Bounty Dog 【アグダード戦争】301-302

301

「軍曹も曹長も、オイラの鼻を殴ってくる。だけど、あなたよりは遥かに優しい」
 子のイシュダヌは”掃除対象”である親のイシュダヌの背中を突撃銃で撃ちながら呟いた。親のイシュダヌは頭の先から足の先まで血塗れだった。”幻の操り人形”に向かって「助けて」「直ぐに来て」「今直ぐ助けて」と喚いている。
 死に掛けているのに走る足を一向に止めない相手に、子のイシュダヌは弾丸の雨を撃ちながら、更に呟いた。

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