スナック忘れな草~スルーセブンシーズの秘密・スプリンターズS週中解読~
トップ画像引用:JRAホームページ
2023年9月25日(月)午後8時
-東京都某区 スナック忘れな草-
スナック忘れな草にはいつものメンバーが揃っていた。いよいよ秋のGⅠシリーズ開幕ということで、濃いサインが発信されるに違いない。みなスマホやパソコンで調べものをしていると、まずはギョニ子が口を開いた。
「JRAFUNのYouTubeチャンネルで、『ウマのそら』シリーズがまた始まったみたい」
「あ、本当だぜ!あのシリーズはいまいち掴みどころがないんだが、まあ見てみるか・・」
タコ社長のその言葉で、みんなYouTube動画を見だした。
「なんだかパッと見たところ、春と同じパターンですね」
真一郎が言った。麗子ママが続ける。
「長澤まさみ篇で『たしか長距離だっけ・・・』って言ってるのが気になるわ。最も距離が短いGⅠのひとつ、スプリンターズSなのに・・・」
「確かにそれは気になりますね」
マスターが頷きながら言った。
「馬自身が長距離を走ったことがある、もしくは種牡馬が長距離で活躍した馬か・・・」
マスターのその言葉で、しばらく各自スマホやパソコンで調べることにした。タコ社長が言った。
「うーん、さすがにスプリンターズSに登録している馬だけに、芝1800を使った馬がいるくらいで、長距離を使ったことがある馬はなしか・・・」
「種牡馬だとドルチェモアの父ルーラーシップ。芝2400の重賞を勝ったことがあるわ。外国の種牡馬までは調べてないから、もっと長い距離を勝った馬がいるかもだけど・・・」
ギョニ子がそう言うと、真一郎が続いた。
「馬自身や種牡馬ではなく、馬主ならどうでしょう。最も距離の長いGⅠである春の天皇賞。今年のジャスティンパレスは三木正浩オーナー。アグリが登録しています」
この言葉にマスターが反応した。
「しんちゃん、それはいい視点かもしれませんね。実はスルーセブンシーズが凱旋門賞に唯一参戦と知って、調べていたことがあるんです」
マスターが言うには、凱旋門賞に牝馬が一頭だけ参戦した年が、過去に一度だけあるという。
「2020年です。この年、牝馬のディアドラだけが凱旋門賞に参戦していました」
2020 スプリンターズS
グランアレグリア
タコ社長が頷きながら言った。
「なるほど、グランアレグリアの年かい。だけど、グランアレグリアっぽい戦歴の馬がいるかねえ?」
マスターが首を振りながら言った。
「いや、グランアレグリアの戦歴は関係ないと思います。さっきママが長澤まさみのセリフにある『長距離』が怪しいと言い、しんちゃんは今年の春天馬ジャスティンパレスから三木正浩オーナーをあげてくれました。実は、スプリンターズSがGⅠに昇格した1990年以降、天皇賞春とスプリンターズSを、同じ馬主が制した年が一度だけあるのです」
「わかった!それがグランアレグリアの2020年なのね!?」
ギョニ子が立ち上がって大声をあげた。
「ご名答です、今日子ちゃん。2020年は天皇賞春がフィエールマン、スプリンターズSがグランアレグリア。ともにサンデーレーシングの馬です」
2020 天皇賞(春)
フィエールマン(サンデー)
2020 スプリンターズS
グランアレグリア(サンデー)
2023 天皇賞(春)
ジャスティンパレス(三木正浩)
2023 スプリンターズS
アグリ(三木正浩)?
店内からおおという声があがった。真一郎が言う。
「これでスルーセブンシーズと『ウマのそら』長澤まさみ篇が結びつきましたね。スルーセブンシーズは2020年を示唆。長澤まさみ篇は長距離GⅠを示唆。三木正浩オーナーのアグリが勝てば、2020年以来二度目の、同馬主による春天とスプリンターズSの同年制覇ですね!」
みんながうんうんと頷き、スナック忘れな草の週中解読による注目馬が決まった。
スナック忘れな草
スプリンターズS 注目馬
アグリ(三木正浩)
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