Bounty Dog 【アグダード戦争】73-74

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 ヒュウラとコルドウとカスタバラクが居るアグダード地帯南西部の端にある軍事施設は、主な資材にコンクリートを使用している箱型の建物で、内部は全ての階が同じダイヤ型の構造となっている。
 5階建てで中央に建物全体を支える大きな柱があり、柱を支えるように十字に厚い壁が設けられている。建物は壁で仕切った東西南北にエリアが分かれており、特徴的な部分としては、2階北エリアの武器収納部屋の奥に隠し部屋。同階・西エリアの仮眠室に1階へショートカットで移動出来る大穴が空いており、光が苦手なコルドウへの対策として、建物は全体的に照明で非常に明るく照らされているが、支配者達の集合写真が飾られている3階東エリアは照明が少なく非常に暗い。
 東エリア以外の3階の壁に鏡が無数に貼られており、東エリアの区切り壁はヒュウラが蹴り壊して穴が空いている。4階のある部屋のテーブルの上に道具が1つ置かれている。4階南エリアに、アグダードの外の情報が確認出来る通信機器を並べた大きな部屋があり、その上にあった最上階の見張り部屋が、壺爆弾によって爆発・崩壊した。階下の通信室も一部が巻き込まれて崩壊したと思われる。最上階は現在、照明が一切付いていない。
 現在、ヒュウラとカスタバラクは3階に、コルドウは最上階に居る。ヒュウラもコルドウも生粋の軍人であるカスタバラクも、人間の知恵の最高峰である”科学”は一切分からなかった。
 科学では、様々な現象を法則として見出し、当て嵌めて考える。心理学(サイコロジー)も生き物の感情や行動のメカニズムを研究する科学的思考を用いた人間の学問であり、心が起こす現象に関して様々な法則が見出されている。
 『認知バイアス』というものがある。無意識の内に偏った思い込みをして、誤った認識や合理的でない判断を行う心理現象の事であり、心を持つモノならば、誰もが非常に起こしやすい。

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