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『騎士道の鑑』第88歌

あらすじ

マンドリカルドと乙女はしばらくすると城の前に到着した。すると乙女は、グラダッソを倒すことが第一の試練だと告げる。鎖に囲まれた広場でマンドリカルドとグラダッソの勝負が始まる。最初の衝突で槍が折れてしまう。2人は剣で5時間にわたって戦いを続ける。取っ組み合いになって2人とも馬から落ちる。かろうじてマンドリカルドが勝利を収める。乙女はマンドリカルドを縁者の館に連れて行こうと思案するが、巨人のマラプレーザを恐れてためらう。マンドリカルドは館に連れて行ってほしいと乙女に懇願する。2人は館の乙女たちから歓迎を受ける。そこへマラプレーザが闖入する。マンドリカルドとマラプレーザの戦いが始まる。マンドリカルドはマラプレーザを討ち果たし、館の乙女たちは大喜びする。


勇敢なマンドリカルドがどのようにして泉の乙女によって導かれ、グラダッソ王と戦うようになったのか。そしてどのようにしてグラダッソ王を地面に打ちのめして勝利を収めたのか。さらにどのようにしてマンドリカルドは盗賊にして獰猛な巨人であるマラプレーザ[ スペイン語の綴りではMinapreso]を倒したのか。

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