パット・ギャレットの生涯―第一七章
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2人の卑怯な「悪党」
この遭遇の翌日、ギャレット保安官がプエルト・デ・ルナにある店にいた時、盗賊にして殺人者のフアニート・マエスが近づいてきて「あんたが俺に対する令状を持っていると聞いた。俺は降伏したい」と言った。保安官は、マエスに対する令状を持っていない答えた。 それからマリアーノ・レイヴァというもう1人の悪党が手にレボルバーを持って姿を現して脅迫した。この件に関して保安官は次のように語った。
「どこかへ行って私を煩わせるなと奴に言った。奴は玄関先に出て私を罵り続けた。奴は手にレボルバーを持って現れ、『とんまな外国人[アメリカ人]は俺を逮捕できないさ』と言った。私は、今は令状を持っていないが何か用事があったら見つけてやると奴に言った。罵りの言葉とともに奴は脅かすのやり方で左手を挙げた。奴の手にはレボルバーがあった。私は奴を玄関先で叩きのめした。奴は発砲しようとしたが不発だった。私のピストルはうまく発射され、銃弾が奴の足に命中した。私の次弾は奴の肩を貫通した。それから奴は踵を返すと逃げながら発砲したが大きく的を外した」
一味との小競り合い
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