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ジェロニモ自伝―第3部 白人 第13章 白人の到来

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目次

「カスキヤ」の虐殺の頃(1858年)、我々は我々の南側で土地を測量している白人がいると聞いた。他の戦士たちとともに私は彼らを訪問しに行った。我々は彼らのことについてよく理解できなかった。というのは我々には通訳がいなかったからだ。しかし、我々は握手して兄弟になることを約束して彼らと条約を締結した。それから我々は彼らのキャンプの近くに我々のキャンプを張った。すると彼らは我々と交易しに来た。我々は彼らに鹿皮、毛布、そして、ポニーを与えて、それらと引き換えにシャツや食料を受け取った。また我々は彼らに獲物を持って行った。彼らはそれに対して我々にお金を払った。我々はこのお金の価値がわからなかったが、それを取っておいて、ナヴァホ・インディアンからそれが非常に価値があると後で学んだ。

毎日、彼らは興味深い道具で土地を測量して我々には理解できない印を付けた。彼らは善良な男性達であったので、彼らが西へ去って行った時は残念に思った。彼らは兵士ではなかった。これが私が白人を見た最初の機会であった。

約10年後、また白人がやって来た。すべて戦士であった。彼らはホット・スプリングスの南のヒーラ川のほとりにキャンプを張った。最初、友好的であり、我々は彼らを嫌いになれなかったが、最初に来た者達ほど善良ではなかった。

約1年後、彼らとインディアンの間で揉め事が起きた。私は族長としてではなく戦士として遠征した(部族として彼らは部族の族長であるマンガス=コロラドのもとで戦った。もしいくつかの部族が召集された場合、戦争指導者のジェロニモが指揮を執っていたはずだ)。私は何か不当な扱いを受けたわけではなかったが、部族民の何人かが不当な扱いを受けていたので私は部族民とともに戦った。というのはインディアンには落ち度がなく兵士に落ち度があったからだ。

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