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債権流動化による資金調達の可能性
H.I.F.の東小薗です。
今回改めて当社の事業でもある「債権流動化」の説明をしたいと思います。背景としては「債権流動化を知らない人が数多くいる」という点です。
資金調達、リスクヘッジ、キャッシュフロー改善や事業加速の為のバックファイナンスの際に債権流動化は非常に役に立ちますのでこれらが生じた際は選択肢の一つとしてあれば経営の幅が広がると思います。
債権流動化って何??
簡単に説明すると、「債務者に対して保有している債権を譲渡して譲渡代金を受け取る」という事です。例としてa社がb社にリンゴを1個100円で販売した場合a社はb社に対して100円の債権を保有しています。その債権の権利のもとにb社へ100円の請求書を出すわけです。そしてb社はリンゴを買ったので100円の債務を負っていますので債権者から請求書がきたら支払う義務が生じているという事です。
債権流動化とはこのa社が保有している債権を金融機関やファクタリング会社へ譲渡して譲渡代金を受取るという事です。
メリットとデメリット
メリットとしては以下になります
短期的な資金調達
キャッシュフローの改善
債務者の破綻による売上金未回収のリスクヘッジ
事業加速の為のバックファイナンス
PLコントロール
デメリットとしては以下になります
債権流動化の手数料が発生する事による販管費増加
債権流動化を行う事による社内オペレーション発生による間接経費の発生
となります。「ファクタリング」という言葉をご存知かもしれませんが、ファクタリングは「債権流動化という大きな財務会計戦略の枠組みの中の一つの手法」という事です。なので、債権流動化にはファクタリング以外にも色々な種類があります。(例えば信託スキームを用いたものや、債務者破綻リスクのみを対象としたファクタリングや収納代行を目的としたもの等)
資金調達以外にも債権流動化は使われているんです。実際当社の債権流動化サービスを利用していただいているクライアントも用途がバラバラです。
ですので債権流動化という財務会計戦略を知っておいた方が企業経営においてより多くの選択肢から最善の手を打てるのでぜひ知っておいてほしいと思います。
当社は中小企業庁から認定を受けた「経営革新等認定支援機関」兼銀行代理業者でもあり、債権流動化サービスを提供しているので財務会計戦略等で何かあれば気軽にご相談ください。
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