アノマリー(Anomaly)
アノマリーとは、理論的に根拠のない相場経験則で起こる現象。
カレンダー効果
1月効果
年末の12月に税金対策としての売りが出やすくなり、その反動で年が明けた1月に資金流入がしやすくなり株価があがる。
節分天井、彼岸底
「節分天井」とは、多くの国内企業の第三四半期決算が行われる2月上旬に株価が上がり、その後3月中旬まで株価が下がりやすくなる。3月下旬には4月以降の株高を期待して株が上がる。
4月高、こいのぼり天井
4月からの新年度になると機関投資家の新規資金が流入し、5月の初旬ごろまでは株価があがる。高配当で、外国人保有株比率の高い銘柄ほどこの影響を受けやすい。
株は5月に売れ
セルインメイ(Sell in May)というアメリカの相場の格言。
夏の株式相場は、バケーションで参加者が減り株価が上がらなので5月に株を手放せという意味。
フルバージョンの格言は
Sell in May, and go away, don't come back until St Leger day.
5月に売ったら、セント・レジャーズ・デイ(9月の第二土曜日)まで戻ってくるな
夏枯れ相場
7月から8月にかけての市場閑散期になり出来高が縮小し、株価が下がりやすい。とりわけ8月になると欧米ではバケーションシーズンとなり、日本ではお盆休みとなり取引参加者が減り、相場の動きが鈍る。
ハロウィーン効果
10月に株を買って、4月に売ると高いリターンが得られるという現象。
毎年10月のハロウィーンシーズンがファンドの決算期にあたり、多くの機関投資家が株を売却するこによる。
年末ラリー
年末にかけて株価が上昇する現象。クリスマスホリデーの市場参加者が増えると、売り圧力が弱まって株があがる。「サンタクロースラリー」とも呼ばれる。
魔の水曜日
SQ値(特別清算指数:先物取引やオプション取引が、決済最終日まで反対売買がなかった際に、清算に適用される指数)の算出がある水曜日は、株が売られやすいという現象。魔の水曜日は、相場が一方通行になりやすい。
その他の効果
小型株効果
時価総額が大きい株より、小さい株の方が、株が上がるという現象。前述の「1月効果」が顕著に表れる。
割安株効果
低PERの株は、高い株にくらべてリターンが大きいという現象。
低PER効果
低PERの株は、高い株にくらべて上がる現象。
配当アノマリー
高配当銘柄の株価が、権利付き最終日に向けて上がる現象。
リターン・リバーサル効果
値上がりした株は下落し、値下がりした株は反発する現象
モメンタム効果
値上がりした株は更に上がり、値下がりしが株は更に下落する現象。
相場は一方向に動きやすい傾向がある。
参考リンク
アノマリー (市場) - Wikipedia
アノマリーとは|株式市場には法則性がある | 投資の教科書
投資アノマリーまとめ/株式市場の「経験則」一覧 - 投資の森 ドル円・日経平均ブログ
山崎元が考える株式市場のアノマリーと投資戦略 | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
株式投資で1月に気を付けるべき「アノマリー」って何? | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
アノマリーとは? 摩訶不思議な相場の数々の経験則・内容を詳しく解説! - 経済・ビジネス|QUICK Money World -
投資の「アノマリー」とは?意味と使い方を徹底解説! – ビジネス用語一覧
アノマリーとは? 投資スタイル、季節的・時期的な例 - カオナビ人事用語集
株式市場アノマリーの一覧・まとめ【20種以上のアノマリーを評価】|moto@日本株×米国株