投資は、プラスサム?
ゼロサム(ZERO-SUM)
「ゼロ」は文字通り「0」で「サム」は、「合計」「総額」「総数」「全体」といった意味です。
「ゼロ」と「サム」を合わせて、「ゼロサム」は「合計するとゼロ」が本来の意味で、誰かが、利益を得たなら、誰かが損をし、全体として「プラスマイナスゼロ」になることです。
「ゼロサムゲーム」とは、全プレーヤーの全掛け金を分配するゲームで、勝った人の取り分と負けた人の取り分を合計するとゼロになるゲーム。「ゼロサムゲーム」の場合、大勢が参加するマーケットで、儲かる人もいれば、損をする人もいて全員の利益と損失を合計するとゼロになる。そのため、全員が儲かるということはない。
「ギャンブル仲間との賭け事」などは「ゼロサムゲーム」である。「FX」「CFD」「先物」は、運用会社の手数料や金利の受け渡しにより多少のブレはあるが、一般的に「ゼロサムゲーム」といわれている。
プラスサム(PLUS-SUM)
全体が拡大することにより、掛け金や投資額の総額に比べて、取り分や利益の総額がプラスになること。
「プラスサムゲーム」は、全プレーヤーの全掛け金を分配するゲームで勝った人と負けた人の取り分の総額が、全掛け金より多いゲーム。平均すると全てのプレーヤーは得をする。
購入者視点でみると「買い物のポイント」は、購入金額総額対して購入品にプラスしてもらえるのでプラスサムといえる。「債権投資」は買い物ポイント同じで,債権購入金額総額に対して受取り時には,元本にプラスして利息がもらえる。
「株式投資(上昇時)(手数料除く)」は時価総額がプラスになるので「プラスサムゲーム」である。
マイナスサム(MINUS-SUM)
全体が拡大することにより、掛け金や投資額の総額に比べて、取り分や利益の総額がマイナスになること。
「マイナスサムゲーム」は、全プレーヤーの全掛け金を分配するゲームで勝った人の取り分の総額が、全掛け金より少ないゲーム。平均するとプレーヤーは損をする。
「パチンコ」「競馬」「宝くじ」などのギャンブル(賭け事、博打、投機)は、「掛け金総額」は、「払戻金総額」と「運営元の取り分」を合計するとゼロになるので「ゼロサムゲーム」であるが、「運営元の取り分を除く」と「掛け金総額」より「払戻金総額」が少なるなるので、一般的に「マイナスサムゲーム」に分類される。
運営元の取り分を除いた還元率
・パチンコ:80-85%
・競馬:70-80%
・宝くじ:46%
発行母体視点でみると「買い物のポイント」は、購入金額総額対して販売品にプラスする必要があるので「マイナスサムゲーム」になる。「債権投資」は買い物ポイント同じで,発行母体視点で見ると債権購入金額総額に対して支払時は,元本にプラスして利息を支払う必要があるので「マイナスサムゲーム」になる。
「株式投資(下降時)(手数料込)」は時価総額がマイナスになるので「マイナスサムゲーム」になる。
最後に
「買い物ポイント」も「債権投資」も発行母体が破綻や破産する場合は、購入者視点で「マイナスサムゲーム」となり、発行母体視点では支払免除となる場合は「プラスサムゲーム」となる。
破綻のリスクが高い場合は「買い物ポイント」はできるだけ早く使い、債権は購入しないようにすれば購入者視点では「プラスサムゲーム」となる。
「株式投資」は上昇も加工もするが、長期的にみて、経済は発展するし、インフレーションにコントロールされるので、長期運用では「プラスサムゲーム」と考えてよい。
株式投資は倒産リスクがあるので、複数の銘柄、海外株、日本株など組み合わせた分散投資を行いリスクを低減させる必要ある。同じ「プラスサムゲーム」の債権にも分散させて投資してもよい。
海外の株式や債券に投資する場合、為替リスクは残る。各国通貨ベースなら「プラスサムゲーム」である。
円ベースでみると円安ならプラス要素が加算される「プラスサムゲーム」だが、円高ならマイナス要素が加算されるので「プラスサムゲーム」にならない場合もある。
売る場合は購入時のレートより円安になるまで待てば「プラスサムゲーム」になる。
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