賞        1着
プリンシパルS    1着
ダービー       2着
京都新聞杯      1着
菊花賞        1着

・ホープフルS 3着
3着:3-05 サンライズジパング 菊不出走
2着:3-06 シンエンペラー(3着同枠)菊不出走

・きさらぎ賞 2着
2着:3-03 ウォーターリヒト 菊不出走
※同枠馬なし・1着馬ビザンチンドリーム → 4-07で菊出走

弥生賞 1着
1着:6-07 コスモキュランダ → 5-09で菊出走
※同枠馬6-06 トロヴァトーレ 6着 菊不出走

・プリンシパルS 1着
1着:8-13 ダノンエアズロック 菊不出走
8着:8-12 エレクトリックブギ(1着同枠)菊不出走

・ダービー 2着
2着:7-15 ジャスティンミラノ 菊不出走
3着:7-13(外)シンエンペラー(2着同枠)菊不出走
13着:7-14 ゴンバデカーブース(2着同枠)菊不出走
※1着馬ダノンデサイル → 2-04で菊出走

※富士S
2-04(ゴンバデカーブース)10着

菊花賞
(2-04)ダノンデサイル ?着

・京都新聞杯 1着
1着:1-01 ジューンテイク 菊不出走
※同枠馬なし

以上から、
ダンスインザダークの重賞戦歴の着順に合致するのは、
同枠馬を含めても弥生賞1着のコスモキュランダのみ。

●2020年との同調

トライアル中京&本番京都
これは無敗三冠馬同時誕生の2020年以来。

秋華賞
7-13 デアリングタクト
前走:オークス 1着

2024 秋華賞
3-05 チェルヴィニア
前走:オークス 1着

2020 菊花賞
2-03 コントレイル
前走:神戸新聞杯 1着

2024 菊花賞
5-09 コスモキュランダ
5-10 メイショウタバル
前走:神戸新聞杯 1着

5枠が馬券になると読みます。

●キングカメハメハ

YouTube動画に、
「メモリアルレース紹介」動画がアップ。

2024顕彰馬選定を記念して、10月26日の東京10Rを
顕彰馬選定記念キングカメハメハメモリアル」として実施。

直近では、
2023年にアーモンドアイが顕彰馬に選定されています。

2023/11/25 YouTube動画リリース
翌 11/26 東京9R アーモンドアイメモリアル

同日メイン ジャパンカップ
1着:1-02 イクイノックス  (ルメール
2着:1-01 リバティアイランド(川田将雅
枠1-1 ゾロ目

2024 菊花賞
7-13 アーバンシック(ルメール
7-14 メリオーレム (川田将雅)→藤岡佑介

ルメールと川田将雅(旧)同枠の7枠でしょうか。

メモリアルヒーローとしての、
キングカメハメハCは今年のNHKマイルC当日に実施。

キングカメハメハのNHKマイルCは、

2004 第9回 NHKマイルC
1着:7-(13キングカメハメハ
2着:1-01(コスモ)サンビーム(岡田美佐子

※当時コスモの馬は「岡田美佐子」名義
※コスモサンビーム 直近のコスモ馬名GⅠ優勝馬

菊花賞
5-09(コスモ)キュランダ
7-13)アーバンシック

キンカメのNHKマイルCをズバリなら、
上記の1点サインが考えられます。

小説内では枠1-5の1点としましたが、
枠5-7と馬9-13を追加。

菊花賞 最終見解
本命馬:9番 コスモキュランダ(GⅠキングバトル)
単勝:9番 コスモキュランダ
枠連:5-(1.7)
馬連:9-13

トップ画像引用:スポーツカード ジャンバラヤ

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