スナック忘れな草~8番目の女・2024八女特別~
トップ画像引用:netkeiba.com
■ 永島まなみ
2024年7月6日(土)午後5時
-東京都某区 スナック忘れな草-
「まなみちゃんが藤田菜七子を抜くのも、そう遠い話じゃなさそうだな?」
タコ社長がスマホを見ながら言った。みんながなるほどと頷いた。永島まなみ騎手が今日、通算100勝を達成したことを受けての発言だ。
JRAの女性騎手の通算勝利トップは、藤田菜七子騎手の164勝(2024年7月6日現在)だ。しかし、同騎手の過去3年の成績は、14勝、8勝、13勝と伸び悩んでおり、今年もまだ4勝だ。一方、永島まなみ騎手はデビュー年こそ7勝と一桁だったが、2年目が21勝、昨年の3年目が50勝。そして今年が22勝と、目覚ましい成長力を見せている。
「マーメイドステークスのアリスヴェリテ。重賞初勝利も達成しましたし、女性騎手によるGⅠ初勝利が見られるとしたら、それは永島まなみ騎手かもしれませんね」
真一郎がそう言うと、ギョニ子がそれはどうかしらと異を唱えた。
「女性騎手の中では、実力は確かにトップかもしれないけど、まなみんはかわいいからねえ・・・結婚、出産で休んでいる間に、他の女性騎手に先を越されるってことはあるかもよ」
麗子ママが笑いながら応じる。
「うふふ。今日子ちゃんらしいわ。そういう意味だとは思わなかった。確かに結婚しようが子供ができようが、休む必要のない男性騎手と違って、女性の場合それがあるのよねえ・・・名古屋競馬の宮下瞳騎手のように、結婚、出産がありながらも、5年振りに騎手に復帰した例もあるけどね・・・JRAの女性騎手も、いつかママさん騎手が見られるといいのだけれど」
みんながうんうんと頷いた。
永島まなみ騎手の世代からは、4年連続して女性騎手が誕生しており、競馬ファンにとって女性騎手は、決して珍しい存在ではなくなってきている。結婚、出産を経ても復帰してまた活躍する。そんな女性騎手の存在が当たり前になるのも、そう遠い未来ではないのかもしれない。
■ 中村蒼
「七夕賞のプレゼンター。中村蒼。なかむらあおいって読むのよね?」
ギョニ子が言った。マスターが頷いて答える。
「そのようですね。キムラハヤオさんの掲示板で、南斗ハズレ馬券さんという方が書き込みしていましたが、競馬ドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』で調教師役をやっていたそうですね」
競馬ドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』は、古内一絵の小説をドラマ化したものだ。緑川光司厩舎は、地方競馬の寂れた弱小厩舎だ。そこに所属する新人女性騎手芦原瑞穂が、良血の競走馬フィッシュアイズとともに、中央競馬の桜花賞に挑む物語だ。
「緑川光司か・・・」
タコ社長が言った。
「漢字は違うが牧光二なら七夕賞の3番ボーンディスウェイ。単純に緑川の緑なら、リフレーミングとキングズパレス、2頭の人気馬がいる6枠だな」
七夕賞
2-03 ボーンディスウェイ(牧光二)
6-10 リフレーミング
6-11 キングズパレス
「6枠なら、明日投開票がある都知事選にもぴったりね」
麗子ママがそう言うと、みんながなるほどと頷いた。
現職で3選を目指す小池百合子氏に追う蓮舫氏。これまでの選挙の勝負カラーから、「緑のたぬきと赤いきつねの対決」と呼ばれていた。
■ 蒼のファンファーレ
「中村蒼が出ていた『風の向こうへ駆け抜けろ』。小説のほうは続編があって、『蒼のファンファーレ』というそうですよ」
真一郎が言った。
古内一絵の『蒼のファンファーレ』は、女性騎手芦原瑞穂が、今度はダートGⅠのチャンピオンズカップ制覇を目指す内容になっている。
「『蒼のファンファーレ』ですか・・・」
マスターがポツリと言って、腕を組んで考え始めた。数秒後、パソコンを開くとなにやら検索を始めた。
■ 群青のファンファーレ
「2年前の2022年ですね。競馬学校を舞台にしたオリジナルアニメ『群青のファンファーレ』というものがありました。『あお』の字が違いますが、タイトルにそっくり『蒼のファンファーレ』が入っていますね・・・このアニメ、実は宝塚記念とコラボしていたんですよ」
2022 宝塚記念
1着:3-06 タイトルホルダー
2着:5-10 ヒシイグアス
「へえー!なんとなく記憶にあるけど、中村蒼来場はこの宝塚記念を示唆しているのかしら?」
「枠連3-5!」
真一郎が叫んだ。
「『風の向こうへ駆け抜けろ』と、『蒼のファンファーレ』に登場するフィッシュアイズ。netkeiba.comレース検索したら、水沢競馬にひとつありました。降雪で中止にはなっていますが・・・」
2021/12/26(日)
水沢8R フィッシュアイズ賞 10頭
※当日の水沢競馬は降雪のため全レース中止
同日有馬記念
1着:5-10 エフフォーリア
2着:3-05 ディープボンド
「おいおい!時系列でいったら2021年の有馬記念、そのあとに2022年の宝塚記念ってわけだ?・・・ってことはこのフィッシュアイズ賞と同日の有馬記念を覚えていて、『群青のファンファーレ』と宝塚記念のコラボから、枠連3-5を一本釣りできたかもしれねえなあ?」
みんながなるほどと頷いた。
『風の向こうへ駆け抜けろ』の第2弾にあたる、小説『蒼のファンファーレ』は2017年7月に発行されている。2021年水沢競馬のフィッシュアイズ賞は、当然この一連の作品から命名されたものだろう。
同日の有馬記念の枠3-5と、『蒼のファンファーレ』が紐づけられたことを覚えていれば、題名が酷似しているアニメの『群青のファンファーレ』とコラボした2022宝塚記念で、枠3-5をド一発で使うという推測が可能だ。
古内一絵『風の向こうへ駆け抜けろ』
2014年1月発行
古内一絵『蒼のファンファーレ』
※『風の向こうへ駆け抜けろ』続編
2017年7月発行
主役となる競走馬:フィッシュアイズ
2021/12/26
水沢競馬 フィッシュアイズ賞(中止)
同日有馬記念
枠3-5
2022 宝塚記念
枠3-5
※アニメ『群青のファンファーレ』とコラボ
みんながなるほどと頷き、そして悔しい表情を浮かべた。まだまだ気づいていないサインがあるものなのだ。
■ 8番目の女
10分間の休憩後、口を開いたのはマスターだった。
「『蒼のファンファーレ』を示唆する中村蒼の来場。思わぬかたちでサインを送っているかもしれませんよ」
みんなが興味を示した。
「タイトルが酷似しているアニメの『群青のファンファーレ』のほうなのですが、競馬学校第41期生とコラボしているのです。宝塚記念とコラボした2022年は、競馬学校第41期生の入学年度なんですよ」
みんながなるほどと頷いた。
「そして、明日の小倉競馬で面白そうなのが、第9レースの八女特別。『八女』が8番目の女性騎手のことだとしたら?」
「8番目の女性騎手?どういうことでい?」
タコ社長が鋭い声を発した。マスターが頷いて答える。
「現役の女性騎手は、藤田菜七子、永島まなみ、古川奈穂、今村聖奈、小林美駒、河原田菜々、大江原比呂の7名。来年、8番目の女性騎手が誕生しそうなのですよ」
みんながおおという声を挙げた。
現在、藤田菜七子騎手を筆頭に、JRAでは7名の女性騎手が在籍している。来年度がデビュー年となる2022年入学の第41期生。その中に、女性騎手候補生が2名いるのだ。
<第41期生 ※入学時の情報>
和田陽希(はるき)君(15)
上里直汰(なおた)君(15)
遠藤汰月(たつき)君(16)
谷原柚希(ゆずき)さん(15)★
田山旺佑(おうすけ)君(15)
舟山瑠泉(るい)君(15)
宮国琉妃(るい)さん(16)★
森田誠也(せいや)君(15)
★=女性
「現在、この8名が全員最上級生へと進級しているかは不明ですが、無事卒業して試験に合格すれば、2025年には現役女性騎手が8名、または9名となるはずです。
小倉9R 八女特別
7-09 ミヤジシャルマン(和田竜二)
「41期生の和田陽希君の父、和田竜二騎手がいますね?」
みんながなるほどと頷いた。真一郎が訊いた。
「そのミヤジシャルマンが狙い目なんでしょうか?」
マスターはニヤリと笑って否定した。
「いや、もう少しひねりましょう。八女特別・・・8番目の女。実は現役女性騎手の中に、すでにその『8番目の女』がいるんですよ・・・残念ながら今は休養中ですがね」
店内がざわついた。麗子ママが尋ねる。
「すでに8番目がいる・・・引退した女性騎手も含めて、8番目に初勝利を挙げた騎手かしら?」
マスターが大きく顎を引いた。正解だったようだ。
「そうなんです。JRA女性騎手の初勝利第1号は1996年牧原由貴子騎手。そして、今年の6月9日に初勝利を挙げた大江原比呂騎手が、都合13人目のJRA女性勝利騎手となりました。『8番目の女』は、古川奈穂騎手にあたります」
<JRA女性騎手・初勝利日一覧>
①増沢 由貴子(旧姓:牧原)
初勝利:1996年3月17日
②田村 真来
初勝利:1996年3月24日
③細江 純子
初勝利:1996年5月12日
④押田 純子
初勝利 1997年6月7日
⑤板倉 真由子
初勝利:1998年10月24日
⑥西原 玲奈
初勝利 2000年3月25日
⑦藤田 菜七子
初勝利 2016年4月10日
⑧古川 奈穂【8番目の女】
初勝利 2021年3月13日
⑨永島 まなみ
初勝利 2021年3月14日
⑩今村 聖奈
初勝利 2022年3月13日
⑪河原田 菜々
初勝利 2023年3月19日
⑫小林 美駒
初勝利 2023年4月9日
⑬大江原 比呂
初勝利 2024年6月9日
「おお! 落馬負傷で休んでいる古川奈穂ちゃんが8番目の女性勝利騎手ってわけだ?これが何を意味するんでい?」
タコ社長の質問に、マスターはプロキオンステークスの出馬表を見て欲しいと言った。そこに、古川奈穂騎手の初勝利の馬がおり、しかも入ったゲートは古川奈穂騎手が初勝利を挙げたときのゲートだという。
プロキオンS
4-(07)バスラットレオン
(古川奈穂・初勝利の馬・初勝利ゲート)
みんながおおという声を挙げた。
「この7番という位置を、八女特別のほうに移してみます」
小倉9R 八女特別
6-(07)モズタンジロウ(バスラットレオンのゲート)
6-08 プレイサーゴールド(小沢大人)
7-09 ミヤジシャルマン(和田竜二・息子が41期生)
↓ ↓ ↓
6-07 【8番目の女】
6-【08】プレイサーゴールド(小沢大仁)
7-09 【8番目の女(予定)と同期】
「さて、『8番目の女』にサンドされた『8番』小沢大仁騎手。彼は、ルーキーズページが創設された2021年デビューのひとりです。同期に、今日通算100勝を達成した永島まなみと、『8番目の女』の古川奈穂がいます」
みんながおおという声を挙げて、スナック忘れな草の八女特別勝負馬が決まった。
スナック忘れな草
八女特別 単複バトル勝負馬
8番 プレイサーゴールド
■ 五稜郭ステークス
くろたんがポストしていた、
永島まなみ命名の馬のデビュー戦
小倉6R
3-03 スリールミニョン(永島まなみ)
名付け親といえば、
乃木坂46の白石麻衣が命名した、
キミノナハセンター
そして、今日飛び込んできた、
ふくらPと元乃木坂46高山一実の結婚
ふくらPを含むQuizKnockとJRAは、
コラボした過去があるので、
サインに使われる可能性はありそう
乃木坂46の初期メンバーを見てみたら、
キミノナハセンターの名付け親白石麻衣と、
高山一実は写真が並んでいます
ということで、函館メイン、
五稜郭ステークスで狙うはキミノナハマリア
五稜郭S
5-08(キミノナハ)マリア
七夕賞のプレゼンター中村蒼
ドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』
主役の馬は魚目(サメ)のフィッシュアイズ
五稜郭S
5-08(キミノナハ)マリア(牝馬)
(鮫)島克駿
七夕賞がある日なのに、
両重賞に牝馬が一頭もいないというのもプラスか?
前走「24.7秒差のシンガリ負け」は、
もちろん落馬した馬を避けたためで参考外
人気ですがここは3着内は固いとみた!
スナック忘れな草
五稜郭S 単複バトル勝負馬
8番 キミノナハマリア
なんだかんだで土日計8頭
今日の5頭が万が一全滅したら、
来週からはかなり厳しい戦いになる
どうなる俺!
スナック忘れな草
単複バトル 勝負馬一覧はこちら
↓ ↓ ↓
くろたんの今日の勝負馬(7時40分現在)
↓ ↓ ↓