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ある日のお話 Apple Story S+h編3

定期コーナー『ある日のお話』
アプリ【S+h★LOVE】(現在は配信終了)にて配信されていたバックヤードの裏話、”Apple Story”を再掲いたします。

<毎月1回/月初更新>
月額マガジン「S+h&Frep FUN!FAN!FIN! for WEB」に含まれます。記事単体でもご購入いただけます(200円)。

今月は相川くん、沖田くん、垣内くんがStarburst!オーディションに合格し、S+hとしてデビューの準備をしていたころのお話、
『スプシュハウスへお引越し』をお届けします。

◆Starburst!オーディションとは?
新しいアイドルグループをデビューさせるオーディションプロジェクトです。過去のFINが行ってきたデビュープロジェクトとは違い、
FINに所属する研修生だけではなく、一般からも参加ができます





今回のお話は、S+hが結成されると同時に3LDK<スプシュハウス>への同居が決まり、引っ越した日(11/15)のお話です。お部屋割りは当時、
相川くん&三島くん、沖田くん&具志堅くん、垣内くん&桐生くんでした。

沖田奈緒編【スプシュハウスへお引越し】


沖田奈緒:19歳(2014年11月当時)。スターバースト・オーディションに合格し、晴れてS+hメンバーになった。高1で茨城から上京してFINの研修生になり、アンダーなどの下積み期間が長かった
具志堅晃:沖縄出身、19歳(2014年11月当時)。スターバースト・オーディションに合格し、晴れてS+hメンバーになった。上京後に下宿していた叔父の店を出て、スプシュハウスに引っ越し。デビューに向けてレッスンを受けつつ、初の東京生活に慣れるべく頑張っている

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このシナリオは沖田奈緒目線のお話になります。
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今日、俺はスプシュハウスへ引っ越した。
引っ越したらまず最初にやることと言えば、近所のパトロール。

沖田奈緒
「お前、なんでついてくるんだよ!」

具志堅晃
「オキくん、俺がいないと絶対職務質問されると思って」

沖田奈緒
「ハア? なんでだよ。この俺のどこが不審者なんだよ」

具志堅晃
「深夜12時にフラフラ歩き回ってる時点で不審じゃない?」

沖田奈緒
「違う。これは深夜営業スーパーへ行きながらのパトロール」

具志堅晃
「何のパトロール? オキくん、夜回り先生とかやってんの?」

沖田奈緒
「別にいいだろ。ほっとけよ」

具志堅晃
「いや、ほっとけないよ。もしかして、隠れて正義の味方やってんの?
だったら、俺も手伝うよ」

沖田奈緒
「手伝わなくていい」

具志堅晃
「オキくんさあ、今まで何してたの?」

沖田奈緒
「ハア? 何だ、そりゃ」

具志堅晃
「オーディション終わってから、今日まであんまり会わなかったじゃん。
だから、何してたのかなって」

沖田奈緒
「実家帰ったりとか」

具志堅晃
「それだけ?」

沖田奈緒
「そんだけだよ、悪いか。オーディションに合格してデビューが決まったのはいいけど、逆に仕事がなくなってヒマして、実家に帰ってたの」

具志堅晃
「えっ、なんで仕事がなくなったの?」

沖田奈緒
「うちの事務所はデビュー組と研修生組で仕事内容がハッキリ分かれる。
研修生はデビュー組のバックダンサーについたり、アンダーやったりする。デビュー決まると、もうバックには入れない。だから、予定に入ってた仕事が全部キャンセルになったの。今月からようやくスプラッシュとしての仕事が入ってきてホッとしたよ」

具志堅晃
「つまり、お金が無くて実家に?」

沖田奈緒
「ちげーよ! 寮に入ってたから食べるものと住むところには困らない。
ただ、東京にいると時間を持て余してイライラするから実家帰ってた」

具志堅晃
「ふーん。デビュー決まったほうがヒマになるなんてヘンなの」

沖田奈緒
「むしろアルアルだよ。研修生の上位ランクと売れてないデビュー組だったら、前者のほうが仕事多いし、給料も多い。うちは事務所がそこそこ大きいから在籍していれば誰でも最低限の給与は保証されるし、先輩がいろいろ融通してくれるからなんとかなる。これが小さい事務所だったら、本当に食えなくてアルバイトしないと生活できないだろうな」

具志堅晃
「アルバイトしながら頑張ってる人って多いの?」

沖田奈緒
「めちゃくちゃ多いよ。お前、何言ってんの? 当たり前だろ」

具志堅晃
「どういうところでアルバイトすんの? 
仕事入ったらすぐ休まなきゃでしょ?」

沖田奈緒
「んー、物流や工場の夜勤、オペレーターが多いんじゃね? 
時給が良くて、割と時間が自由になるから。
精神的にも肉体的にもキツそうだけど」

具志堅晃
「そっかあ。東京、厳しいなあ」

沖田奈緒
「お前がラッキーすぎんだよ。
上京してすぐデビューできるなんて強運もいいとこ」

具志堅晃
「俺、そんなにラッキーなの?」

沖田奈緒
「ぜんぜん分かってねーな。
うちの研修生はもちろん、いろんなヤツに妬まれてるから気をつけろよ」

具志堅晃
「自分が妬まれるなんてピンとこない。
俺なんかたいしたことないのに。それで、何のパトロール?」

沖田奈緒
「だから、何でもいいだろ」

具志堅晃
「アッ、子猫がいる!」

沖田奈緒
「どこ!?」

具志堅晃
「うっそー。やっぱり猫パトロールだったんだ」

沖田奈緒
「具志堅、お前……マジでぶっ飛ばす」

END

垣内秀也編【スプシュハウスへお引越し】

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