高配当企業の株価データ分析 その13:株価の関係はさまざま

それでは具体的に、高配当企業同士の株価の関係についてみてきましょう。

まずはじめは、日本製鉄と住友化学。

コロナ時(2019年7月~2022年6月)の日本製鉄及び住友化学の株価の関係
※1つの丸が、ある月の月初の株価を示す。
※比較のしさすさのため、平均を1,000円に統一。

この2社の株価はかなり正の関係が深そうですね。実際相関係数も、0.93です。この2社は、コロナ時はほぼ、同じような株価の推移してきたと言えます。

次に、出光興産とセゾン情報。

コロナ時(2019年7月~2022年6月)のMS&AD及びセゾン情報の株価の関係
※1つの丸が、ある月の月初の株価を示す。
※比較のしさすさのため、平均を1,000円に統一。

こちらは、負の関係がありそうです。実際、相関係数は-0.45と、ある程度強い負の相関関係がみられます。一方が高い時はもう一方は低い、一方が低い時はもう一方は高い、という関係をはぐくんできました。

さいごにJTとノーリツ。

コロナ時(2019年7月~2022年6月)の出光興産及びセゾン情報の株価の関係
※1つの丸が、ある月の月初の株価を示す。
※比較のしさすさのため、平均を1,000円に統一。

こちらは雲ですね。相関係数0.0とこの2社は全く無関係な動きをしています。「そんなの関係ない」、という関係性を築いてきた2社です。

それでは全体としてはどんな感じでしょうか?

高配当企業同士の株価の相関係数一覧 コロナ時(2019年7月~2022年6月)

こちらは、高配当企業22社(A~V)に日経平均を加えた全23社の、全ての1対1の組み合わせに関する株価の相関係数を示したものです。

色は以下です。
・赤が濃くなるほど、正の相関が大きい。
・青が濃くなるほど、負の相関が大きい。

細かい表で大変恐縮ですが、よくよく見ると色々な考察ができそうです。

「それでは、この表のどこに着目すればよいでしょうか?」

これを次回までの宿題とさせていただきます。積極的なご参加どうぞよろしくお願いいたします。ペナルティエリアにもうすぐ入るところまできました。ゴールは近い。

それでは、See you next time!

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