子どもの成長に大切なこと
文部科学省が公表している「子どもの育ちの現状」では、以下のような基礎的な能力の低下が課題となっていることが分かりました。
つまり、幼少期の育て方では「生活習慣」や「道徳性の芽生え」「好奇心・探求心」を培い、学習意欲の基礎となる部分を向上させることが大切だと言えるでしょう。
乳幼児の子どもを育てるポイント
乳幼児期の子どもには、
まず心理的な絆「愛着心」をつくることが大切です。
愛着心をつくるためには、両親がしっかり見守ってあげないといけません。幼児期にもなると、子どもも自分で行動する回数が増えます。
親は手を出し過ぎずに、かつ子どもの反応にも対応しましょう。
親が自分を見守ってくれたという記憶は、子どもの心に自己肯定感を生みます。将来の難題にも立ち向かえるように自己肯定感も育みましょう。
また、幼児期は、非認知的能力を生み出す年頃でもあります。
遊びを通して我慢する、コミュニケーションをとるなどの能力も生まれます。
そのため、幼児期は親も一緒になって成長を見守るのがポイントです。
子どもは遊びを通して「集中力」や「思考力」「観察力」「記憶力」「想像力」を身につけていきます。
幼少期は、興味や関心が広がり、
直接的・具体的な体験を通して発達していきます。
そのため、子どもが「わかる・できる」などの喜びや楽しさを実感できるように工夫することが大切です。
具体的には、保護者と一緒に次のような「遊び」を楽しむことで子どもの成長に役立ちます。
絵本を読みながら文字を少しずつ習得したり、折り紙で数学の学習に繋がったりするケースも期待できます。
学童期以降の子どもを育てるポイント
学童期は学校に入学してからの子育てなので、
親の手がかからなくなります。
ですが、学校に行くからと普段の会話が減っては、
成長を見守ることにはなりません。
学校で何があったのかを確認しておけば、
いじめなどの問題にも対処できます。
また、自分でやれることはやらせるなど、
自立心を育てることも大切です。
人や自然とふれあう時間が多い子どもは、命あるものをいたわり、大切にすることができるようになります。
そのため、「楽しく学ぶ」「身体を動かす」ことに加え、
人や自然とふれあう機会を増やすと良いでしょう。
自然や人にふれる体験を通じて、身近な動植物に対し、やさしく接したり、相手の気持ちを考えたりしながら言動・行動ができるようになるでしょう。
具体的には以下のような人や自然、
動植物との接点を増やしてみてはいかがでしょうか。
子どもの自立をさまたげるNG行動
子どもの自立を促すには、やってはいけないNG行動があります。
子どもの自立に必要な能力は「達成感」や「自己肯定感」「自己実現力」です。子どものためと思い、親がやり過ぎてしまうと、自立ができない子どもになるので気をつけましょう。
子どもの行動を否定しない
子どもがせっかく興味をもっている行動を否定するのは、NGです。
子どもは自分でやりたいことを見つけるべきで、親が勝手に行動を決めるのは避けましょう。やることを押しつけるのもよくありませんが、やらないことを押しつけるのも子どもの自立をさまたげます。
ほかの子どもと比較しない
子どもの成長を、他人の子どもとつい比較してしまうことも多いでしょう。「隣の子は○○ができるのに、うちの子はまだできなくて心配」などと思うことも多々あります。
ですが、ほかの子どもと比較すると、子どもはその雰囲気を敏感に感じ取ります。
子どもが自分は「できない子なんだ」と思ってしまうと、自己肯定感も下がり、問題が起きたときに自分で対処できない大人になってしまうかもしれません。
やることを押しつけない
子どもの将来のためと考え、親がやることを押しつけるのもNGです。せっかく自分でやりたいことを見つけたのに、親が口や手を出すことで、かえって自分で考える力をうばってしまいます。
本当はほかに適性があるのに見逃すことにもなり、結果的に子どものためにはなりません。
まとめ
子どもの成長過程には、個人差があるので、お子さまの成長具合に応じた教育を行いましょう。
豊かな心身を育むためには、子どもの能力や発達段階を見極めて適切な教育を行う必要があるのです。
子どもは、遊びを通して「集中力・思考力・観察力・記憶力・想像力」などの「生きる力」を身につけていきます。
少し難しく感じるかもしれませんが、保護者は、以下の3つを意識すると良いでしょう。
遊びのなかで学ぶ
身体を積極的に動かす
人や自然とのふれあう機会を増やす
以上の経験を積み重ねることで「生涯にわたる学習の基礎を作る(後伸びする力)」を楽しく習得できるはずです♪
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