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神奈川大学での授業_その1

5月9日に神奈川大学の経営などを学ぶ120人超の学生へ、「フィルム・コミッションの可能性」について講義をしました。学生たちは7月まで「フィルム・コミッションの成果などを活用した地域活性策」を検討し、私たちへプレゼンテーションしてくれます。その第一回目でした。

フィルム・コミッションと言えば「国内外の映画・映像作品を地域へ誘致して撮影を支援する」ことが目的ですが、撮影支援に直接関係ない大学での授業をどうして引き受けたのか?その理由はFCを取り巻く現状にあります。

これまでFCは撮影の誘致・支援だけでも評価されましたが、20年以上も続くとステークホルダー(利害関係者)が増えて、FCへの期待やニーズは年々高まっています。
その高まりは多方面へ膨らみ、その中でも特に「地域での作品活用」への期待は高く、作品の追体験などを行う聖地巡礼は各地で人気です。

そして、大学生はこれからの地域活性を担うに欠かせません。彼ら・彼女たちに撮影が行われた地域の魅力を知ってもらうことは、FCにとっても有益であり、お引き受けしました。

今回FC側から協力するのは「札幌FC(北海道札幌市)、せんだい・宮城FC(宮城県仙台市)、かくのだてFC(秋田県仙北市)、諏訪圏FC(長野県諏訪市)、宇部FC(山口県宇部市)、えひめFC(愛媛県)」の6FCです。

120人超の学生たちは、6グループに分かれて各FCへ提案する地域の活性策を考え始めました。しかし、そもそも担当地域を知らない学生も多く、偶然にも担当地域が出身地だった学生がいたグループは検討が弾んでいました。
このような授業がなければ、地域について調べたり考えたりする機会はなかったと思うと、とてもありがたく検討を見守っていました。

ちなみに私はどんな内容を紹介したのか?と言いますと「FCの役割や目的から始まり、FCのネットワーク組織である全国組織ジャパンFCの紹介、邦画を取り巻く現状から見える今後、実写やアニメ作品まで広く地域で支えている現状、地域の魅力とは何か?作品を地域で活用した事例紹介、FCが課題と認識していること等」でした。
初めて聞く内容にメモを熱心にとる学生も多かったのが印象的でした。

6グループに分かれた学生たちは、調査と検討、活性策の立案を1ヶ月間行い来月に「予選会」という発表の場でプレゼンをしてくれます。
ちなみに予選会では各グループから優秀策を1つ選出し「本選」という決勝で最優秀策が選出されます。

地域についても調べてくれて、そしてFCを活用した活性策まで考えてくれる学生たちについては、最優秀策まで引き続き、紹介していきます。
乞うご期待!

それではまた次号で!
NPO法人ジャパン・フィルムコミッション
理事長 泉谷昇

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