アーサー・コナン・ドイル北極日記3月20日
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3月20日土曜日
シェトランド諸島[を出発して]からわずか一週間で我々はここに遥かな氷原に到達した。それは本当にすばらしい航海であった。すばらしく晴れた美しい日。暗い青色の上に雪白の氷原が見渡す限り続いている。我々は堂々と突き進んだ。5隻の船が見えた。1隻はエリク号だった。ステュアートは、エスキモーの小さなタバコ入れを受け取るように私に言った。私が彼に与えたパイプのお返しのつもりだろう。アザラシを1頭も見かけていない。夜、大きな氷に近づいて停泊した。数頭のズキンアザラシが船の周りで遊んでいた。数百頭のアザラシがマストの上にある見張座から見えた。群れの近くまで接近できるように思われた。11隻の船が視界に入った。アダム・カーナー[訳注1]は氷上でクマの足跡を見た。
訳注
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