ハンティントン伯ロバートの凋落―第一三幕
【スカーレット、リトル・ジョン、修道士のタックが登場】
修道士:スカーレットとジョンよ、神はきっと私を救ってくださるだろう。私が十字架を気にかけていなくてもな。それにしても歌うこともできず祈ることもできず、祈祷書を見る力もない日は不運な日だ。
スカーレット:いったいどういうことですか、修道士よ、教えてください。
修道士:私はおかしなことを言ってはいけないのか。
リトル・ジョン:いや、神はあなたがおかしなことを言っても守ってくださるだろう。たとえ聖職者が嘘つきでもな。やれやれだ。
修道士:ではこの神聖な十字架、聖水、聖体匣[祈祷の時に聖餐を入れて運ぶための容器]にかけて誓う。今日はずっと客がいないせいで会食をするだけの食べ物がなく、我々はひどい空腹に耐えている。
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