エフェクター談義Vol.3(水谷)
こんばんは。水谷の回でございます。毎度毎度エフェクターの紹介をしていきたいと思います。
正直、3回目にしてネタが尽きてきています。いや、紹介したいエフェクターは沢山あるし、これを書き始めて自分自身勉強にはなっているのですが、ジャンルで括ると途端に書くのが難しくなってしまう、、、ということで単純なエフェクターの紹介は今回で一応最後ということにします。来週からはエフェクターに関してもっと砕けた話とか、1つのエフェクターに焦点を当てての紹介とかを書いてみようと思います。
さて、今回は「ディレイ」について書こうと思います。前回の記事でエフェクターの優先順位のような話をしました。おさらいしておくと、1位はOD、2位はコーラスでしたね。ディレイは個人ランク3位になります、銅メダルです。大きな理由はコーラスの時と同様に汎用性があることが挙げられます。ただ、操作性を加味したときに機種によっては難しいものが多いので、コーラスを2位にしています。
後ディレイはかけすぎるとコーラスより怒られます(主観)
前置きが長くなりました。ディレイは基本的に、ODやコーラスと異なり音色そのものを大きく変えるわけではないので、よほど凝っている人でなければ操作性や価格、大きさなどをより重視して選ぶのがいいと思っています。今回はそういったところをより踏まえた上で比較的有名な機種を紹介していきます。よろしくお願いします。
1.BOSS DD-20
一番最初に紹介するディレイは、言わずと知れた名機であるBOSSのDD-20です。デジタルディレイに分類され、多機能ディレイの定番と名高いエフェクターです。eventideやstrymonなど、より多機能なエフェクターは多くありますが、今回はこれを紹介します。
さて本題に戻り、多くの優秀な多機能ディレイがある中これを紹介した理由は、「操作性の高さ&コストパフォーマンス」になります。まずノブが非常にわかりやすい。直感的に音色を作ることができます。フットペダルは2つありますが、左はオン/オフ、右はプリセットやタップテンポの設定だけなので、説明書がなくても使えるんじゃない?と勘違いします。
後、デジタルディレイって結構高いものが多いんです。¥40000~60000弱のものがざらにあるので、いくつも試せないってのが現状なんですよね。(その価値のクオリティはありますが) その中でこいつは、中古なら¥15000以下で出回っているので、最初に持つディレイとしても優秀だし、色々試して結局ここに着地するというギタリストも多いです。
現在は生産終了していて、新品で買うのは少し難しいですが、外装などを気にしなければあんまり関係ないので、ぜひ一度手に取ってみてください。
2.MXR M169 Carbon Copy Analog Delay
2番目に紹介するのは何とここにきて初登場のMXR。アナログディレイです。MXRは知名度は十分で、比較的低価格ながら高クオリティのものが多いのにも関わらず、今まで紹介する機会がありませんでした。申し訳ない。
今現在私も使用しているこのアナログディレイ、個人的にはアナログディレイの基礎を学ぶにはうってつけのエフェクターだと思っています。標準的な3ノブ、原音を崩さないスマートなディレイ、アナログディレイでは優秀なコンパクトさ、、、これだけで手にしてみる価値はあると思います。
ところで、少し脱線しますが、デジタルディレイとアナログディレイの違いってわかりますか?すごくざっくり言うと「ディレイの音が劣化するかどうか」で異なります。劣化する=丸くなり温かみのある音⇔劣化しない=クリアで機械的な音...となります。深いことは私もわかりません。
本題に戻ります。個人的な感想としては、ディレイに凝っていないのであればこれである程度やりたいことができるという印象です。ただ、これ一本で空間系を掌握するのは難しいです。したい方はもっと高価なデジタルディレイを買ってください。私はこれで今のところ十分なので使い倒していきます。
左上の白いボタンを押すとテープエコー感の揺らぎを出せることはこれを書くときに初めて知りました。
3.FREE THE TONE FLIGHT TIME FT-1Y
最後に紹介するディレイはFree the toneのデジタルディレイになります。この記事を書くにあたって初めて詳細を知りましたが、面白いです。知らなかったことを後悔しています。この機種は2015年に発売されたFT-1Yの後継機種なのですが、大まかな操作性は変わりません。なので、FT-1Yの解説動画を引用しているので、まずはそれを見てみてください。
いわゆる多機能ディレイと呼ばれているものは、「ディレイの音色をどれだけ凝るか」というところに焦点があるものが多いです。FT-2Yにももちろんそれはあります。ただ、それに加え、「プレイング時のディレイタイミングを凝ることができる」というところが斬新です。
その機能の1つがBPMアナライザーと呼ばれている機能です。タップテンポでディレイタイムが設定できるエフェクターは多いですよね。ただ、このタップテンポで設定したディレイタイムを、マイクを通して鳴っているリズムに対して合わせるようにディレイタイムを勝手に調整してくれます。デジタルエフェクター、恐るべしですね、、、マイクついてるって何ですか。
ただ、見た目や機能がデジタルデジタルしてるのに対して、ローパス、ハイパスがついている他、モジュレーションもかけられるので、音自体はハイファイにすることも、アナログライクにすることもできます。新品で¥40000~45000前後と高価ですが、非常に実践的なディレイだと感じました。後Free the toneって日本のメーカーなんですね。勉強不足でした。
いかがだったでしょうか。今回は、定番の機種を中心に紹介してみました。執筆中、調べていく内にディレイの機能の奥の深さに驚愕しました。知らなかった事が多く勉強にもなりましたし、これから勉強しようと強く思いましたね。ディレイに精通している方、リスペクトです。
今回も読んでいただいた方、ありがとうございます。今回も長くなってしましました、、、次回からはもっとコンパクトにまとめていくように努力します。よろしくお願いします。
水谷