注目の1週間
今週はアメリカ株式市場にとって注目の一週間となります。
発表予定
FOMCが日本時間では31日午前2:30スタート。
また同日マーケット終了時に決算発表を予定しているのがマイロソフト。
続いて翌日はメタ・プラットフォームズ。
さらに翌日にアップルとアマゾンの決算発表が控えています。
株式市場への影響
マグニフィセント7とよばれる時価総額が巨大なアメリカ企業7社の内、4社が決算発表となる今週は市場の注目度が非常に高く、これらの決算発表で株式市場が大きく動くことが予想されます。
マグニフィセント7は現在、次の7社で構成されています。
・NVIDIA
・APPLE
・Alphabet(Google)
・Microsoft
・Amazon
・MetaPlatforms
・Tesla
このうちTeslaとAlphabetが先日行った決算の影響で、テクノロジー株全般が下降トレンド入りしている状況です。
今週の3社からの決算発表で、この流れを変えられるかが注目となります。
ただし、AIブームの牽引役であるNVIDIAは8月末の決算発表予定なため、AIブームそのものを見極めるのはもう少し先になりそうです。
また決算発表にさきがけて、FOMCのアナウンスも開始されます。
注目は政策金利に対する内容で、市場は9月からの利下げを織り込んでいると言われているため、利下げ開始を遅らすようだと株式市場は一時的に売り込まれる可能性が高まります。
特に金利はハイテク企業などのグロース株への影響が大きいため、Nasdaqも大きく下がる可能性が考えられます。
もちろん3社の好決算、FOMCの利下げアナウンスなどが重なれば7月中旬からの下落トレンドを大きく反転させる可能性もありますが、このタイミングでの買い出動はかなりのギャンブルを覚悟する必要がありそうです。
債券市場
FOMCの政策金利発表は、もちろん債券市場にも大きな影響を与えます。
既に米国債市場で5月から利回りは下降トレンドに入っていて、50日移動平均線に抑えられる動きになっています。
政策金利の引き下げは短期金利に大きく影響を及ぼしますが、現在発生している逆イールドが解消するかどうかも注目したいところです。
本来金利は、長い期間の方が高く設定されます。将来への不安定性のためですね。
なので、2年物と10年物の債券の利回りを比べると、10年物の利回りの方が高くなるはずなのですが、現在アメリカ国債は上のチャートのように逆になっている状態、逆イールドと呼ばれる状態になっています。
そして過去を振り返ると、この逆イールドが解消された後にアメリカ経済は景気後退局面を迎えてきました。
当然、景気後退局面では株価は全体的に低迷するため、株式投資からのリターンも期待外れに終わる可能性があります。
また利下げが伴うとドル指数も低下してしまうため、円高に振れる可能性が高まります。
以上、波乱が予想される今週ですが、上手く市場の波を乗りこなして、良い投資ライフを送りたいですね!
7/31 追記
マイクロソフトの決算ミスによりテック系全般が大きく下落しました。
Nasdaq、S&P500ともに大きく下落しましたが、小型株の指標であるラッセル2000は上昇。
大型株を中心に大きく下落したものの、中小型株は堅調なため、市場全体が悲観的なっているわけではなさそうですね。
FOMCの発表が大きく影響しそうです。