リスクはリターンを蝕む
「リターン」とは、投資よって得られる利益のことです。
10000円で株を買って12000円になると2000円の儲けで
利益率は、2000÷10000=20%となります。
平均的に得られると予想される収益率を平均リターン(期待収益率)と呼びます。
今年20%、来年40%と予想される場合
(20%+40%)÷2=30%で平均リターンは30%になります。
これは算術平均といいます。
投資資金を含めて考えると
今年1.2倍(120%)、来年1.4倍(140%)になります。
今年の120%になったものを100%として来年140%になるので
1.2倍×1.4倍=1.68倍になります。
平均したリターンを考えると1.68の平方根をとります。
これが幾何平均になる。
今年20% 来年40% 再来年-10%だと
算術平均 (20%+40%+(-10%))÷3=16%
幾何平均
算術平均≧幾何平均になります。
上記の例のように、算術平均で毎年16%でも、毎年のリターンに価格変動(リスク)があれば15%に落ちます。
これを称して「リスクはリターンを蝕む」という。
安定して3年連続16%利益を上げたら
算術平均:16%
幾何平均:16%
と同じなります。
安定したリターンが幾何平均を算術平均に近付けます。
ちなみに、リスクに対応できる体制を取って備えることを
「リスクヘッジ」といいます。
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