ビリー・ザ・キッドの真実の姿―第7章　パット・ギャレット保安官登場

※ミゲル・アントニオ・オテロ『ビリー・ザ・キッドの真実の姿』に関する詳細は「はじめに―コンテンツ紹介」でまとめています。

1880年11月、パット・F・ギャレットはリンカン郡の保安官に選出された。彼はすぐにキッドを生死を問わず逮捕する積極的な活動を開始した。1878年2月初旬、ギャレットはニュー・メキシコにやって来た。そして、ピート・マクスウェルのために牛の群れをフォート・サムナーで管理していた。それからマクスウェルは何らかの原因でギャレットを首にした。後者は数ヶ月にわたってマクスウェルの下で働いている間、いくらかのお金を貯めていて、小さなレストランを開業した。彼はしばらくの間レストランを運営していて、最後にはビーバー・スミスの店と居酒屋の共同管理権を買い取った。彼は二度、結婚している。最初に結婚したフアニータ・マルティネスは結婚直後に死別した。二度目に結婚したアポリナリア・ギティアレスはニュー・メキシコのラス・クルーセスに子供とともに住んでいる。2年近くの間、パット・ギャレットはビリー・ザ・キッドの個人的な友人であった。彼らは最も親密な間柄であり、フォート・サムナーの周辺では「ビッグ・カジノ」と「リトル・カジノ」として知られていた。キッドはギャレットの居酒屋を本拠地としていた。彼らはともに酒を飲んでギャンブルをしていた。

もしパットが勝てばキッドにおごり、キッドが勝てばギャレットにおごった。キッドとパットは相棒であったと噂されている。ピート・マクスウェルは「彼らは同じような種類の稼業をしていた」とよく言っていた。