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SHOGUN 将軍を見て

将軍というドラマ、皆さんはもうご覧になったでしょうか?
エミー賞18部門受賞、真田広之さんが主演男優賞を受賞する等素晴らしいドラマ。
このドラマを見て感じたことを少しだけ書かせてもらおうと思います。


真田広之という俳優の印象

真田広之さんという俳優は僕らが子供の頃はどちらかというとアクションスター的な存在で日本のジャッキーチェンみたいな人だった。
僕の記憶の中では里見八犬伝とかの印象も強いけどやっぱり高校教師とかリングのイメージが凄くある俳優さんだ。
あの辺りからだろうか?アクション俳優というよりは落ち着いた役柄が多くなった気がする。でも海外へ行かれてラストサムライとかに出演されるようになってからのあのダンディな雰囲気には憧れさえ感じる俳優さんである。
なんか、真田さんって日本の礼節とか流儀とかが普段から身についてる人なのかな?って思う雰囲気があって、それが役柄に出ている気がする。
今回の将軍を見ていても節々でそう感じるシーンが多かった。

アンナ・サワイという女優の印象

劇中で通詞役で鞠子を演じたアンナ・サワイさんという女優さん。正直初めて知った方だった。調べてみたら2021年にワイルドスピードにも出演歴のある方だった。
最初はアメリカ在住の日系アメリカ人の方かと思っていたけれどニュージーランド生まれの日本人と知って驚いた。
彼女の役も難しい役柄だったと思うけれど見事に演じきっていたと思う。
日本人女性の奥ゆかしさと強さがとてもよく表現されていたと思う。
とても素敵な女優さんでこれからも応援したいと素直に思った。

感じたこと

さて本題に入るけど将軍を見てまず思ったことは、この日本の流儀や文化を海外の方が表現し制作したことに驚いた。勿論、真田さんがプロデューサーですから、よくある海外から見た「日本、あるある」のようなことにはならないだろうけど、それにしたって劇中はまるで「日本」そのものだった気がする。
海外のスタッフがこの雰囲気を表現するのはとても大変だったのではないか?と観ながらいつも感じていた。
そして何よりも強く感じたことは現代日本において生活している僕らだけど色々なことでストレスを感じ投げ出したり挫折したりしながら頑張って生きている。
でも、この戦国時代を生き抜いた日本人はそれ以上に不条理で理不尽で風習、道義に縛られ大変な時代を生き抜いたんだと思い感じることができた。
自分が普段感じている不満なんてこの時代の人達に比べたら随分と小さなことかもなぁ?とか思ってしまった。
今の時代にしかないストレスはあれどこの時代の苦痛に比べたら。と。

このドラマの内容も演出も素晴らしかったしドラマとして非常に感銘を受けたけれど、僕は自分の今置かれている現状に不満など言わず、もう少し我慢しながら精進して時が過ぎるのを静かに待ち勝機を見逃さないよう落ち着いてよく周りを観察していかなくちゃ。と自分に言い聞かせるきっかけのドラマだった。
僕たち日本人は乱世を生き抜いてきた彼ら彼女らの子孫。
多少のことは我慢出来るはずって。


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