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『カタイのアンジェリカ』解説

原題はAngélica en el Catayである。作者は16世紀から17世紀にかけて活躍したスペインの詩人ロペ・ド・ヴェガ。『ドン・キホーテ』の作者セルバンテスと同時代の人物である。そのあまりの多作ぶりからセルバンテスはロペ・ド・ヴェガのことを「本物の傑物」と評したという。

カタイは北部中国の古名である。アンジェリカはカタイから来た王女ということになっている。基本的な設定や話の筋は『恋するオルランド』と『狂えるオルランド』が下敷きとなっている。第1幕から第3幕で構成されている。なおマンドリカルドが登場するのは第2幕と第3幕である。

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