Fillyjonk Journal vol.6 「私のイチオシアイテム」
ここでは、Fillyjonk(フィリフヨンカ)のジュエリーが生まれるまでのストーリーや制作について、ものづくりをしている友人たちのことなど、Fillyjonkの活動とその周辺の世界についての記事を更新します。
今回はメンバーが愛用するフィリフヨンカのジュエリーやイチオシアイテムをご紹介してみようと思います。
川崎さん
私のファーストフィリフヨンカは、いまから10年ほど前、2012年のクリスマスに手に入れた、この「roca」のピアスです。自分の誕生石であるアクアマリンのジュエリーが欲しくて、フィリフヨンカで誕生石を使っているものを色々と探して、あるオンラインストアでようやく見つけて購入しました。購入した当時、自分のFBでも自慢していました(笑)オンラインストアで購入するのはハードルが少し高いかもしれませんが、それまでも作家もののアイテムが好きで買っていたので抵抗はありませんでした。
最近のおすすめは、このダイヤのリングです。ダイヤは石の種類によってはギラギラしてしまって使いにくかったりするけれど、このシュガーダイヤはマットな感じで小粒なので他のアクセサリーとの重ね付けもしやすくておすすめです。値段も手頃な価格から展開しているので、ぜひ試していただきたいです。
小山さん
私が初めて手に入れたフィリフヨンカのジュエリーは友人からプレゼントされた「silver moon」のピアス(12分咲)です。4年くらい愛用していて、だいぶ年季が入ってきました。友人がsilver moonのコンセプト「闇夜に映える白い月」から、当時黒髪でロングヘアだった私にぴったりだと選んでくれたんです。作りたてのものと比べると一目瞭然なのですが、使っていくなかで色が変化していて、いまは自分の時間が含まれたsilver moonになっているんですよね。このプレゼントをきっかけにフィリフヨンカを知り、天然石の上にお家がたつrocaネックレスも購入し、いまも愛用しています。
私は子どもの頃から天然石が好きで、山に行って石拾いをしたり、石のマルシェとかに行って買い集めていたんですけれど、自分より年上の人たち(石)がもつ時間にすごく魅力を感じていて、そういう天然石が苔むしていく様子をジュエリーに込めている「moss ring」も好きです。自分がいなくなっても、ずっとこの石たちが生き続けると思うと、このリングひとつひとつに時間がこもっていると感じます。
平岩さん
私のファーストフィリフヨンカもsilver moonの12分咲です。silver moonはコレクションの最初のシリーズからあったもので、思い出深いデザインの一つです。最初の展示販売イベントの時にとっても売れて、イベントから帰ってきては夜な夜な制作していたのも思い出ですね。私はお客さまが身に付けている様子を見て、いいな、って思って自分も買うことが多く、riceflowerもその一つです。コレクション発表用に撮った写真がとても素敵で、それを見て購入してくださるお客様の様子を見て、自分も買いました。お客様の身に付けている様子や写真など、客観的な視点が入ったものを見て、改めてそのデザインが気になる、ってことが多い気がします。
今日は4種類のリングを重ね付けしているのですが、古代をテーマにした際に発表したMIL ring、二つめは太いアームのデザインを考え中のサンプル、三つめ19世紀中期ごろのオールドカットアンティークダイヤを使っているbird ringに、カスミソウのリングです。リングは石に枠がついていると印象が引き締まるので重ね着けするととても可愛いです。
兼森さん
僕は2020AW-2021SSに発表した"seed"からスプラウトシリーズを。これはパンデミック初期の自粛期間中にコツコツと作っていたもので、何十パターンもスプラウトを試作してそのなかから選抜して3種類に絞ったものになります。その1つであるヒヨコマメは、長年働いてくれてたスタッフが原型を制作したもので、彼女がフィリフヨンカにいた証として、またここまで作れるようになったんだな、っていう感慨深い思いがあります。パールの使い方もフィリフヨンカらしくて、とても人気のあるアイテムの1つでもあります。
あとは、きのこシリーズやインクルージョン(内包物)が入っているシリーズも思い入れがあります。きのこはジュエリーのモチーフとしてびっくりされることが多いのですが、意外ときのこ好きって結構いて「隠れマジョリティ」なんです。みんな好きなんだけど表向きにはマイノリティな存在。インクルージョンが入っている石もマイノリティな印象だけれど実は「隠れマジョリティ」。正当に評価されていないものの魅力を伝えてゆくのも僕たちの仕事なのかなって思います。