アーサー・コナン・ドイル北極日記6月21日

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6月21日月曜日

いつものように希望は実現しなかった。我々は、見渡す限り広大な氷原しかない小さな裂け目の水域に閉じ込められた。もし我々がずっと閉じ込められることになれば道が塞がってしまって、成功する見込みはなくなってしまう。コリンは喉の痛みで不調であった。周りには1頭のクジラもいない。昨日、海面に浮いている美しいウミウシを捕まえたが、船に水揚げした直後に死んでしまった。真夜中、とても興味深い光景を見た。それは極北に来なければ一生見られない光景だろう。まったく同じ明るさを持った三つの太陽がはっきりと分かれて同時に見えた[訳注1]。それらは美しい虹によって囲まれていた。そして、すべての上に逆さ虹があった[訳注2]。最も驚異的な光景だった。

訳注