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『恋するマンドリカルド』第1歌

アグラマンテ王はアフリカ中から軍勢を集めると、ご存知のように父王のトロイアーノのために復讐を遂げるために多くの王や勇敢な諸侯たち、そして勇猛なムーア人たちとともに先日、フランスに攻め入った。そのまだ怒りも新しい王の軍勢による大胆不敵な略奪や虐殺については戦歌で歌われている[1-1]。

マンドリカルドはタタール人の中でもとりわけ優れていて、武勇において古今の英雄をしのいでいた。ヴェルトロ[Veltro、「猟犬」という意味、ダンテの『神曲』にも登場する叡智と愛と徳を糧にする動物]やパルド[Pardo、「豹」という意味、『狂えるオルランド』でも使われているように速さを象徴する動物]のようにその名声は東方の地を太陽のように輝かせ、その勇敢さにおいて人後に落ちることはなく、マルフィーザ[ルッジェーロの妹、オルランドやリナルドと戦えるほどの腕前を持つ]に劣ることもなく、タタール人の中でその武勲が忘れられることはなく、きっと今後も忘れられることはないだろう[1-2]。

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