ベルニ『恋するオルランド』3部第4歌
あらすじ
マンドリカルド、グラダッソ、ルチーナを乗せた船は荒らしに遭いながらもフランスに到着する。アフリカ王のアグラマンテの軍勢とシャルルマーニュの軍勢の戦いが始まる。モンタルバーノの戦いにおけるルッジェーロの奮戦が語られる。シャルルマーニュの軍勢はアグラマンテの軍勢の攻撃を支えきれず、パリに向かって退却する。ロドモンテと戦っているブラダマンテを見かけたルッジェーロは、シャルルマーニュの軍勢が撤退したことを教えてすぐに後を追うように忠告する。ブラダマンテはロドモンテに戦いの中断を申し出るが、ロドモンテは拒否する。そこへルッジェーロが割って入る。ブラダマンテは去り、ルッジェーロとロドモンテの間で戦いが始まる。
4連~13連
もし恐怖というものを知らない者を思い浮かべたり、もしくはあらゆる恐れ知らずの者を脅かす良い方法を見つけたいのであれば、その者に嵐の海の真っ只中に放り込めばよい。もしその者が恐れることもなく意にも介さないようであれば、その者は勇敢な者というより愚か者だと見なされるだろう。というのはその者は死から指1本分しか隔てられていないからだ[III-4-4]。
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