英国留学時代に経験したハイスペの世界とは?
こんにちはこやんいです。今回は留学時代に経験したハイスペの世界についてお話しします。
あくまでも私が感じた範囲の話にはなるため、他の方と全く異なる意見があるかもしれないものの、そのあたりはN1のサンプルで完全に一般化できるような話ではないと認識していただければ
LSE進学は不幸の始まり
世の中は不公平な世界だというのは普遍的な事実だと統計が物語っています。慶應大学の時に最初に痛感したその世界の違いですが、LSEに行くと、よりレベルの違いが待っていました。
レベルの違いは何かというと、お金持ちの息子が勉強もスポーツもできてイケメン/美女でかつ性格がいいという事実があったりします。とは言え、実際のところは留学していて美人というのは拝見する機会は少ないです(男性も同様だと言われそうですが、意外と男性はイケメンが一定数います)。
ただ、この話は本題ではなく、あくまでも、頭脳と学生時代の実績についてお話しできればと思います。学部生と院生両方で鼻っぱしをへし折られる機会が多く、苦しい日々が続いた記憶があります。学生時代は就職活動については周囲から称賛されるような話は結構あるにはあったのですが、周りが天才すぎて、ついていくのに必死でした。
天才たちの集まりで圧倒される
トップの就職先や進学先にどんどん決まっていく
どれだけ天才かというと、学部生でコンサルや投資銀行のインターンをしつつ、国一の試験をトップで合格して、コンサルに内定する。国内トップ大学を主席卒業してコンサル就職後に世界トップMBAに行きトップ5%。LSE以外だと高校時代に数オリ出て、OxbridgeやImperial College(ICL)に進学し、投資銀行のインターンを総なめ等。気づいたら国外のバイサイドに転職しているなど。
私の学部生の時代だと、投資銀行やコンサルとか一部の人しか行けなかったので、相当なハードルに感じていましたが、いわゆるコンサルのMBBやバルジブラケットと呼ばれる投資銀行はロンドンの日本人だと当たり前のように決まっていくので、精神的に追い詰められていくような印象でした。また、他の進路だと国際機関や開発系(いわゆる世銀、国連、JBICやJICA)にも決まりますし、弁護士等も順当に決まっていく印象でした。それ以外は大抵博士課程の印象です。
本物の天才たちの前で埋まらない差を痛感する
また、修士レベルの勉強の場合、統計でもIntermediateのレベルになると、結構難しいのですが、みんななんとかしていくんですよね。あれは舌を巻きました。加えて、試験の準備をしていると、特に東大とか精華大学などのアジア系の大学出身者に多いのですが、理想的な回答の英文と過去問を、事前に作っておいて丸暗記して、当日にそのまま一言一句間違えることなく回答する人とかもいたりして、本当に吐きそうでした。一回読んだら全て理解できる人とか努力でどうしようもない差があり、絶対的に埋まらない能力の差を感じました。
経験の差で圧倒される
海外旅行は当たり前
親の職業聞くと大抵の場合、普通の家庭は少ないです。いわゆる富裕層の人たちが多かったです。休日になれば海外旅行に行くし、海外旅行の行き先で有名なものは大抵やっている。アメリカやヨーロッパ、そのほかアフリカなどの観光地や食事を基本的に押さえているので、最初のうちは話題についていけないこともありました。自分は田舎者なのだと痛感したのでした。
食べ物も一定詳しい必要がある
最初、ロンドンという土地を全く知らず、メイフェアとかナイツブリッジとかでの食事について色々な話をされるものの話についていけないのも苦痛でしたね。元々OxbridgeやLondonにいた人は結構ロンドンの事情に詳しいので、食事について親切に教えてくれるものの土地感もないので、どのエリアで何をするのが良いのかが全然わかんないので、聞いてもわからないというのが結構ありました。
一定自立している必要がある。ソロ活に慣れないと鬱になりやすい
基本は一人で勉強することが多い上、他の人はみんな忙しいので、話せる暇がない
友人とは30分程度話すことはあれど、図書館に篭ることが多いのですが、一緒に勉強しようという話は基本なかった印象です。全体的に自立している人が多く、黙々とやっている。雰囲気は大学生とか大学院生の一般的なものではなく、ほぼ予備校。気分は受験勉強しているイメージです。
天気のせいで冬は特に鬱っぽくなりやすい
激しい競争があるせいか、たまに精神的に追い詰められやすいです。それに加えて、曇り空と15時あたりで暗くなってしまうコンボ。朝は8時とか9時になってやっと明るくなるので、それもそれできつい。
優しいようで周囲はそれほど優しくない
自分と付き合うメリットを示す必要がある
全体的に付かず離れずで、かつ、みんなメリデメで判断されてた気がします。当時で今は違うかもしれないですが。職歴や実績があれば評価される一方、話すメリットがないと思われるとスッと人がさってしまう印象なので、LSEの環境はアットホームという言葉は全く当てはまらない感じです。特に、社会人できている人たちは新卒の人とか相手にしてくれないので、学部から直接いくと結構きつかったですね。
内定で評価される企業はある程度決まっている
基本的に外コン、外銀、弁護士などは評価される一方、日系企業は評価されにくいのは感じた。前提いないが、最も評価が高いのはPEやヘッジファンドなどのバイサイドの印象。あくまでも個人的な印象ではあるものの、意外と国際機関は日本にいる時ほどの評価はなかったり(もちろん評価は高いと言えば高いのだが)。正直、バンクバンクうるさいなって思っていた部分は個人的にある。MBAかよ、と思うようなコンサルのケース対策や投資銀行で問われる財務モデリングなどの授業を安価に受けられるので、それはそれでいいのですが、雰囲気は改めて就活予備校っぽいですね。日本の大学は楽しかった。。。
総括
ここまで見ていてどうでしょう?おそらくネガティブなイメージの方も多いのではないかと思います。なんとなくギスギスした競争環境で、ほぼ勉強と就活で学生生活が終わってしまうような印象でした。Societyというサークルのようなものも就活関連が多いし、極端な資本主義を感じた学生生活だったので、正直お腹いっぱいかなと思った次第です。でも、この環境に慣れていればどこでもやっていけるような気もするので、その意味では一度経験して見るのはありやもしれないですね。